●阪神は 3-14で大敗した。14失点は今季ワーストで、公式戦では2018年 5月11日の広島戦(マツダ、 1-14)以来、 3年ぶり。引き分けを挟んで「6連勝」中だったヤクルトに「初黒星」を喫した。先発の西勇輝投手(30)は 2回に連打と四球で無死満塁とし、「D4位」の元山飛優内野手(22=東北福祉大學)にも押し出し四球で先制点を献上。その後も 5回に山田哲人内野手(28)に適時打、ドミンゴ・サンタナ外野手(28=クリーブランド・インディアンス)にも 2点打を食らい、今季ワーストとなる「5回8安打5失点」で「3敗目(3勝)」。 6四死球も阪神移籍後ワーストとなった。打線は 5回に新外国人のメル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)が22打席目にして「来日初安打」となる「ソロ本塁打」を放った。 6回にも「D1位・佐藤輝明内野手(22=近畿大學)」が適時打を放った後にタイムリーを記録し、「4打数2安打2打点」と活躍した。しかし、救援投手の小野泰己投手(26)、守屋功輝投手(27)、桑原謙太朗投手(35)が 3人で 9失点。投手陣が踏ん張ることができなかった。ヤクルト戦は開幕から引き分け 1戦を挟んで「無傷の6連勝」中だったが、この日は相性の良さを発揮できなかった。ヤクルトはサイスニード投手(28=ヒューストン・アストロズ)が「来日初勝利」を挙げ、引き分けを挟んで「3連勝」で貯金「4」となった。阪神は今季ワーストの「14失点」だった
●悩める新助っ人に「待望の1発」が飛び出した。メル・ロハス・ジュニア外野手がヤクルト戦の 5点を追う 5回1死一死、 2ボール 2ストライクから 150キロ直球をバックスクリーン左に運んだ。タテジマデビューから22打席目の初安打が「来日1号」となった。 6回には中前タイムリーを記録し、 2安打 2打点。チームは大敗を喫したが、ロハスの覚醒は明るい材料だ。16日巨人戦は新外国人右腕ラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)の「1軍初昇格初先発」で外国人ベンチ枠が埋まったこともあり、ベンチメンバーから外れた。この日は「6番右翼」で 2戦ぶりにスタメン復帰。 2回二死から右腕サイスニードと対決し、 152キロ直球で空振り三振に仕留められた。試合前の時点で来日初打席から「20打席連続ノーヒット」は球団外国人野手ワースト記録。前日17日には甲子園室内練習場に姿を見せ、助っ人では異例の休日返上練習を行っていた。マシン打撃などで汗を流し、「来日初安打」を目指していた。「来日初安打」が「初ホームラン」となり、ベンチで安堵(あんど)の表情を浮かべた。観客のどよめきはすぐに歓声へと変わった。ロハスは 1塁を回った直後に柵越えを確認すると、かみしめるようにグッとガッツポーズをした。空振り三振だった第 1打席にタイミングが合う感覚を感じ、ジェフリー・マルテ内野手(29)には予告していたという。「1号ソロ」に続き 6回には中前へ適時打。 9回の第 4打席も 1塁へ鋭い当たりを飛ばした。本塁打、そしてタイムリーを打った後には、右翼からファンの歓声に帽子を取って丁寧にお辞儀した。昨年の「韓国2冠スラッガー」が、これから遅れを取り戻す。
●阪神の「ドラフト1位」佐藤輝明内野手は 8試合ぶりの 1発を狙う。この日の試合前練習は雨のため甲子園室内練習場で行った。フリー打撃では左右の打撃投手を相手に合計42スイングで、センター方向を中心に鋭い打球を連発した。 7日DeNA戦(横浜)の第 2打席に本塁打を放って以降は 7試合、31打席本塁打から遠ざかっている。試合数、打席数ともに最長タイのブランクだ。ただ、この日は今季「10本中5本」を放っている甲子園での試合。 5月は「月間打率3割4分1厘」という要素もプラスに働きそうだ。 