●広島は21日、同日から23日までの阪神 3連戦(マツダスタジアム)の延期を発表した。代替日は未定。20日には 1、 2軍の監督、コーチ、選手、球団スタッフ 146人が「PCR検査」を受け、新たに 7人( 1コーチ、 5選手、 1スタッフ)に陽性反応が出ていた。広島は21日、倉義和 1軍バッテリーコーチ(45)が「新型コロナウイルスの陽性判定」を受けたことを発表した。この日 1軍の監督、コーチ、選手、スタッフ計76人が「PCR検査」を受け、判明した。球団によると、体調に異常はなく、管轄保健所の指示で自宅で療養中だという。これで18日に「陽性」と判定された菊池涼介内野手(31)ら 3人と、20日に陽性となった鈴木誠也外野手(26)、長野久義外野手(36)ら 7人と合わせて11人目の「陽性者」となった。22日も「PCR検査」が行われる予定だ。球団内で外食禁止などの予防を徹底した中での感染発覚、拡大で、小さくない動揺がある。佐々岡真司監督(53)は不安を口にした。一時は高熱の菊池は症状が回復しているといい、球団は他の選手にも連絡をとりながらケアを続けていく。球団はこの日も実施したリアルタイム「PCR検査」を22日以降も継続していく。鈴木球団本部長は、25日から始まる交流戦(マツダスタジアム)を見据える。長期化は避けたいところだ。試合再開に向け、「陰性判定」の選手は22日から個別練習を再開する。球団独自の判断で18日に「感染拡大防止特例2021」の対象選手として「出場選手登録」を抹消された西川龍馬外野手(26)や松山竜平外野手(35)、磯村嘉孝捕手(28)も参加する予定。練習時間を分け、選手同士の接触を避けながら行われる。「コロナ禍」でも、前を向いて進んでいくしかない。
●首位阪神が「コロナ禍」に巻き込まれた。広島の選手ら10人が「新型コロナウイルス陽性反応」を受けた影響で、21~23日に行われる予定だった広島-阪神 3連戦(マツダスタジアム)は延期となった。前日20日ヤクルト戦(甲子園)も雨天のため中止になっており、19日の試合から中 5日と実戦から遠ざかり25日ロッテ戦(甲子園)からの「セ・パ交流戦」に突入する。広島は前日20日、新たに鈴木誠也外野手、羽月隆太郎内野手(21)ら 7人が「新型コロナウイルス」の「陽性反応」を受けた。17日に陽性と判定された菊池涼介内野手ら 3選手と合わせて10人の「陽性者」が出ている。このことから「感染拡大防止の観点や管轄保健所と調査を進めながら対応を協議するため」に延期を決め発表した。阪神も対応に追われた。交流戦前最後のカードだった広島 3連戦が中止。チームの大半は前日20日に広島入りしていた。当日午後の決定とあって、チームは予定を変更し、主力や外国人を除く約20選手はマツダスタジアムで練習し、その後、チームは関西にとんぼ返りした。昨季は自軍も「新型コロナ感染者」が出ただけに、矢野燿大監督(52)はまず相手を気遣った。雨天中止の20日ヤクルト戦(甲子園)を含めて交流戦前の 4試合が中止となり残念がった。ぽっかりと空いた 4日間を有効活用する。幸いにも22日から 2軍の中日 2連戦(鳴尾浜)が予定され、指揮官は佐藤輝明内野手(22=近畿大學)、メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)ら 1軍選手の出場を明言。前向きに捉える。
●「コロナ禍」のため21日からの広島 3連戦(マツダスタジアム)が中止となり、阪神矢野燿大監督は、「ドラフト1位」佐藤輝明内野手とメル・ロハス・ジュニア外野手の 2軍戦出場を明言した。前日20日のヤクルト戦も「雨天中止」となり、セ・パ交流戦がスタートする25日のロッテ戦まで 5日間試合がないため実戦感覚を忘れないために出場させる。ロハスに関しても同じ理由だ。広島に10人の「陽性者」が出たことによる中止に前向きにとらえた。広島 3連戦の中止を受け、阪神は21日、一部主力選手を除いてマツダスタジアムで練習を行った後、帰阪。交流戦開幕となる25日のロッテ戦(甲子園)まで 1軍戦がなくなったため、「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」がウエスタン・中日戦(22、23日=鳴尾浜)に出場して調整する方針が決まった。ここ 3試合で 1安打の「黄金ルーキー」が万全の状態に仕上げ、パ・リーグの好投手へ挑む!
