●DeNA先発は中川虎大投手(21)、阪神はチェン・ウェイン投手(35=千葉ロッテ)。阪神は 3回、無死満塁から「2番」糸原健斗内野手(26)の 2ゴロ併殺打の間に 1点を先制した。 4回、阪神は佐藤輝明内野手(22=近畿大學)が「10号ソロ」。その裏、DeNAは「5安打4得点」で逆転。先発中川は「4回2失点」で、 5回から継投に入った。 7回、阪神はジェフリー・マルテ内野手(29)の適時打などで同点に。DeNAはタイラー・オースティン外野手(29)の「5号ソロ」で勝ち越して「2連勝」。阪神は連勝が「4」で止まった。DeNA三上朋也投手(32)は「1勝」、阪神小林慶祐投手(28)は「1敗」。虎自慢のブルペン陣が打ち込まれた。 6- 6と追いついた直後の 7回。「4番手」でマウンドに上がった小林が苦悶(くもん)の表情を浮かべた。カウント 3- 1からの5球目 149キロをオースティンに左翼席へ運ばれた。この試合まで12試合で「自責1」と安定感を誇っていた右腕が、その後も一死しか奪えず 4失点で降板すると、代わった小野泰己投手(26)も 1点を失った。振り返れば先発チェンが誤算だった。 3回まで「無安打無失点」だった助っ人左腕が 4回、落とし穴にはまった。先頭オースティンへ四球を与えると、そこからまさかの 4連打。一死後も代打山下幸輝内野手(28)に右前適時打を浴びて 3回 1/3を「4失点KO」。 8日から「1軍昇格」する新助っ人メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)はウエスタン・リーグ 9試合で「打率2割、2本塁打、6打点」。社会人ホンダ鈴鹿戦で「3打数2安打、1本塁打」と打席を重ねている。「外国人枠」の兼ね合いもあって昇格の時期を見計らっていた。昨季韓国で本塁打と打点の「2冠」に輝いた待望の新助っ人が合流し、再加速を狙う。
●中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)がプロ 3度目の「猛打賞」で気を吐いた。「3打数3安打」に加え、第 3打席で「プロ初の死球」を受けて、全 4打席で出塁した。これで打率は「3割7分5厘」まで上昇。存在感を示している。
●移籍後 2度目の先発となったチェン・ウェイン投手が、約10年ぶりの安打をマークした。 0- 0の 3回無死 2塁、バントの構えから強く転がした打球は、投手中川の横を抜けて、遊撃への安打となった。続く近本が四球を選び無死満塁とし、糸原の 2ゴロの間に 3塁走者の中野が生還。先制点に貢献した。NPBのシーズンで安打を放ったのは、中日時代の11年 7月14日ヤクルト戦(神宮)以来、3585日ぶりとなった。移籍後 2度目の先発となったチェン・ウェイン投手が、 4回に「4連打」を浴びるなど逆転を許し、 4回途中「5安打4失点」で降板となった。移籍後初先発となった前回 4月29日中日戦(バンテリンドーム)では、 6回 1失点で「初勝利」。この日は苦しいマウンドとなった。
●佐藤輝明内野手が「10号本塁打」を放った。ネット上では「大谷とのホームラン連動発動!」「大谷が打つとやっぱり打つんだね笑」「共鳴し合ってるやん!」「佐藤輝の大谷嫉妬打法」など、メジャーで「今季10号」を放ったエンゼルス大谷翔平投手(26)に関連付けた投稿で沸いた。大谷は 6日(日本時間 7日)のレイズ戦で日本人メジャー最速となる30試合目で「10号」に到達。 2人はここまで 4度、時差の関係もあって「同日」に本塁打を放っており、海をまたいでの「アベック弾」が注目されている。佐藤輝明内野手が「プロ初の申告敬遠」を受けた。 7回一死 2塁の第 3打席。