8点ビハインドの 6回一死 1、 2塁。サイスニードの初球、内角低めのチェンジアップを迷わずはじき返した。打球は中前に弾み、 2塁走者の近本が生還。その後二死からロハス、梅野隆太郎捕手(29)が続くなど、 2試合ぶりの「4番」の適時打が反攻ムードを漂わせた。 2回の第 1打席は全球直球で空振り三振に倒れ、 4回も外高めの 151キロ直球に空振り三振。初対戦の助っ人右腕に序盤は苦戦したが、意地の 1本となった。この日は「4打数1安打1打点3三振」に終わり、「8試合35打席連続」で本塁打は出ず、ともに自己最長ブランク。守備では 3塁線への速い打球を軽快に処理するなど、投手を助けていた。
●開幕から先発出場を続けてきた糸原健斗内野手(28)が欠場した。代わって中野拓夢内野手(24)が「2番2塁」で先発。「8番遊撃」には、今季初出場となる小幡竜平内野手(20)が入った。中野は開幕から33試合出場で、「打率3割7厘」と好調を維持し、「14試合連続スタメン」となった。小幡は 2軍戦33試合で「打率2割8分8厘」、持ち味の俊足でチームトップの「7盗塁」もマークし、14日に今季初昇格。小幡竜平内野手が大敗の中でキラリと輝いた。糸原が足の張りで欠場した一戦に「8番遊撃」で先発。今季「1軍初出場初スタメン」で今季初安打となる 3塁打を決めた。 4点を追う 5回二死無走者、サイスニードの内角チェンジアップを右翼線に運び、俊足を飛ばして 3塁へ。高卒 2年目の昨季は54試合に出場した。今季は「ドラフト6位」中野の台頭もあって開幕 2遊間争いに敗れたが、 2軍では33試合出場で「打率2割8分8厘」。 5月14日に今季「1軍初昇格」していた。 6回二死満塁では中飛に倒れた。
●西勇輝投手が今季ワーストの 5失点と苦しみ、 5回で降板した。初回、先頭山崎晃大朗外野手(27)には今季初死球を与えた。 2回には先頭のオスナホセ・オスナ外野手(28=ピッツバーグ・パイレーツ)に右中間へ 2塁打を浴びると、青木宣親外野手(39)の打球は投手強襲安打に。続くサンタナに四球を与え無死満塁のピンチを招くと、元山に押し出し四球で先制点を献上。この回、内野ゴロの間にも 2点目を失った。 2回まで要した球数は58球。その後は粘投を続けていたが、 5回先頭の山崎に左中間へ 2塁打を浴びると、打線を止められず 3失点。 5回で 119を投じ、今季最多の 6四死球を与えるなど、持ち前の制球力が鳴りをひそめた。西勇は今季ここまで「3勝2敗」。安定感のある投球を続けてきたが、 4月20日巨人戦(東京ドーム)を最後に「勝ち星」から遠ざかっている。 4月20日巨人戦で「3勝」目を挙げた後、「4試合連続白星なし」。19日には遠縁にあたるプロ 2年目の西純矢投手(19)が先発デビューする。公私ともに親身にアドバイスし、17日も甲子園の室内練習場でキャッチボールした。「兄貴分」がお膳立てに失敗した。長丁場のシーズンで、踏ん張りどころを迎えた。序盤からの悪い流れを止められず、登板 4投手全員が失点。頼みの西勇が、今季ワーストの「14失点大敗の引き金」になってしまった。
●高卒 2年目の西純矢投手が、19日ヤクルト戦(甲子園)で「プロ初先発」する。今季ウエスタン・リーグでは 6試合に先発し「2勝1敗、防御率3.44」。先発ローテーションの谷間で、将来のエース候補に白羽の矢が立った。前日17日にはヤクルト打線を警戒していた。「球団史上4人目」の「10代投手」の「初登板初勝利」を目指す。首位を走る矢野阪神で、期待のニューフェースがついに「1軍デビュー」を果たす。西純がこの日行われた投手指名練習に参加。19年「ドラフト1位右腕」が19日ヤクルト戦(甲子園)でデビューを飾ることになった。阪神の「10代投手」が「初登板で初勝利」を挙げれば、12年岩本輝投手(28)以来、 4人目の快挙となる。