●メル・ロハス・ジュニア外野手は外国人では唯一マツダスタジアムで練習に参加した。ここまで 7試合で「27打数2安打、打率0割7分4厘」と低空飛行。不振脱出へと打ち込んだ。「コロナ禍」で来日が開幕後にずれ込み、調整を経て 4月21日に初実戦を迎えた。 2軍戦に10試合出場して昇格し、 8日に初出場。しかしデビューから「21打席」連続で「無安打」と、昨季のジャスティン・ボーア内野手(32)が記録した「球団外国人野手ワースト」の「18打席」を更新していた。ようやく「22打席目」で「来日初安打」となる本塁打を放った。昨年は韓国で本塁打と打点の「2冠」に輝き、「MVP」も獲得したが、韓国と日本の投手の違いも実感している。状態アップへ試行錯誤を続ける。大山悠輔内野手(26)が予定通り交流戦から復帰すれば、ロハスは「DH制」のない甲子園ではベンチの可能性が高い。交流戦前、最後のアピールの 3試合が流れた格好だが、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)にも22日か23日のどちらかに出場予定。必死さがにじみ出る助っ人は、一日も早く「真の姿」を見せつける。
●背中の張りで 2軍調整中の阪神・大山が22日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で実戦復帰する。21日の同戦が19日のマツゲン箕島との練習試合に続いて中止となり、復帰戦が 2試合続けて流れた形。平田勝男 2軍監督(61)は、22日は 3打席程度、23日はフル出場させる予定。交流戦からの 1軍合流に向け、最終チェックを行う。
●20日のヤクルト戦(甲子園)を含めて計 4試合が中止となり、福原忍投手コーチ(44)は21日、前向きに受け止めた。先発陣も含め登板間隔が開く投手は22、23日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で登板する見込みだ。
●阪神電鉄とプロ野球阪神は21日、 2軍本拠地移転を目指し、兵庫県尼崎市と基本協定を締結したと発表した。場所は阪神大物(だいもつ)駅近くの小田南公園で、誘致に動いた同市と協力して施設の整備を進め、2025年の移転を目指していく。現在の 2軍本拠地である鳴尾浜球場(同県西宮市)は室内練習場などが手狭になっている。基本協定によると、阪神電鉄が公園北側にメインのタイガース野球場、タイガース練習場、一般市民も利用するサブ球場小田南公園野球場(いずれも仮称)を建設して尼崎市に寄付し、同市はこの部分の営業権を阪神電鉄に与える。また、公園南側にも室内練習場・選手寮、クラブハウス、駐車場などを建設。球団広報部によると、メイン球場は現時点で「収容人数3000人」を予定。昨年尼崎市議が公開した誘致案の「4000人」より減少したが、94年10月から使用する鳴尾浜球場の「500人」を大きく上回り、尼崎市にとっても地域活性化の目玉となる。新本拠地は阪神大物駅から徒歩 3分ほどの場所にある。16年ぶりの「優勝」へ向けて「セ・リーグ首位」を走るチーム。主将の大山、選手会長の近本光司外野手(26)はともに今季27歳だ。そこに打では「D1位・佐藤輝」、投では「D2位・伊藤将司投手(25=JR東日本)」ら新人が開幕から活躍。高卒 2年目の西純矢投手(19)も19日に「初勝利」を挙げた。若い力も順調に育ってきている。常に「優勝」を目指すチームにするには、次々と新たな世代を担う逸材を育てていくことが不可欠。充実した新しい環境のもとで「常勝の虎」を作り上げる。
記事をまとめてみました。
<広島 - 阪神=新型コロナウイルス感染拡大防止の観点などから中止>◇21日◇MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(略称:マツダスタジアム)