投手三上の場面で、三浦大輔監督(47)が申告した。 4回の第 2打席で「特大の10号ソロ」を放っており、球場が沸いた。ルーキーながらその打棒は相手にとって脅威となっている。佐藤輝明内野手が「ドラフト制」後の新人では最速となる33試合目で「10号本塁打」を放った。 1点リードの 4回。第 2打席で先発中川の内角高め 145キロ直球を捉えた。打球は右翼席最上段の「業務スーパー」看板手前へ着弾。これまでの最速は03年村田修一(横浜=40)の36試合だった。また球団の新人左打者では「初の2桁本塁打」となった。横浜初見参だった 4月 9日に右中間場外へ「超特大弾」を放っており、再びの特大弾で横浜のファンの度肝を抜いた。矢野燿大監督(52)は「大型新人」に高いレベルの注文も忘れなかった。
●今季初スタメンの糸井嘉男外野手(39)が 6回に 1点差に迫る「1号ソロ」を放った。「6番・右翼」でスタメン出場し、 6回二死走者なしでの第 3打席、「3番手」の左腕エドウィン・エスコバー投手(29)の初球、 153キロ直球をバックスクリーン左へ運んだ。本塁打は昨年 9月29日の中日戦(甲子園)以来。08年から「14年連続本塁打」となった。前日 6日には、異例の休日返上での練習を行い、チーム最年長が、健在ぶりをアピールし、試合の中でも貴重な 1発となった。「寸止めZポーズ」からも喜びがにじみ出た。 2点を追う 6回二死。左腕エスコバーの初球、外角 153キロを強くミート。今季17打席目での「1号ソロ」をバックスクリーン左の観客席まで届かせた。 1発を放った直後の 3塁ベンチ前ではナインにも促され、カメラ目線で手を動かしかけた。「ドラフト1位」佐藤輝のホームランパフォーマンスでもある「ももいろクローバーZ」の「Zポーズ」を披露するかと誰もが期待した瞬間、動きを止めてニヤリ。まさかのパフォーマンスなしで仲間、虎党を盛り上げた。試合後、矢野監督から信頼を寄せられた39歳。やはり「超人」は頼りになる。
●ジェフリー・マルテ内野手が驚きの「足技」を決めた。 左翼手佐野からの好返球でアウトのタイミングだったが、 2塁手牧がベース前に置いたグラブを確認して、スライディングした右足を 1度引っ込める。タイミングをズラしてタッチをかいくぐってベースを踏んだ。DeNA側がリクエストを要求するも、判定はセーフのまま覆らなかった。
●植田海内野手(25)が、 1軍に合流した。 4月27日に実戦復帰してからは、 2軍戦 6試合に出場。 6日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)まで「3戦連続安打」を放つなど、徐々に状態を上げていた。昨季は「9盗塁」を決めるなど、「足のスペシャリスト」として活躍が期待される。
●阪神の新助っ人、メル・ロハス・ジュニア外野手が、初昇格することが決まった。これで外国人野手は、ジェリー・サンズ外野手(33)、マルテ、ロハスの 3人態勢となる。ロハスはここまで 2軍で実戦10試合に出場して、「3本塁打」をマーク。「外国人枠」の関係もあり、状態を上げながら「1軍昇格」のタイミングを待っていた。
記事をまとめてみました。
<横浜DeNA12- 6阪神>◇ 7回戦◇阪神 5勝 2敗 0分◇ 7日◇横浜スタジアム
DeNA先発は中川、阪神はチェン。阪神は 3回、無死満塁から「2番」糸原の 2ゴロ併殺打の間に 1点を先制した。
4回、阪神は佐藤輝が「10号ソロ」。その裏、DeNAは「5安打4得点」で逆転。先発中川は「4回2失点」で、 5回から継投に入った。
7回、阪神はマルテの適時打などで同点に。DeNAはオースティンの「5号ソロ」で勝ち越して「2連勝」。阪神は連勝が「4」で止まった。