岡山・創志学園高では闘志あふれる投球で甲子園を沸かせ、ロッテ佐々木朗希投手(19)、ヤクルト奥川恭伸投手(20)、同僚の及川雅貴投手(20)とともに「高校四天王」と呼ばれた。同じ高卒 2年目の宮城大弥投手(19)は今季「4勝」を挙げ、「防御率トップ」に位置する。未来の球界を担う01年組。特に前日16日に「プロ初登板」を飾ったロッテ佐々木朗は発奮材料だった。矢野燿大監督(52)のもと、英才教育を施され、甲子園のマウンドに立つ。高卒 2年目の今季は初めて 1軍でキャンプを過ごし、今季初実戦の紅白戦と対外試合初戦でともに「開幕投手」に指名された。ウエスタン・リーグでは、 6試合で「2勝1敗」。規定投球回にも到達し、「防御率3.44」は齋藤友貴哉投手(26)に次ぐ「チーム2位」だ。準備オッケーだ。ジョー・ガンケル投手(29)が故障で「出場選手登録」を抹消。 1枠空く状況で先発ローテーションの谷間にチャンスが巡ってきた。金村曉投手コーチ(44)は若さあふれる投球を楽しみにした。西勇からバトンをもらい、将来の「エース候補」が甲子園で思い切り腕を振る。
記事をまとめてみました。
<阪神 3-14東京ヤクルト>◇ 8回戦◇阪神 6勝 1敗 1分◇18日◇阪神甲子園球場
阪神は 3-14で大敗した。14失点は今季ワーストで、公式戦では2018年 5月11日の広島戦(マツダ、 1-14)以来、 3年ぶり。引き分けを挟んで「6連勝」中だったヤクルトに「初黒星」を喫した。
先発の西勇は 2回に連打と四球で無死満塁とし、「D4位」の元山(東北福祉大)にも押し出し四球で先制点を献上。その後も 5回に山田に適時打、サンタナにも 2点打を食らい、今季ワーストとなる「5回8安打5失点」で「3敗目(3勝)」。 6四死球も阪神移籍後ワーストとなった。
打線は 5回に新外国人のロハスが22打席目にして「来日初安打」となる「ソロ本塁打」を放った。 6回にも「D1位・佐藤輝」が適時打を放った後にタイムリーを記録し、「4打数2安打2打点」と活躍した。
しかし、救援投手の小野、守屋、桑原が 3人で 9失点。投手陣が踏ん張ることができなかった。
2回表を投げ終え、2失点した西勇輝投手は悔しそうにベンチへ戻る=阪神甲子園球場
阪神は今季「ワースト14失点」で大敗した。先発西勇輝投手が誤算だった。移籍後ワーストの 6四死球と乱れて 5回 5失点。 2回に移籍後初の押し出し四球を与えるなど、制球が定まらない。 4月20日巨人戦で「白星」を挙げて以降、「4戦勝ちなし」も移籍後最長となった。
打線は今季の新戦力が気を吐いた。メル・ロハス・ジュニア外野手が 5回に中堅左へ「来日1号ソロ本塁打」を放ったほか、 6回も中前適時打で存在感を示した。「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手も 6回に中前タイムリーを放った。ヤクルト戦は開幕から引き分け 1戦を挟んで「無傷の6連勝」中だったが、この日は相性の良さを発揮できなかった。
4回裏阪神無死、近本光司外野手の打球を処理した 3塁手村上宗隆内野手を指さすサイスニード投手=阪神甲子園球場
ヤクルトは 2回、阪神先発西勇の押し出し四球と山崎の 2ゴロの間に得点し、 2点を先制。先発サイスニードは 3回まで無失点。
ヤクルトは 5回に 3点、 6回に 4点を奪って突き放した。阪神は 5回、ロハス・ジュニアが中堅左に「1号ソロ本塁打」を放った。
ヤクルトはサイスニードが「来日初勝利」を挙げ、引き分けを挟んで「3連勝」で貯金「4」となった。阪神は今季ワーストの「14失点」だった。
2回裏阪神2死、空振り三振に倒れるメル・ロハス・ジュニア外野手=阪神甲子園球場
メル・ロハス・ジュニア外野手は来日22打席目で「初安打初アーチ」を決めた。 5点を追う 5回1死一死、 2ボール 2ストライクから 150キロ直球をバックスクリーン左に運んだ。「来日1号ソロ」となった。