広島は21日、同日から23日までの阪神 3連戦(マツダスタジアム)の延期を発表した。代替日は未定。
広島は17日に球団所属の 3選手が「陽性判定」となり、18日には球団独自の判断で「陰性判定」だった 5選手を「感染拡大防止特例22021」の対象選手として「出場選手登録」を抹消した。
20日には 1、 2軍の監督、コーチ、選手、球団スタッフ 146人が「PCR検査」を受け、新たに 7人( 1コーチ、 5選手、 1スタッフ)に陽性反応が出ていた。
広島の球団旗
広島は21日、倉義和 1軍バッテリーコーチが「新型コロナウイルスの陽性判定」を受けたことを発表した。
この日 1軍の監督、コーチ、選手、スタッフ計76人が「PCR検査」を受け、判明した。球団によると、体調に異常はなく、管轄保健所の指示で自宅で療養中だという。
これで18日に「陽性」と判定された菊池涼ら 3人と、20日に陽性となった鈴木誠、長野ら 7人と合わせて11人目の「陽性者」となった。22日も「PCR検査」が行われる予定だ。
広島ナインらの「新型コロナ感染拡大」を受け、広島-阪神 3連戦は中止となったマツダスタジアム
広島は21日、マツダスタジアムで同日から予定していた阪神 3連戦を「新型コロナウイルス感染拡大防止」の観点などから中止とした。代替日は未定。
前日20日に新たに 5選手を含む 7人が「陽性」と判定され、陽性者が計10人となったことで、21日に開かれた実行委員会で申し入れた。また21日も実施した「PCR検査」で倉バッテリーコーチが新たに陽性と判定され、「計11人」になった。
◇ ◇ ◇
「コロナ禍」による影響はまだ、治まりそうにない。17日に判明した菊池涼ら 3選手の感染に続き、前日20日には鈴木誠や長野ら 5選手を含む 7人が「陽性」と判定された。 5月 2日にプロ野球開幕後では初めて活動停止となった日本ハムに並ぶ「計10人(後に計14人)」の感染に、21日から本拠地マツダスタジアムで予定された阪神 3連戦は中止、延期となった。鈴木球団本部長は「これまでとは違う感染の仕方がある。選手の感染のリスクが完全には抑えられない。しばらく試合を止めて拡大を防ぎたい」と説明。さらに21日は倉バッテリーコーチの「陽性」が判明し、感染者は「計11人」に増えた。
新幹線車窓から見るマツダスタジアム
球団内で外食禁止などの予防を徹底した中での感染発覚、拡大で、小さくない動揺がある。佐々岡監督は「『コロナ』の怖さを知っているだけに心配で(陽性者に)連絡もできない。心配だ。本当に怖いな。どこでどうなるか分からない」と不安を口にした。一時は高熱の菊池涼は症状が回復しているといい、球団は他の選手にも連絡をとりながらケアを続けていく。
球団はこの日も実施したリアルタイム「PCR検査」を22日以降も継続していく。鈴木球団本部長は「『濃厚接触者』も含めて沈静化するまで分からない」としながらも「西武戦からの再開を目指してやりたい」と、25日から始まる交流戦(マツダスタジアム)を見据える。長期化は避けたいところだ。
試合再開に向け、「陰性判定」の選手は22日から個別練習を再開する。球団独自の判断で18日に「感染拡大防止特例2021」の対象選手として「出場選手登録」を抹消された西川や松山、磯村も参加する予定。練習時間を分け、選手同士の接触を避けながら行われる。「コロナ禍」でも、前を向いて進んでいくしかない。
首位阪神が「コロナ禍」に巻き込まれた。広島の選手ら10人が「新型コロナウイルス陽性反応」を受けた影響で、21~23日に行われる予定だった広島-阪神 3連戦(マツダスタジアム)は延期となった。
広島入りしている阪神ナインはこの日、マツダスタジアムで練習を行い、帰阪となる見込み。前日20日ヤクルト戦(甲子園)も雨天のため中止になっており、19日の試合から中 5日と実戦から遠ざかり25日ロッテ戦(甲子園)からの「セ・パ交流戦」に突入する。