DeNA三上は「1勝」、阪神小林は「1敗」。
4回裏DeNA一死 1、 3塁、チェン投手(右)は代打山下幸輝内野手に適時打を浴びて降板となる=横浜スタジアム
虎自慢のブルペン陣が打ち込まれた。 6- 6と追いついた直後の 7回。「4番手」でマウンドに上がった小林が苦悶(くもん)の表情を浮かべた。カウント 3- 1からの5球目 149キロをオースティンに左翼席へ運ばれた。この試合まで12試合で「自責1」と安定感を誇っていた右腕が、その後も一死しか奪えず 4失点で降板すると、代わった小野も 1点を失った。
7回裏DeNA無死、小林慶祐投手から左越え本塁打を放ったオースティン外野手=横浜スタジアム
終盤に自ら流れを手放す形で連勝は「4」でストップ。 4月29日からの「黄金週間負けなし」だったチームにとっては「5月初黒星」だ。矢野監督も一気に逆転ムードがしぼんだ 7回の被弾について「慎重になるっていうのはもちろん分かるけど、強気にっていうのがちょっと弱かったかな。一気に流れにのまれた」と唇をかんだ。
7回裏DeNA一死 1、 2塁、宮崎敏郎内野手に「右越え適時2塁打」を浴び肩を落とす小林慶祐投手=横浜スタジアム
振り返れば先発チェンが誤算だった。 3回まで「無安打無失点」だった助っ人左腕が 4回、落とし穴にはまった。先頭オースティンへ四球を与えると、そこからまさかの 4連打。一死後も代打山下に右前適時打を浴びて 3回 1/3を「4失点KO」。「ボールが高いのがやっぱりね」と指摘した指揮官は「 1度(出場選手登録を)抹消する。ロハスを上げる」と明かした。
8回、選手交代を告げる矢野燿大監督=横浜スタジアム
8日から「1軍昇格」する新助っ人メル・ロハス・ジュニア外野手はウエスタン・リーグ 9試合で「打率2割、2本塁打、6打点」。社会人ホンダ鈴鹿戦で「3打数2安打、1本塁打」と打席を重ねている。「外国人枠」の兼ね合いもあって昇格の時期を見計らっていた。矢野監督は「キャンプ、オープン戦とロハスがいない状況で来ている。ここで見てみようかなと思う」。昨季韓国で本塁打と打点の「2冠」に輝いた待望の新助っ人が合流し、再加速を狙う。
3回表阪神無死、中川虎大投手から左前打を放った中野拓夢内野手=横浜スタジアム
中野拓夢内野手がプロ 3度目の「猛打賞」で気を吐いた。
3回先頭で左前打を放つと、初球で盗塁も決め、先制のホームを踏んだ。 4回はカーブを捉えて中前打を放ち、 8回の最終打席でも中前打。「3打数3安打」に加え、第 3打席で「プロ初の死球」を受けて、全 4打席で出塁した。これで打率は「3割7分5厘」まで上昇。存在感を示している。
3回表阪神無死 2塁、プッシュバントで遊内野安打を決めるチェン・ウェイン投手=横浜スタジアム
移籍後 2度目の先発となったチェン・ウェイン投手が、約10年ぶりの安打をマークした。
0- 0の 3回無死 2塁、バントの構えから強く転がした打球は、投手中川の横を抜けて、遊撃への安打となった。続く近本が四球を選び無死満塁とし、糸原の 2ゴロの間に 3塁走者の中野が生還。先制点に貢献した。
NPBのシーズンで安打を放ったのは、中日時代の11年 7月14日ヤクルト戦(神宮)以来、3585日ぶりとなった。
4回裏DeNA一死 1、 3塁、代打山下幸輝内野手に適時打を浴びたところで降板となったチェン・ウェイン投手=横浜スタジアム
移籍後 2度目の先発となったチェン・ウェイン投手が、 4回に「4連打」を浴びるなど逆転を許し、 4回途中「5安打4失点」で降板となった。