16日巨人戦は新外国人右腕アルカンタラの「1軍初昇格初先発」で外国人ベンチ枠が埋まったこともあり、ベンチメンバーから外れた。この日は「6番右翼」で 2戦ぶりにスタメン復帰。 2回二死から右腕サイスニードと対決し、 152キロ直球で空振り三振に仕留められた。
試合前の時点で来日初打席から「20打席連続ノーヒット」は球団外国人野手ワースト記録。前日17日には甲子園室内練習場に姿を見せ、助っ人では異例の休日返上練習を行っていた。マシン打撃などで汗を流し、「来日初安打」を目指していた。
5回裏阪神一死、メル・ロハス・ジュニア外野手は初安打が「1号」となる中越え本塁打を放った=阪神甲子園球場
悩める新助っ人に「待望の1発」が飛び出した。メル・ロハス・ジュニア外野手がヤクルト戦の 5回にセンターバックスクリーン左へ飛び込む「ソロ本塁打」を放った。タテジマデビューから22打席目の初安打が「来日1号」となった。 6回には中前タイムリーを記録し、 2安打 2打点。チームは大敗を喫したが、ロハスの覚醒は明るい材料だ。
◇ ◇ ◇
「目覚めの1発」を豪快にバックスクリーン左へ運んだ。観客のどよめきはすぐに歓声へと変わった。ロハスは 1塁を回った直後に柵越えを確認すると、かみしめるようにグッとガッツポーズをした。
5回裏阪神一死、中越え本塁打を放ったロハス外野手はナインに迎えられ笑顔を見せる=阪神甲子園球場
「チームが負けてしまったので、あまりうれしい気持ちはないんですけど、ホッとしたかなというふうには思います。最初のヒットがホームランになって良かったです」。
5回一死、ヤクルト先発右腕サイスニードに対して左打席へ入った。 2ボール 2ストライクからの 6球目、外角 150キロを逆らわずに振り抜いた。「来日初安打」が「初ホームラン」となり、ベンチで安堵(あんど)の表情を浮かべた。
崖っぷちだった。この日の第 1打席を含め、来日から「21打席連続で無安打」。昨年ボーアが記録した「球団外国人野手ワースト」だった「18打席連続無安打」を更新。矢野監督は 2軍再調整の可能性まで示唆しており、17日には休日返上で打撃練習を行うなど必死だった。そんな中での 1発に指揮官は「そういう活躍をしてもらうために来てもらった選手。これをきっかけにしてくれたら。まだまだこんなもんじゃない」とさらなる爆発を期待した。
6回裏阪神一死 1、 2塁、ヤクルト投手交代で再開を待つメル・ロハス・ジュニア外野手(左)、ジェリー・サンズ外野手=阪神甲子園球場
空振り三振だった第 1打席にタイミングが合う感覚を感じ、マルテには「すごくいい感じで次、打てると思う」と予告していたという。「1号ソロ」に続き 6回には中前へ適時打。 9回の第 4打席も 1塁へ鋭い当たりを飛ばした。「いい流れだと思うので、このまま打てるように頑張っていきたい」と手応えをつかんだ。
本塁打、そしてタイムリーを打った後には、右翼からファンの歓声に帽子を取って丁寧にお辞儀した。昨年の「韓国2冠スラッガー」が、これから遅れを取り戻す。
佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場 (21年 5月11日撮影)
阪神の「ドラフト1位」佐藤輝明内野手は 8試合ぶりの 1発を狙う。
この日の試合前練習は雨のため甲子園室内練習場で行った。フリー打撃では左右の打撃投手を相手に合計42スイングで、センター方向を中心に鋭い打球を連発した。
7日DeNA戦(横浜)の第 2打席に本塁打を放って以降は 7試合、31打席本塁打から遠ざかっている。試合数、打席数ともに最長タイのブランクだ。ただ、この日は今季「10本中5本」を放っている甲子園での試合。 5月は「月間打率3割4分1厘」という要素もプラスに働きそうだ。
6回裏阪神一死 1、 2塁、中前適時打を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