広島は前日20日、新たに鈴木誠也外野手、羽月隆太郎内野手ら 7人が「新型コロナウイルス」の「陽性反応」を受けた。17日に陽性と判定された菊池涼介内野手ら 3選手と合わせて10人の「陽性者」が出ている。
このことから「感染拡大防止の観点や管轄保健所と調査を進めながら対応を協議するため」に延期を決め発表した。
矢野燿大監督=東京ドーム( 5月15日撮影)
首位阪神も対応に追われた。交流戦前最後のカードだった広島 3連戦が中止。チームの大半は前日20日に広島入りしていた。当日午後の決定とあって、チームは予定を変更し、主力や外国人を除く約20選手はマツダスタジアムで練習し、その後、チームは関西にとんぼ返りした。
昨季は自軍も「新型コロナ感染者」が出ただけに、矢野燿大監督は「どこに出てもおかしくないような状況ではあると思う。広島とか、佐々岡さんとかすごく大変」とまず相手を気遣った。雨天中止の20日ヤクルト戦(甲子園)を含めて交流戦前の 4試合が中止となり「もちろん、うちからするとやりたかった」と残念がった。
ぽっかりと空いた 4日間を有効活用する。幸いにも22日から 2軍の中日 2連戦(鳴尾浜)が予定され、指揮官は佐藤輝、ロハスら 1軍選手の出場を明言。「体も休められるし、また野手はちょっとファームで試合に出て調整しようかなと思っている。ある部分ではプラスに捉えてやっていければなと思います」と前向きに捉える。
広島対阪神 3連戦が中止となり。残念そうに球場を見る阪神ファン=マツダスタジアム
手応えはある。チームは開幕から快進撃を続け、首位を走る。42試合を終えて「28勝12敗2分け」の「勝率7割」で、交流戦をセ・リーグ首位で迎えることは確定している。「みんなタイガースの野球をやり切ってくれたものが数字、結果で表れて自信にしてくれている。自分たちの野球はこういう野球なんだと深く理解してやってくれた。数字的にはいい流れで交流戦に入れる」。異例の中止期間も、交流戦への助走期間にする。
○…今後の先発ローテーションについて、矢野監督は「再編成というか、そういうふうにしていく形になると思う」と明かした。この日先発予定だった秋山と22日の予定だった伊藤将はマツダスタジアムで練習に参加。「雨天中止」となった20日に先発予定だった青柳も含めて、交流戦の態勢を整えていく。
「コロナ禍」のため21日からの広島 3連戦(マツダスタジアム)が中止となり、阪神矢野燿大監督は、「ドラフト1位」佐藤輝明内野手とメル・ロハス・ジュニア外野手の 2軍戦出場を明言した。
2軍は22、23日と鳴尾浜で中日戦が行われる。佐藤輝が 2軍戦に出場するかを問われた矢野監督は「出るよ」と即答。最近 3試合で「12打数1安打」と元気がないことには「打てないイコール疲れではないし。毎日打てるわけではない」と、気にしていない様子だが、前日20日のヤクルト戦も「雨天中止」となり、セ・パ交流戦がスタートする25日のロッテ戦まで 5日間試合がないため実戦感覚を忘れないために出場させる。ロハスに関しても同じ理由だ。
広島に10人の「陽性者」が出たことによる中止に「どこに出てもおかしくない状況ではあると思う。すごく大変だなと思う。もちろんやりたかったし、3試合流れるが、それも含めプラスにとらえてね。体も休められるし」と前向きにとらえた。
三振に倒れ天を仰ぐメル・ロハス・ジュニア外野手=阪神甲子園球場 (2021年 5月19日撮影)
広島 3連戦の中止を受け、阪神は21日、一部主力選手を除いてマツダスタジアムで練習を行った後、帰阪。交流戦開幕となる25日のロッテ戦(甲子園)まで 1軍戦がなくなったため、「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」がウエスタン・中日戦(22、23日=鳴尾浜)に出場して調整する方針が決まった。ここ 3試合で 1安打の「黄金ルーキー」が万全の状態に仕上げ、パ・リーグの好投手へ挑む!