3回までは 2四球を出しながらも、無安打無失点と上々の立ち上がり。しかし 2- 0の 4回、先頭のオースティンに四球を出すと、「4番」佐野から「4連続安打」で 3失点。嶺井を空振り三振に仕留めたが、続く代打山下に右前適時打を許して 4点目を失った。流れを止められず、ここで降板となった。 3回の攻撃では、NPBのシーズンで3585日ぶりの安打を放って先制点に貢献したが、リードを守れなかった。
移籍後初先発となった前回 4月29日中日戦(バンテリンドーム)では、 6回 1失点で「初勝利」。この日は苦しいマウンドとなった。
大谷打てばテルも打つ!? 佐藤輝明内野手が「10号本塁打」を放った。
ネット上では「大谷とのホームラン連動発動!」「大谷が打つとやっぱり打つんだね笑」「共鳴し合ってるやん!」「佐藤輝の大谷嫉妬打法」など、メジャーで「今季10号」を放ったエンゼルス大谷翔平投手に関連付けた投稿で沸いた。
大谷は 6日(日本時間 7日)のレイズ戦で日本人メジャー最速となる30試合目で「10号」に到達。 2人はここまで 4度、時差の関係もあって「同日」に本塁打を放っており、海をまたいでの「アベック弾」が注目されている。
4回表阪神無死、中川虎大投手から「右越え本塁打」を放った佐藤輝明内野手=横浜スタジアム
佐藤輝明内野手が「プロ初の申告敬遠」を受けた。 7回一死 2塁の第 3打席。投手三上の場面で、三浦監督が申告した。
4回の第 2打席で「特大の10号ソロ」を放っており、左翼席の虎党からは「え~!」という声も聞こえ、球場が沸いた。ルーキーながらその打棒は相手にとって脅威となっている。
4回表阪神無死、中川虎大投手から「右越え本塁打」を放った佐藤輝明内野手=横浜スタジアム
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が「ドラフト制」後の新人では最速となる33試合目で「10号本塁打」を放った。 1点リードの 4回。第 2打席で先発中川の内角高め 145キロ直球を捉えた。打球は右翼席最上段の「業務スーパー」看板手前へ着弾。「打ったのはストレート。追い込まれていましたけど、しっかり自分のスイングができたと思います。追加点を取ることができて良かったです」。これまでの最速は03年村田(横浜)の36試合だった。また球団の新人左打者では「初の2桁本塁打」となった。
4回表阪神無死、「右越え本塁打」を放ちライトスタンドを見上げる佐藤輝明内野手=横浜スタジアム
前日 6日に「出場選手登録」を外れた主将大山に代わり「4番3塁」で先発。 2日広島戦で「8号逆転満塁弾」を含む「5打点」の活躍に続き、「4番」を務めた試合では「2試合連続本塁打」となった。「テルでいくよ。今の中でのベストを考えた結果」と矢野監督が組んだオーダーで、期待に応えた。佐藤輝は「穴を埋めるじゃないですけど、大山さんがいない間もしっかり勝てるように頑張っていきます」と語っており、有言実行の 1発。試合前時点で「9本塁打、25打点」の「チーム2冠」となっていた。
横浜初見参だった 4月 9日に右中間場外へ「超特大弾」を放っており、再びの特大弾で横浜のファンの度肝を抜いた。
4回表阪神無死、右越え本塁打を放ち、ナインに迎えられる佐藤輝明内野手=横浜スタジアム
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が「ドラフト制」後の新人最速となる33試合目で「10号本塁打」を放った。
DeNA戦(横浜)の 4回に中川から右翼席最上段へソロ。 4月に場外弾を放った敵地を再びどよめかせた。大山主将が背中の張りで離脱する中、前回 2日は「体験入部」だった「4番3塁」で頼もしい一撃を披露。投手陣が打ち込まれて「4連勝」で止まったが、佐藤輝がいれば心配は無用だ!
