●阪神が「12球団最遅」となるシーズン25試合目で初の「逆転勝ち」を収めた。 7度目の「カード勝ち越し」を決めて貯金「11」。「2位」ヤクルトと「3ゲーム」差で首位をがっちりキープした。阪神が 2回に先制。「6番」佐藤輝明外野手(22=近畿大學)が右翼席に 139メートルの「6号2ラン」を放った。先発ジョー・ガンケル投手(29)は 3回を無安打無失点に抑えた。DeNAが 5回佐野恵太外野手(26)の適時打で 1点リードも、その裏に暴投と失策で勝ち越しを許した。阪神ガンケルは 6回途中 3失点で降板。阪神が 7回に大山悠輔内野手(26)の犠飛で追いつき、ジェリー・サンズ外野手(33)の「7号2ラン」で勝ち越した。チームはカード勝ち越しを決めて貯金「11」。首位をキープ。阪神岩貞祐太投手(29)が「1勝」目。R.スアレス投手(30)が「6セーブ」目。DeNAが「1敗」。
●阪神が「12球団最遅」となるシーズン25試合目で初の「逆転勝ち」を収めた。 1点ビハインドの 7回。陽川尚将外野手(29)の絶妙な犠打から好機を作り、ジェリー・サンズ外野手のバックスクリーンに飛び込む「決勝2ラン」が飛び出した。チームは 7度目の「カード勝ち越し」を決めて貯金「11」。「2位」ヤクルトと「3ゲーム」差で首位をがっちりキープだ。終盤の逆転劇は矢野燿大監督(52)のささやきから始まった。 4- 5の 7回。先頭近本光司外野手(26)が右前打、糸原健斗内野手(26)が四球を奪い無死 1、 2塁とした場面だ。DeNAの「4番手」平田真吾投手(31)がマウンドで投球練習を始めると、ベンチ前に次打者の陽川を呼び寄せた。そして、白木のバットを左脇に抱えた男にひと言、ふた言…。長打力が売りの大砲に命じたのは送りバントだった。プロ 8年目で通算「3犠打」だった陽川が、流れを引き寄せる絶妙バント。一死 2、 3塁と小技でチャンスを広げた。これまでは「先行逃げ切り」が目立ったが、この日は点を取り合うシーソーゲーム。最後に笑顔を浮かべたのは、今季初めて「逆転勝ち」した虎ナインだった。敗れた巨人と入れ替わって「2位」に浮上したヤクルトとは「3ゲーム」差。衝撃的な 1発もあれば、流れを引き寄せる小技も走塁もある。「セ界のトップ」を快走する矢野阪神が強さを見せつけた。
●阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が 2回に 8試合ぶりとなる「6号先制2ラン」を放った。 2回無死 1塁、 2ボール 2ストライクからDeNA先発阪口皓亮投手(21)のカーブをとらえ右中間スタンドへ。「3安打4打点」と活躍した前日24日は右翼から左翼へ強い浜風もあり中堅フェンス直撃の適時打を放ったが、この日は緩やかな風をものともせずスタンドへ突き刺した。ビジョンには弾道追跡システムトラックマンによる測定で打球速度 175キロ、飛距離 139メートルと表示された。「甲子園3本目」が一番速く、一番飛んだ打球となり、今季甲子園のチーム「最長不倒」となった。「黄金ルーキー」は24日もプロ初となる「3安打4打点」の「猛打賞」の活躍で勝利に貢献。前日の勢いそのままにこの試合でもいきなり豪快な一発を放った。 3度目の「緊急事態宣言」が政府から発令され、甲子園での有観客はこの日でいったん最後。 5月11日までの 4試合は「無観客」となる。昨年はステイホームで野球ができなかった。今年はテレビ、ラジオ、動画配信の向こうで応援してくれる虎党、プロ野球ファンを、想像もできないような打球で勇気づける。
●ジェフリー・マルテ内野手(29)が、試合序盤に途中交代した。「3番1塁」で先発したが、 4回の守備からベンチに退き、陽川に交代した。直前の 3回の打席では 2ゴロに倒れていた。マルテはここまで「3番」で全試合に出場。「打率2割9分3厘」、持ち前の選球眼で「13四球」も選ぶなど勝利に貢献しており、状況が心配される。直前の 3回の打席で 2ゴロに倒れていた。マルテはここまで「3番」で全試合に先発出場。「打率2割9分3厘」、持ち前の選球眼で「13四球」も選ぶなど勝利に貢献している。