■広島 3連戦中止の期間に“メンテナンス”
交流戦前、最後のカードだった広島 3連戦は思わぬ形で中止に。阪神は20日のヤクルト戦を含め、 4試合が中止となった。しかし怪物ルーキーは、これを貴重な“メンテナンス”の時間に変える。矢野監督が、「出るよ」と佐藤輝の 2軍戦の出場を明言。実戦感覚を保ちながら心技体を整え、25日からの交流戦へ万全の状態に仕上げる。
佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場室内練習場 (2021年 5月20日撮影)
「『打てない=疲れ』ではないと思うし、別に 1年間やっている中で毎日打てるわけではないので。そんなん波とかあって当然。それは 1年目なので。(当然)疲れもあるし、相手も研究してくることがもちろんあるから。毎試合結果を残してほしいけど、そこにあんまり一喜一憂しない方がいいと思う」
ここまでルーキーながら全42試合に出場し、「打率0.265」、「リーグ3位の10本塁打&2位の32打点」。大山離脱後は「4番・3塁」でチームを引っ張ってきた。ここ 3試合は「打率0.083(12打数1安打)」、本塁打も 9試合出ていないが指揮官は“疲労説”を一蹴。22、23日は甲子園での全体練習ではなくウエスタン・中日戦(鳴尾浜)へ送り出す。実戦のなかで打撃を見つめ直し、再点火につなげてもらう。
この日、チームはすでに広島入りしていたため、中止決定後に一部主力を除いてマツダスタジアムで練習。その後に帰阪した。「(コロナ)どこに出てもおかしくないような状況ではあると思う。広島とか、佐々岡さん(監督)とかすごく大変だなって」。昨年は阪神も開幕前と 9月に「コロナ」で苦しんだだけに、広島を思いやると「(交流戦前だけに)この 3連戦やりたかったし、ある意味、普通の流れで(交流戦へ)行きたい部分ももちろんあった。でも、休めるとか調整にあてられるところもある。プラスに捉えてやっていければ」と前向きに話した。
3連戦が中止になり、室内で調整をする佐藤輝明内野手=マツダスタジアム (阪神タイガース提供)
■矢野監督「いい流れ」最多貯金「16」で突入
2018年 7月にも西日本豪雨の影響で広島 3連戦が中止となり、 7日間試合がないことがあった。今回も 5日間の“空白”。しかし 2軍戦も活用しながら、乗りきる。球団では08年以来 2度目の「1位」で臨む交流戦。貯金「16」での突入は08年の「15」を超えて、最多だ。 「数字的には、いい流れで交流戦に入れるかと思います」とうなずいた矢野監督。鳴尾浜で牙を磨いた佐藤輝を中心に、猛虎打線がパ・リーグに襲いかかる。
阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手は外国人では唯一マツダスタジアムで練習に参加した。ここまで 7試合で「27打数2安打、打率0割7分4厘」と低空飛行。不振脱出へと打ち込んだ。
「春季キャンプも参加できなかったし、他の選手たちに比べてシーズンに入るのが遅れている分、タイミングであったりとか、細かな調整が自分の中でできていない。早くアジャストして、自分の状態を 100%の状態にして、少しでもチームに貢献したいという思いで今日も練習したよ」
「コロナ禍」で来日が開幕後にずれ込み、調整を経て 4月21日に初実戦を迎えた。 2軍戦に10試合出場して昇格し、 8日に初出場。しかしデビューから「21打席」連続で「無安打」と、昨季のボーアが記録した「球団外国人野手ワースト」の「18打席」を更新していた。ようやく「22打席目」で「来日初安打」となる本塁打を放った。