◇ ◇ ◇
パワーに技を兼ね備えてこそ、アーチストの証明だ。 4回先頭の第 2打席。佐藤輝は左肘をたたみ、右肘を抜くようにバットの芯をぶつけ、内角高めをさばいた。中川が投じた 145キロ直球は約 5秒後、右翼席最上段でバウンドして「業務スーパー」の看板にぶち当たった。
「追い込まれていましたけど、しっかり自分のスイングを心がけて強く振り抜けた。うまく反応できたのでよかったです」
佐藤輝明内野手が放った本塁打が当たった「業務スーパー」の看板=横浜スタジアム
直前に 2度、内角高めの直球をこすって 3塁側へファウルにしていた。「内は頭にあった」と 3度目で仕留める対応力が光った。 2試合ぶりとなる「10号ソロ」。33試合目での到達となり、「ドラフト制」後では03年村田(横浜)の36試合を抜いて「新人最速」となった。阪神の新人左打者では初の「2桁弾」と記録ずくめ。本塁打はヤクルト村上、山田に並びトップ。26打点も巨人岡本和に並びトップで、堂々の「リーグ2冠」だ。
記念の 1発を生んだ器用さは、兵庫・甲陵中時代から変わらない。規格外のパワーで、試合前に練習で使用していた公園の防球ネットをたびたび越えた。民家に迷惑がかかるため、本来の左打ちではなく、右で打つことを命じられたという。チームメートだった松本拓さん(23)は「器用に普通の右打者と遜色なく打ち返すんです。テルはパワーだけじゃなかった」と証言。周囲が驚く技術を当時から持っていた。
前回「4番」だった 2日広島戦は大山が休養日。矢野監督が「体験入部」と表現した起用で「8号逆転満塁弾」を放った。その大山が離脱する中、すんなりと代役を託され「4番佐藤輝」では「2戦連発」。横浜スタジアムでは 4月 9日に場外弾を放っており、またもインパクトを残した。矢野監督は「もちろんあの当たりやし、いいホームランやった。『2桁』というのも、結果的にこれぐらいのスピードで『10本』はたいしたもん」と称賛。「もっと打ってほしい状況や場面があるんで。上を目指してやっていってくれたら」。「大型新人」に高いレベルの注文も忘れなかった。
4回表阪神無死、「右越え本塁打」を放ち笑顔を見せる佐藤輝明内野手=横浜スタジアム
投手陣が打ち込まれ、両チーム計26安打の乱打戦に敗れた。連勝は「4」でストップしたが、「新4番」が機能したことは明るい材料だ。「ランナーがいる場面で打点を挙げるのがクリーンアップの仕事だと思う。打点を挙げられるようにやっていきたい」。節目の 1本も佐藤輝には通過点。満足せず次を目指す。
▼佐藤輝が今季「10号」。新人の「2桁本塁打」は16年吉田正(オリックス)以来で、阪神では80年に「18本」の岡田以来、41年ぶり 5人目。佐藤輝はチーム33試合目で到達。新人では59年桑田(大洋の27試合、50年戸倉(毎日)の32試合に次ぎ、49年大岡(大映)に並び「3位タイ」の「スピード10号」となり、左打者では84年小早川(広島)の53試合を抜いて最速。新人で「本塁打王」を獲得した58年長嶋(巨人)や「新人最多タイ」の「31本」打った86年清原(西武)より早い「10号」だった。この日は満塁弾を放った 2日に次いで 2度目の「4番」。「4番」で「2本塁打」の新人は72年佐々木恭(近鉄)以来で、「初4番試合」から「4番」で 2戦連発の新人は「2リーグ制」後初めて。
6回表阪神二死、エスコバー投手から左中間本塁打を放った糸井嘉男外野手=横浜スタジアム
今季初スタメンの糸井嘉男外野手が 6回に 1点差に迫る「1号ソロ」を放った。「6番・右翼」でスタメン出場し、 6回二死走者なしでの第 3打席、「3番手」の左腕エスコバーの初球、 153キロ直球をバックスクリーン左へ運んだ。「しっかり振り抜くことができました」。本塁打は昨年 9月29日の中日戦(甲子園)以来。08年から「14年連続本塁打」となった。
前日 6日には、異例の休日返上での練習を行い「控えという立場で危機感を持ってやっている。この下はファームという立ち位置なんで。いつでもどこでも暴れたいという気持ちでやっている」と話していたが、チーム最年長が、健在ぶりをアピールし、試合の中でも貴重な 1発となった。
6回表阪神二死、エスコバー投手から左中間本塁打を放った糸井嘉男外野手=横浜スタジアム
「寸止めZポーズ」からも喜びがにじみ出た。糸井嘉男外野手が今季初スタメンで自身「14年連続アーチ」を決めた。
2点を追う 6回二死。左腕エスコバーの初球、外角 153キロを強くミート。「しっかり振り抜くことができました」。今季17打席目での「1号ソロ」をバックスクリーン左の観客席まで届かせた。