阪神の佐藤輝明内野手に適時打が飛び出した。
6回一死 1、 2塁で打席が回るとヤクルト先発サイスニードの 125キロ変化球を中前へと運び、 2塁ランナーの近本を生還させた。 2試合ぶりの安打は打点つきとなった。この日はサイスニードの前に速球に苦しめられ、 2打席連続で空振り三振だった。
6回裏阪神一死 1、 2塁、佐藤輝明内野手は中前適時打を放った=阪神甲子園球場
阪神の佐藤輝明内野手が反撃の姿勢を見せた。 8点ビハインドの 6回一死 1、 2塁。サイスニードの初球、内角低めのチェンジアップを迷わずはじき返した。「初球から積極的に打ちに行くつもりで打席に入りました。前の 2打席やられていましたが、ランナーのいる場面で打つことができて良かったです」。打球は中前に弾み、 2塁走者の近本が生還。その後二死からロハス、梅野が続くなど、 2試合ぶりの「4番」の適時打が反攻ムードを漂わせた。
2回表ヤクルト無死満塁、サイスニード投手の打球を本塁へ送球する 3塁手佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
2回の第 1打席は全球直球で空振り三振に倒れ、 4回も外高めの 151キロ直球に空振り三振。初対戦の助っ人右腕に序盤は苦戦したが、意地の 1本となった。この日は「4打数1安打1打点3三振」に終わり、「8試合35打席連続」で本塁打は出ず、ともに自己最長ブランク。守備では 3塁線への速い打球を軽快に処理するなど、投手を助けていた。
1回の守備を終えたナインを迎える糸原健斗内野手=阪神甲子園球場
開幕から先発出場を続けてきた阪神の糸原が欠場した。「足の張りもずっとあった」と説明していた矢野監督は「すぐに先発復帰という感じではない。休ませながら、状態がどうなるか見ていく」と話した。
糸原健斗内野手=東京ドーム (2021年 5月14日撮影)
糸原健斗内野手が、今季初めてスタメンを外れた。
16日巨人戦(東京ドーム)では、 5回裏の守備から途中交代。矢野監督は試合後に「ずっと出ているから。足の張りもずっとあったし、そういうところでは無理させたくないなというところ」と話しており、この日も休養に充てたとみられる。
スタメンを外れた糸原健斗内野手、右は小幡竜平内野手=阪神甲子園球場
代わって中野拓夢内野手が「2番2塁」で先発。「8番遊撃」には、今季初出場となる小幡竜平内野手が入った。中野は開幕から33試合出場で、「打率3割7厘」と好調を維持し、「14試合連続スタメン」となった。小幡は 2軍戦33試合で「打率2割8分8厘」、持ち味の俊足でチームトップの「7盗塁」もマークし、14日に今季初昇格。「ドラフト6位ルーキー」と20歳のフレッシュな 2遊間で、今カード初戦に臨む。
5回裏阪神二死、右翼線へ 3塁打を放った小幡竜平内野手=阪神甲子園球場
阪神の20歳小幡竜平内野手が大敗の中でキラリと輝いた。
糸原が足の張りで欠場した一戦に「8番遊撃」で先発。今季「1軍初出場初スタメン」で今季初安打となる 3塁打を決めた。 4点を追う 5回二死無走者、サイスニードの内角チェンジアップを右翼線に運び、俊足を飛ばして 3塁へ。「積極的にスイングした結果が今年 1本目になったので、うれしかったです」と振り返った。
5回裏阪神二死、小幡竜平内野手は右翼線へ安打を放ち 3塁に滑り込む=阪神甲子園球場
高卒 2年目の昨季は54試合に出場した。今季は「ドラフト6位」中野の台頭もあって開幕 2遊間争いに敗れたが、 2軍では33試合出場で「打率2割8分8厘」。 5月14日に今季「1軍初昇格」していた。 6回二死満塁では中飛に倒れ「気持ちが入りすぎていた。もっと冷静に周りを見て、もっと楽な気持ちで打席に入れていれば、また結果も違っていた」と反省。「ここからもどんどん結果を残さないといけない」と力を込めた。
西勇輝投手が今季ワーストの 5失点と苦しみ、 5回で降板した。