●阪神がジェリー・サンズ外野手の「7号2ラン」で勝ち越した。大山の中犠飛で同点に追いついた 7回、なおも二死 3塁で、 1ボールからDeNA「4番手」平田の 143キロ直球をバックスクリーンにたたき込んだ。ベンチに戻りナインと「ハッピーハンズ」パフォーマンスを行った。
●ジョー・ガンケル投手は球団助っ人初の開幕から「5戦5勝」はならなかったが、 6回途中「6安打3失点」と試合をつくった。 3回まで完全投球。 5回に一時勝ち越しを許したが、直後の攻撃で「中越え2塁打」を放つと、暴投で 3点目のホームを踏んだ。矢野監督はたたえた。ジョー・ガンケル投手の「開幕5戦5勝」はならなかった。打撃でも見せ場を作り、リードを持って 6回途中「6安打3失点」で降板したが、「2番手」の岩貞が 7回に逆転を許した。降板後のガンケルは、懸命に守ってくれた野手に感謝した。ガンケルはここまで「4戦4勝」。外国人投手が登板試合に「オール白星」の「開幕5戦5勝」を記録すれば、09年ディッキー・ゴンザレス(巨人=42)以来、12年ぶり。達成していれば、阪神の外国人投手では初の快挙だった。
●阪神「守護神」ロベルト・スアレス投手が 9回を締めて「6セーブ」目を挙げた。 1週間ぶりの登板で、先頭タイラー・オースティン外野手(29)から連打を浴びるも、後続 3人を打ち取り、無失点。空振り三振を奪った宮崎には 2球 160キロを計測した。首位のチームを支えるブルペン陣に胸を張った。
●プロ野球のセ・リーグは25日、「新型コロナウイルス感染拡大」による「緊急事態宣言」発令中に組まれていた 5試合の延期を発表した。
記事をまとめてみました。
<阪神 7- 5横浜DeNA>◇ 6回戦◇阪神 5勝 1敗 0分◇25日◇阪神甲子園球場
阪神が 2回に先制。「6番」佐藤輝が右翼席に 139メートルの「6号2ラン」を放った。先発ガンケルは 3回を無安打無失点に抑えた。
DeNAが 5回佐野の適時打で 1点リードも、その裏に暴投と失策で勝ち越しを許した。阪神ガンケルは 6回途中 3失点で降板。
阪神が 7回に大山の犠飛で追いつき、サンズの「7号2ラン」で勝ち越した。チームはカード勝ち越しを決めて貯金「11」。首位をキープ。阪神岩貞が「1勝」目。スアレスが「6セーブ」目。DeNA砂田が「1敗」。
2回裏阪神無死 1塁、佐藤輝明内野手は右中間に先制2点本塁打を放った=阪神甲子園球場
阪神が「12球団最遅」となるシーズン25試合目で初の「逆転勝ち」を収めた。 7度目の「カード勝ち越し」を決めて貯金「11」。「2位」ヤクルトと「3ゲーム」差で首位をがっちりキープした。
▽阪神矢野燿大監督(今後甲子園での 4試合は「無観客」となり)
「外にも出られないとなればテレビを見て応援してくれる機会も増えるかもしれない。苦しい時に、ある意味(ファンに)楽しんでもらう野球をやることでメッセージみたいなものがまた送れたら。オレらの野球から元気づけていきたい」
2回裏阪神無死 1塁、「先制2ラン」の佐藤輝明内野手(右)を迎える矢野燿大監督(中央)ら=阪神甲子園球場
阪神が「12球団最遅」となるシーズン25試合目で初の「逆転勝ち」を収めた。 1点ビハインドの 7回。陽川尚将内野手の絶妙な犠打から好機を作り、ジェリー・サンズ外野手のバックスクリーンに飛び込む「決勝2ラン」が飛び出した。
チームは 7度目の「カード勝ち越し」を決めて貯金「11」。「2位」ヤクルトと「3ゲーム」差で首位をがっちりキープした。
◇ ◇ ◇
矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
-大変な試合だった
バタバタしたところもありましたけど、全員で粘ってやりました。
7回裏阪神二死 3塁、サンズ外野手は「中越え2点本塁打」を放った=阪神甲子園球場
-佐藤輝の豪快な 1発があった