1発を放った直後の 3塁ベンチ前ではナインにも促され、カメラ目線で手を動かしかけた。「ドラフト1位」佐藤輝のホームランパフォーマンスでもある「ももいろクローバーZ」の「Zポーズ」を披露するかと誰もが期待した瞬間、動きを止めてニヤリ。まさかのパフォーマンスなしで仲間、虎党を盛り上げた。
6回表阪神二死、左中間本塁打を放ちベンチに迎えられる糸井嘉男外野手=横浜スタジアム
昨季は右膝痛に苦しみ、86試合出場で「打率2割6分8厘、2本塁打」に終わった。歩行するだけで激痛が走る毎日。水を抜いても翌日にはたまる状態が 1年間続いた。「年齢的な部分もありますし、いろいろ考えることもあった」。それでも40歳シーズンの挑戦を選んだ。勝つために、「優勝」するために、数少ないチャンスでひと振りに懸けてきた。
近大の後輩でライバルでもある佐藤輝が「4番」を任されるほどの活躍を続ける中、出番が限られる日々が続いても心は折れない。「黄金ルーキー」の 1発 1発に誰よりも破顔。ようやくスタメンの出番が訪れるとあっさり結果を出すから、さすがだ。
試合後、矢野監督から「今後も嘉男には行ってもらわないとダメなところがある」と信頼を寄せられた39歳。「いつどういう状況でも、僕らは自分にできる最高の準備をするだけ。また明日からチームが勝てるように、しっかりやっていきます」。やはり「超人」は頼りになる。
7回表阪神一死 3塁、「左適時2塁打」を放ったマルテ内野手(左)は、牧秀悟内野手のタッチを足でかわしセーフとなる=横浜スタジアム
ジェフリー・マルテ内野手が驚きの「足技」を決めた。 7回に糸原の犠飛で 1点差に迫ってなお一死 3塁、左翼線に同点タイムリーを放つと果敢に 2塁を狙った。
7回表阪神一死 3塁、「左適時2塁打」を放ったマルテ内野手(左)は、牧秀悟内野手のタッチを足でかわしセーフとなる=横浜スタジアム
左翼手佐野からの好返球でアウトのタイミングだったが、 2塁手牧がベース前に置いたグラブを確認して、スライディングした右足を 1度引っ込める。タイミングをズラしてタッチをかいくぐってベースを踏んだ。
DeNA側がリクエストを要求するも、判定はセーフのまま覆らなかった。
7回表阪神一死 3塁、「左適時2塁打」を放ったマルテ内野手(左)は、牧秀悟内野手のタッチを足でかわしセーフとなる=横浜スタジアム
植田海内野手が、 1軍に合流した。「チーム状況もすごくいいですし、自分もチームに貢献できるようにできることを精いっぱいやっていきたいと思います」とコメントした。前日 6日には、大山悠輔内野手が背中の張りのため、今季初めて「出場選手登録」を抹消されていた。
植田海内野手=京セラドーム (2021年 3月20日)
植田は今季開幕前日の 3月25日の練習中に左脇腹を痛め、同26日に左脇腹の筋挫傷と診断され帰阪。翌27日に「出場選手登録」を抹消された。 4月27日に実戦復帰してからは、 2軍戦 6試合に出場。 6日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ)まで「3戦連続安打」を放つなど、徐々に状態を上げていた。昨季は「9盗塁」を決めるなど、「足のスペシャリスト」として活躍が期待される。
メル・ロハス・ジュニア外野手=阪神鳴尾浜球場 (2021年 4月21日)
阪神の新助っ人、メル・ロハス・ジュニア外野手が、初昇格することが決まった。
DeNA戦に先発して 4回途中 4失点だったチェン・ウェイン投手の今後について問われ、矢野監督が「いったん抹消する。ロハスを上げる」と明言した。 これで外国人野手は、サンズ、マルテ、ロハスの 3人態勢となる。「もちろん悠輔(大山)がいればあれやけど、悠輔もいないし、キャンプ、オープン戦とロハスがいない状況で来てるから。ちょっと見てみるっていうタイミングもどうしても枠があるから。ちょっとここで見てみようかなと」と説明した。
ロハスはここまで 2軍で実戦10試合に出場して、「3本塁打」をマーク。「外国人枠」の関係もあり、状態を上げながら「1軍昇格」のタイミングを待っていた。
※ 5月 8日の予告先発は、横浜DeNA・フェルナンド・ロメロ投手(26)ー伊藤将司投手(24=JR東日本)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!待っているのは、「三文字」だけだ!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(04月)
2021年 公式戦日程表と結果(05月)