初回、先頭山崎には今季初死球を与えた。 2回には先頭のオスナに右中間へ 2塁打を浴びると、青木の打球は投手強襲安打に。続くサンタナに四球を与え無死満塁のピンチを招くと、元山に押し出し四球で先制点を献上。この回、内野ゴロの間にも 2点目を失った。 2回まで要した球数は58球。その後は粘投を続けていたが、 5回先頭の山崎に左中間へ 2塁打を浴びると、打線を止められず 3失点。 5回で 119を投じ、今季最多の 6四死球を与えるなど、持ち前の制球力が鳴りをひそめた。
西勇は今季ここまで「3勝2敗」。安定感のある投球を続けてきたが、 4月20日巨人戦(東京ドーム)を最後に「勝ち星」から遠ざかっている。
2回表ヤクルト無死 2塁、西勇輝投手(手前)は青木宣親外野手の打球が足に当たり内野安打となる=阪神甲子園球場
西勇輝が誤算だった。先発の大黒柱は制球力が生命線だが、この日は重苦しい。 2回無死 1、 3塁。サンタナに四球を与えて満塁のピンチを招くと、元山にも細かいコントロールを欠いて移籍後初の押し出し四球…。山崎の 2ゴロの間にさらに 1点を失った。
3回も先頭山田を四球で歩かせるなど本調子ではなかった。後続を断ったが 5回に耐えきれない。打者 9人の猛攻に遭い、 4安打を集中されて 3失点。 5回 5失点で降板した。 6四死球は阪神加入後のワースト。
矢野監督も「勝負にいっているところではっきりしているボールもあった。勇輝らしいテンポ良く先頭打者を抑えて、球を低めに集めるところでは若干、コントロールが良くなかった」と振り返った。
5回表ヤクルト1死三塁、西勇輝投手(手前)は山田哲人内野手に中前適時打を浴びる=阪神甲子園球場
4月20日巨人戦で「3勝」目を挙げた後、「4試合連続白星なし」。19日には遠縁にあたるプロ 2年目の西純矢が先発デビューする。公私ともに親身にアドバイスし、17日も甲子園の室内練習場でキャッチボールした。「兄貴分」がお膳立てに失敗した。長丁場のシーズンで、踏ん張りどころを迎えた。
序盤からの悪い流れを止められず、登板 4投手全員が失点。頼みの西勇が、今季ワーストの「14失点大敗の引き金」になってしまった。
西純矢投手=阪神甲子園球場 (2021年 3月 9日)
高卒 2年目の西純矢投手が、19日ヤクルト戦(甲子園)で「プロ初先発」する。
今季ウエスタン・リーグでは 6試合に先発し「2勝1敗、防御率3.44」。先発ローテーションの谷間で、将来のエース候補に白羽の矢が立った。前日17日には「 1人 1人打つ能力の高い選手の多い印象ですし、特に青木さんや村上さんの左バッターには注意して投げなければと思っています」とヤクルト打線を警戒していた。「球団史上4人目」の「10代投手」の「初登板初勝利」を目指す。
笑顔を見せる西純矢投手=阪神甲子園球場室内練習場
朗希の次はオレの出番だ-。高卒 2年目の阪神西純矢投手が19日のヤクルト戦(甲子園で「プロ初先発」する。
17日に甲子園で行われた投手指名練習に参加。「高校四天王」としてしのぎを削ったロッテ佐々木朗が前日16日にデビュー戦を飾った。球団では12年岩本輝以来、史上 4人目の「10代投手」の「初登板初勝利」を目指す。
◇ ◇ ◇
首位を走る矢野阪神で、期待のニューフェースがついに「1軍デビュー」を果たす。西純がこの日行われた投手指名練習に参加。19年「ドラフト1位右腕」が19日ヤクルト戦(甲子園)でデビューを飾ることになった。「初めての 1軍での登板なので緊張はすると思いますが、その中でしっかり自分の投球ができるように頑張ります」。阪神の「10代投手」が「初登板で初勝利」を挙げれば、12年岩本輝以来、 4人目の快挙となる。
金村曉投手コーチ(右)のチェックを受けながらキャッチボールする西純矢投手=阪神甲子園球場室内練習場