追い込まれてのカーブだったかなと思いますけど、ああいうところでね、ホームランっていうのは佐藤の、テルの魅力。彼らしい、いいホームランでした。
-ガンケルは中盤から揺らいでしまった
まあそれでもナイスピッチングじゃないですかね。あの展開で投げていって、ずっといいピッチングをしてくれている。バッティングもいいバッティングをしてくれました。しっかり仕事をしてくれたと思っています。
- 5回は代打も考えられる場面
打ってくれと思ってガンケルを立たせているわけではないですけど、ガンケルがしっかり打ってくれたっていうのはプラスアルファのラッキーなところ。ガンケルはもともとバッティングがいいんでね。そういうところはよくやってくれました。
7回裏阪神二死 3塁、サンズが「勝ち越し2点本塁打」を放ち、ベンチでガッツポーズする矢野燿大監督(中央)ら=阪神甲子園球場
-勝ち越しにつなげたのがサンズの 1発
ほんとにね。タイムリーとは思いましたけどね。最高の形でホームランにしてくれた。次にいくピッチャーが多少の余裕をもっていけるような。また、相手にダメージを与えるホームランになったと思います。
-この後は甲子園無観客。最後にいい勝ち方
少ない中でも入ってもらえるっていうのはやっぱりすごく盛り上がるし、パワーになるんで。ただこんな状況でもやらせてもらえるというか、続けさせてもらえるんでね。苦しいときにある意味楽しみっていう野球をやることでメッセージみたいなものが、また送れたらいいなと。早く明けてそういう日が来るまでまず我慢してもらって、自分たちの野球から元気づけていきたいと思います。
7回裏阪神一死 2、 3塁、大山悠輔内野手の中犠飛で生還の近本光司外野手(左)を持ち上げるサンズ外野手=阪神甲子園球場
逆転の虎だ! 阪神が「12球団最遅」となるシーズン25試合目で初の「逆転勝ち」を収めた。
1点ビハインドの 7回。陽川尚将内野手の絶妙な犠打から好機を作り、ジェリー・サンズ外野手のバックスクリーンに飛び込む「決勝2ラン」が飛び出した。チームは 7度目の「カード勝ち越し」を決めて貯金「11」。「2位」ヤクルトと「3ゲーム」差で首位をがっちりキープだ。
◇ ◇ ◇
終盤の逆転劇は矢野監督のささやきから始まった。 4- 5の 7回。先頭近本が右前打、糸原が四球を奪い無死 1、 2塁とした場面だ。DeNAの「4番手」平田がマウンドで投球練習を始めると、ベンチ前に次打者の陽川を呼び寄せた。そして、白木のバットを左脇に抱えた男にひと言、ふた言…。
7回裏阪神二死 3塁、サンズ外野手は「中越え2点本塁打」を放った=阪神甲子園球場
矢野監督 緊張しているやろ? と言ったら「大丈夫です!」と言っていたんでね。その顔を見て大丈夫かなと。陽川の立場になればむちゃくちゃプレッシャーがかかって「やってやろう」というよりは「イヤだ、イヤだ」って緊張するところなんですけど。
長打力が売りの大砲に命じたのは送りバントだった。 2ボールからの 3球目直球をコツン。勢いを殺したボールは 3塁線をなぞるように転がった。「落ち着いて決めてくれた。よくやってくれた」と矢野監督。プロ 8年目で通算「3犠打」だった陽川が、流れを引き寄せる絶妙バント。一死 2、 3塁と小技でチャンスを広げた。
7回裏阪神二死 3塁、矢野燿大監督(左から 2人目)は「中越え2点本塁打」を放ったサンズ外野手(左から 4人目)をハッピーハンズで出迎えるベンチの選手ら=阪神甲子園球場
必死のパッチの虎は止まらない。続く大山がセンターへ浅いフライを放つと、捕球を確認した 3塁走者近本は本塁へGO。左足から突っ込んで 1点をもぎ取った。前日24日には右膝に自打球を当てて途中交代していた「リードオフマン」が魂の激走を見せ、さらに 2塁走者の糸原も 3塁へ進んだ。同点となって押せ押せムードの中、サンズの「決勝2ラン」が飛び出した。
開幕から先発投手陣の踏ん張りが快進撃の原動力になっていた。これまでは「先行逃げ切り」が目立ったが、この日は点を取り合うシーソーゲーム。最後に笑顔を浮かべたのは、今季初めて「逆転勝ち」した虎ナインだった。敗れた巨人と入れ替わって「2位」に浮上したヤクルトとは「3ゲーム」差。首位、そして貯金は「11」と「2桁」をキープしていても、指揮官は首を横に振った。
7回裏阪神二死 3塁、サンズ外野手は「中越え2点本塁打」を放ちベンチのナインとハッピーハンズを決める=阪神甲子園球場
矢野監督 キープとは思ってないんでね。どんどん積み重ねていくことしか考えていない。目の前の試合を全力で取って、全員で戦う野球をやっていきます。
衝撃的な 1発もあれば、流れを引き寄せる小技も走塁もある。「セ界のトップ」を快走する矢野阪神が強さを見せつけた。
▽大山悠輔内野手( 7回に同点の中犠飛)
「みんながいい形でつないでくれたので、どんな形でも点を取るという気持ちで打席に立ちました。浅いフライでしたが(近本)光司がよく走ってくれて感謝です」
▼阪神の「逆転勝ち」は今季初。今季12球団では最も遅い25試合目。両リーグ最多はヤクルトの 8試合。
▼なお阪神の昨季の「逆転勝ち」は、リーグ最多の27試合あった。 2リーグ分立後の球団最多は03年の42試合。プロ野球最多は16年広島の45試合。
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が 2回に 8試合ぶりとなる「6号先制2ラン」を放った。
2回無死 1塁、 2ボール 2ストライクからDeNA先発阪口のカーブをとらえ右中間スタンドへ。「打った感触はよかったですし、今日は風と仲良くなれました。早い回で先制点を取ることができてよかったです」とコメントした。「3安打4打点」と活躍した前日24日は右翼から左翼へ強い浜風もあり中堅フェンス直撃の適時打を放ったが、この日は緩やかな風をものともせずスタンドへ突き刺した。
2回裏阪神無死 1塁、右中間へ「先制2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手。投手:阪口皓亮投手=阪神甲子園球場
ビジョンには弾道追跡システムトラックマンによる測定で打球速度 175キロ、飛距離 139メートルと表示された。14日広島戦の「甲子園1号」となった「4号」はそれぞれ 168キロ、 125メートル、15日広島戦でバックスクリーンへの「5号」は 173キロ、 131メートルだった。「甲子園3本目」が一番速く、一番飛んだ打球となり、今季甲子園のチーム「最長不倒」となった。
政府の「緊急事態宣言」発令により、甲子園での次カード30日からの広島 3連戦と 5月11日の中日戦は無観客での開催が決まった。甲子園の有観客は、この日を最後にしばらくない。ファンを沸かせる 1発となった。
2回裏阪神無死 1塁、右中間へ「先制2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手のトラックマン計測数値=阪神甲子園球場
◆阪神今季の甲子園での本塁打
4月 7日巨人戦 サンズ 4号 129メートル(桜井)
4月14日広島戦 佐藤輝 4号 125メートル(森下)、マルテ 2号 130メートル(森下)
4月15日広島戦 大山 1号 120メートル(床田)、佐藤輝 5号 131メートル(床田)
4月16日ヤクルト戦 藤浪 1号 131メートル(石川)
4月18日ヤクルト戦 マルテ 3号 113メートル(大下)
4月23日DeNA戦 大山 4号 129メートル(坂本)
4月25日DeNA戦 佐藤輝 6号 139メートル(阪口)
※( )内は相手投手
2回裏阪神無死 1塁、右中間へ「先制2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
阪神の「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」が今季「6号」となる「先制2ラン」を放った。