岡山・創志学園高では闘志あふれる投球で甲子園を沸かせ、ロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川、同僚の及川とともに「高校四天王」と呼ばれた。同じ高卒 2年目の宮城は今季「4勝」を挙げ、「防御率トップ」に位置する。未来の球界を担う01年組。特に前日16日に「プロ初登板」を飾ったロッテ佐々木朗は発奮材料だった。「テレビで見ていてすごく刺激になっているので、次は自分の番だという気持ちが強い」と意気込んだ。
矢野監督のもと、英才教育を施され、甲子園のマウンドに立つ。高卒 2年目の今季は初めて 1軍でキャンプを過ごし、今季初実戦の紅白戦と対外試合初戦でともに「開幕投手」に指名された。ウエスタン・リーグでは、 6試合で「2勝1敗」。規定投球回にも到達し、「防御率3.44」は齋藤に次ぐ「チーム2位」だ。「コントロールの部分はしっかり意識してやってきましたし、先発投手としてゲームを作ることは意識しています。昨年は 5回までに交代することが多かったのですが、今年は 6回、 7回と投げることができているのでそういった部分は重点的に意識して取り組んできました」と準備オッケーだ。
キャッチボールを終え笑顔を見せながらグラブタッチする西勇輝投手(左)と西純矢投手=阪神甲子園球場室内練習場
ガンケルが故障で「出場選手登録」を抹消。 1枠空く状況で先発ローテーションの谷間にチャンスが巡ってきた。金村投手コーチは「監督の期待の表れだと思う。それを意気に感じてほしいなと思います」と若さあふれる投球を楽しみにした。デビュー戦前日となる18日のヤクルト戦は西勇が先発する。この日は遠戚にあたる右腕とキャッチボールし、ダッシュで汗を流した。「初登板が巡ってきて良かったな」と励ましの言葉をもらっていたことも明かした。西勇からバトンをもらい、将来の「エース候補」が甲子園で思い切り腕を振る。
▼阪神の高卒 2年目右腕・西純が19日のヤクルト戦で 1軍デビューする。19歳 8カ月の西純が10代で「勝利投手」になれば、阪神では18年の才木浩人( 2年目)以来。「初登板初勝利」なら18年の高橋遥人(新人=亜細亜大學OB)以来だ。さらに、10代で「初登板初勝利」となると、51年西村(伊沢)修( 2年目)、55年西村一孔(新人)、12年岩本輝( 2年目)に続き、「2リーグ分立」後、球団では 4人目となる。
ランニングをして汗を流す西純矢投手=阪神甲子園球場室内練習場
◆「高校四天王」
星稜・奥川恭伸(ヤクルト)、大船渡・佐々木朗希(ロッテ)、創志学園・西純矢、横浜・及川雅貴(ともに阪神)の本格派投手 4人の呼称。甲子園に3度出場した左腕及川、19年夏に「準優勝」した奥川、高校球界最高の 163キロをマークした佐々木朗、力強いガッツポーズも話題になった西純と逸材ぞろい。19年「ドラフト」では 3選手が「1位」、及川も阪神の「3位」とそろって上位指名された。同年代にはほかにもオリックス「1位」の宮城大弥、野手では中日「1位」の石川昂弥、DeNA「1位」森敬斗ら将来を嘱望される選手が多い。
◆西純矢(にし・じゅんや)
2001年(平13) 9月13日生まれ、広島県出身。小学 2年から軟式野球を始め中 3夏に「全国優勝」。創志学園 2年「夏の甲子園」、創成館との 1回戦で「16奪三振完封」。「U18日本代表」。19年「ドラフト1位」で阪神に入団。 1軍登板はなく、今季は 2軍戦で 6試合に登板、「2勝1敗、防御率3.44」。 184センチ、86キロ。右投げ右打ち。
※ 5月19日の予告先発は、阪神・西純矢投手(19)ー東京ヤクルト・田口麗斗投手(25=巨人)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!待っているのは、「三文字」だけだ!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(04月)
2021年 公式戦日程表と結果(05月)