「打った感触は良かったですし、今日は風と仲良くなれました。早い回で先制点を取ることができてよかった」
2回無死 1塁で打席に立つと、先発の阪口の 5球目、甘く入ったカーブを完璧に捉えた。打球はぐんぐんと伸び、右中間席に着弾。バックスクリーンに表示されたトラックマンのデータでは打球速度 175キロ、飛距離 139メートルだった。
「黄金ルーキー」は24日もプロ初となる「3安打4打点」の「猛打賞」の活躍で勝利に貢献。前日の勢いそのままにこの試合でもいきなり豪快な一発を放った。
2回、「2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
首位阪神の「ドラフト1位」佐藤輝明内野手がDeNA戦で、エンゼルス大谷もびっくりの飛距離 139メートルの「6号2ラン」を放った。 2回無死 1塁から甲子園の右中間最深部へ。浜風に負けない強い打球で8戦ぶりのアーチで先制した。「月間5本目」で、球団新人では80年 5月の岡田彰布以来41年ぶりの快挙となった。
◇ ◇ ◇
強烈な破壊音を残し、打球は甲子園の浜風に負けず右中間最深部へ消えていった。 2回先制の「2ラン」。虎党がメガホンを打ち鳴らし歓声に包まれ、佐藤輝は8戦ぶりの「Zポーズ」(大好きなアイドル「ももいろクローバーZ」の決めポーズ)を決めた。前日24日は浜風に泣かされて中堅フェンス直撃だっただけに「今日は風と仲良くなれました。打席中は風の意識はなかったんですけど」。追い込まれていたが、先発右腕阪口のカーブに体をグッと残してとらえた。
2回裏阪神無死 1塁、佐藤輝明内野手は「右越え2点本塁」を放ちベンチ前で「Zポーズ」を決める=阪神甲子園球場
ビジョンには「弾道測定器トラックマン」による測定値で打球速度 175キロ、打球角度23度、飛距離 139メートルと表示された。速度、飛距離とも今季甲子園で阪神の選手が打った「10本」でトップ。ちなみにエンゼルス大谷が 4日ホワイトソックス戦で放った「2号」がメジャーでの自身最長 137.4メートルで、単純比較できないものの数値では大谷を“超えた”格好だ。試合前練習では2日続けてロングティーを行った。「感じが良かったので今日もやりました」。前日はプロ初の「猛打賞」で、この日も本塁打と状態を上げ、DeNA「ドラフト2位」牧と「6号」で並んだ。「本塁打だけは負けたくない」とライバル心ものぞかせた。
2回裏に佐藤輝明内野手は「右越え2点本塁」を放ち、 3回表の守備に就くとスタンドから大きな拍手が送られた=阪神甲子園球場
近大 4年だった 1年前は 1度目の「緊急事態宣言」で、野球部も活動を休止。兵庫・西宮市の実家でオンライン授業を受ける日々を過ごした。「どう切り替えて、今できることをするか」。自宅では家族が投げて不規則に飛んでくるバドミントンのシャトル打ちを行い、この日の本塁打のように体勢を崩されても捉える対応力を磨いた。 6月中旬に練習が再開されるまでは、筋力トレーニングに読書と自分を高めた。
3度目の「緊急事態宣言」が政府から発令され、甲子園での有観客はこの日でいったん最後。 5月11日までの 4試合は「無観客」となる。昨年はステイホームで野球ができなかった。今年はテレビ、ラジオ、動画配信の向こうで応援してくれる虎党、プロ野球ファンを、想像もできないような打球で勇気づける。
▼佐藤輝が 4月に「5本塁打」。阪神の新人の「月間5本塁打以上」は、岡田彰布が80年 5月に「5本塁打」して以来41年ぶり 4人目、 5度目。 2リーグ分立後の球団新人ではほかに、田淵幸一が69年 5月「5本」、10月「7本」、望月充が72年 5月「6本」。なおセ・リーグ新人最多は、村田修一(横浜)が03年 9月に放った「10本塁打」。
マルテにアクシデントか? ジェフリー・マルテが、試合序盤に途中交代した。「3番1塁」で先発したが、 4回の守備からベンチに退き、陽川に交代した。直前の 3回の打席では 2ゴロに倒れていた。
マルテはここまで「3番」で全試合に出場。「打率2割9分3厘」、持ち前の選球眼で「13四球」も選ぶなど勝利に貢献しており、状況が心配される。
1回裏阪神二死、 3塁内野安打を放ったジェフリー・マルテ内野手。投手:阪口皓亮投手=阪神甲子園球場
試合序盤で途中交代した阪神ジェフリー・マルテ内野手について、矢野監督は試合後に「ちょっと足の張りがあるということなので、無理させてもアレかなと。別に抹消とかそんな感じはない。ちょっと早めに代えたということ」と説明した。
1回裏阪神二死、マルテ内野手(右)は「3塁内野安打」を放ち 1塁へ向かう=阪神甲子園球場
「3番1塁」で先発したマルテは 4回の守備からベンチに退き、陽川と交代。直前の 3回の打席で 2ゴロに倒れていた。「ちょっと張りがあると。ようランナー出てるし、よう走ってるんでね。そういうところではちょっとストップ掛けた」と矢野監督。ケガなどではなく、大事を取っての措置となった。
マルテはここまで「3番」で全試合に先発出場。「打率2割9分3厘」、持ち前の選球眼で「13四球」も選ぶなど勝利に貢献している。
7回裏阪神二死 3塁、サンズ外野手は「中越え2点本塁打」を放った=阪神甲子園球場
阪神がジェリー・サンズ外野手の「7号2ラン」で勝ち越した。大山の中犠飛で同点に追いついた 7回、なおも二死 3塁で、 1ボールからDeNA「4番手」平田の 143キロ直球をバックスクリーンにたたき込んだ。
「みんなが必死でつないでくれたチャンスだったから、絶対に打って勝ち越したいと思っていたよ。最高の結果になって本当によかったね」と笑顔で、ベンチに戻りナインと「ハッピーハンズ」パフォーマンスを行った。
7回裏阪神二死 3塁、矢野燿大監督(左から 2人目)は「中越え2点本塁打」を放ったサンズ外野手(左から 4人目)を笑顔で出迎える=阪神甲子園球場
打った瞬間、サンズも本塁打と分かる会心の一打は、虎党の歓声の中バックスクリーンへ。ビジョンに飛距離 124メートル、打球角度20度、打球速度 171キロと表示された。
15日の佐藤輝「5号」に続き甲子園のバックスクリーンに本塁打を放った阪神選手に贈られる「DAZN バックスクリーン賞」の「2本目」となり、賞金 100万円をゲットすることになる。
ヒーローインタビューを終えスタンドに手を振るサンズ外野手=阪神甲子園球場
阪神が連勝した。ヒーローとして甲子園のお立ち台に立ったのは、同点の 7回に「勝ち越し7号2ラン」を放ったジェリー・サンズ外野手、 9回を無失点に抑え「6セーブ」目を挙げた守護神ロベルト・スアレス投手。
サンズは「(今季は)みんなでひとつになって戦っている」とチームが好調なことを喜んだ。打点については「それが自分の仕事だと思う。得点圏の走者をかえすのは自分にとって一番大事な仕事だと思っています」と話した。
スアレスは「自分もいい投球ができて、勝ててうれしい。どんな展開であれ最後は自分が締めると思って、しっかり準備はできている。本当にやりがいを感じています」と話した。
最後はサンズが「ハイ。ドウモ。オオキニ~」と日本語で締め、スタンドのファンを喜ばせた。
ジョー・ガンケル投手は球団助っ人初の開幕から「5戦5勝」はならなかったが、 6回途中「6安打3失点」と試合をつくった。
「今日はイニングによっていい悪いがハッキリしていたなと思う。野手のみんながよく声を掛けてくれたし、よく守ってくれたからすごく感謝しているよ」。 3回まで完全投球。 5回に一時勝ち越しを許したが、直後の攻撃で「中越え2塁打」を放つと、暴投で 3点目のホームを踏んだ。矢野監督は「いいバッティングをしてくれましたし、しっかり仕事をしてくれた」とたたえた。
5回裏阪神無死、ガンケル投手は「中越え2塁打」を放った=阪神甲子園球場
開幕から無傷の「5連勝」を目指すジョー・ガンケル投手が、バットでも見せ場を作った。
2- 3と勝ち越しを許した直後の 5回裏、先頭で打席に立つと、阪口の直球を捉えて大きな「中越え2塁打」を放った。近本の 2ゴロの間に 3塁へ進むと、一死 3塁から阪口の暴投で生還。失った 1点を自らの一打で取り返した。さらに敵失で 1点を加えて、この回を終えて 4- 3と再びリードした。
6回裏阪神1死三塁、阪口皓亮投手(右)の暴投で生還のガンケル投手(手前)が本塁で衝突する=阪神甲子園球場
ガンケルは初回から 3回まで抜群の安定感で完全投球を見せた。しかし、 2点リードの 4回に急変。先頭の乙坂から「4連打」を浴び同点に追いつかれ、 5回二死 1、 2塁から「4番」佐野に右前へ勝ち越し適時打を許していた。
ガンケルはここまで「4戦4勝」。外国人投手が登板試合に「オール白星」の「開幕5戦5勝」を記録すれば、09年ゴンザレス(巨人)以来、12年ぶり。阪神の外国人投手では初の快挙となる。
5回裏阪神一死 3塁、 3塁走者ガンケルは生還した際、後方から阪口皓亮投手(左)の身体が押し飛ばされないよう支え負傷した左手を気遣って声を掛ける=阪神甲子園球場
ジョー・ガンケル投手の「開幕5戦5勝」はならなかった。
打撃でも見せ場を作り、リードを持って 6回途中「6安打3失点」で降板したが、「2番手」の岩貞が 7回に逆転を許した。
「今日はイニングによっていい悪いがハッキリしていたなと思う。ランナーを背負う場面も多かったけれど、なんとか粘りのピッチングができたことは良かったと思うね。野手のみんながよく声を掛けてくれたし、よく守ってくれたからすごく感謝しているよ」。降板後のガンケルは、懸命に守ってくれた野手に感謝した。
阪神先発のガンケル投手=阪神甲子園球場
初回から 3回まで抜群の安定感で完全投球を見せた。しかし、 2点リードの 4回に急変。先頭の乙坂から「4連打」を浴び同点に追いつかれ、 5二死 1 、 2塁から「4番」佐野に勝ち越しの右前適時打を許した。
直後の 5回裏、先頭で打席に立つと、阪口の直球を捉えて大きな「中越え2塁打」を放った。近本の 2ゴロの間に 3塁へ進むと、一死 3塁から阪口の暴投で生還。失った 1点を自らの一打で取り返した。
ガンケルはここまで「4戦4勝」。外国人投手が登板試合に「オール白星」の「開幕5戦5勝」を記録すれば、09年ゴンザレス(巨人)以来、12年ぶり。達成していれば、阪神の外国人投手では初の快挙だった。
DeNAに勝利し梅野隆太郎捕手(左)とタッチしたスアレス投手=阪神甲子園球場
阪神「守護神」ロベルト・スアレス投手が 9回を締めて「6セーブ」目を挙げた。
1週間ぶりの登板で、先頭オースティンから連打を浴びるも、後続 3人を打ち取り、無失点。空振り三振を奪った宮崎には 2球 160キロを計測した。「いい仕事が出来たと思うよ。やっぱりアドレナリンが出たと思う」。首位のチームを支えるブルペン陣に「雰囲気、非常にいいです。野手同様に、ブルペンでもみんな 1つになって、後ろに後ろにって形でつなげられているよ」と胸を張った。
ヒーローインタビューを終え笑顔でポーズを決めるサンズ外野手(左)とスアレス投手=阪神甲子園球場
プロ野球のセ・リーグは25日、「新型コロナウイルス感染拡大」による「緊急事態宣言」発令中に組まれていた 5試合の延期を発表した。政府方針に従い期間中の対象地域では原則として観客を入れないことを決めたが、無観客試合を避けるため可能な範囲での日程変更を検討していた。
延期するのは29日のヤクルト-巨人(神宮)、 5月 2日の巨人-中日(東京ドーム)、 3日のヤクルト-阪神(神宮)、 8日の巨人-ヤクルト(東京ドーム)、11日のヤクルト-広島(神宮)。
ヤクルト-広島は 5月13日(開始時間未定)、巨人-中日は 7月 8日午後 6時開始に組み直された。残りの 3試合は後日発表される。
東京ドームで行われる今月30日の巨人-中日と 5月 7日の巨人-ヤクルトは開始時間が午後 5時45分から午後 6時に変更された。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(04月)
2021年 公式戦日程表と結果(05月)