昨年は韓国で本塁打と打点の「2冠」に輝き、「MVP」も獲得したが、韓国と日本の投手の違いも実感している。「投球のタイミング、モーションの間合いが違う。韓国の方が米国に近いタイミングで投げていたけれど、日本の投手はモーションの中で少しタイミングをずらしたり、間を空けたり、変化をつけてくるという印象だね」。17日には助っ人としては異例の休日返上で調整と懸命な姿を見せた。今回は広島戦中止を受け、22日と23日の 2軍戦に出場する。「リズム、タイミングをしっかり合わせて、チームに貢献するために、できる限り最高の状態にコンディションを持って行きたい」。状態アップへ試行錯誤を続ける。
左打席でフリー打撃を行うメル・ロハス・ジュニア外野手=マツダスタジアム (球団提供)
阪神の新外国人、メル・ロハス・ジュニア外野手が21日、広島3連戦ノ中止を受け、マツダスタジアムで行われた一部主力を除いた練習に助っ人で唯一、参加。黙々とバットを振り込んだ。
「自分の状態を 100%にして、少しでもチームに貢献したいという思いで練習したよ」
ここまで 7試合に出場し、「打率0.074(27打数2安打)、1本塁打」。日本投手について「モーションの中で少しタイミングをずらしたり、間を開けたり、変化をつけてくる印象だね」と分析するが、まだ「本領発揮」とはいえない内容だ。
大山が予定通り交流戦から復帰すれば、ロハスは「DH制」のない甲子園ではベンチの可能性が高い。交流戦前、最後のアピールの 3試合が流れた格好だが、ウエスタン・中日戦(鳴尾浜)にも22日か23日のどちらかに出場予定。必死さがにじみ出る助っ人は「リズム、タイミングを合わせてできる限り最高の状態にコンディションを持っていきたい」と、一日も早く「真の姿」を見せつける。
背中の張りで 2軍調整中の阪神・大山が22日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で実戦復帰する。21日の同戦が19日のマツゲン箕島との練習試合に続いて中止となり、復帰戦が 2試合続けて流れた形。平田 2軍監督は「(最後の実戦出場から) 2週間ぐらいあいたから、そこらへんの感じを取り戻す。体はもう万全なので、問題ない」と話し、22日は 3打席程度、23日はフル出場させる予定。交流戦からの 1軍合流に向け、最終チェックを行う。
20日のヤクルト戦(甲子園)を含めて計 4試合が中止となり、阪神・福原投手コーチは21日、「優(岩崎)とかスアレスとか、登板が増えている投手に関しては、いい休養。体の疲れがとれる、いい時間になるのかなと思う」と前向きに受け止めた。先発陣も含め登板間隔が開く投手は22、23日のウエスタン・中日戦(鳴尾浜)で登板する見込みだ。
25日から始まる交流戦に向けた先発ローテについては「その日になればわかりますよ。投げる日の前日に。予告先発なので」と煙に巻き「いい状態をキープしてもらったらいい」と話した。
阪神鳴尾浜球場 (2019年 1月14日撮影)
阪神電鉄とプロ野球阪神は21日、 2軍本拠地移転を目指し、兵庫県尼崎市と基本協定を締結したと発表した。場所は阪神大物駅近くの小田南公園で、誘致に動いた同市と協力して施設の整備を進め、2025年の移転を目指していく。
現在の 2軍本拠地である鳴尾浜球場(同県西宮市)は室内練習場などが手狭になっている。球団広報は「鳴尾浜では環境面で課題がある中、尼崎市から誘致をいただいた。練習、育成環境を整えたい」と移転を目指す理由を語った。
地図
阪神は21日、 2軍本拠地を鳴尾浜球場から兵庫県尼崎市の阪神大物(だいもつ)駅近くの小田南公園へ移転することに向けて、阪神電鉄と球団、同市の関係 3者で「小田南公園整備事業に関する基本協定」を締結したと発表した。同市から13日に正式に誘致の申し入れを受けた。「球団創設90周年」となる25年 2月からの使用を目指し、球団広報部は「総工費は約 100億円。(移転が)決定するために尼崎市議会の承認が必要となる。その上で来年12月に着工を想定している」と説明した。
基本協定によると、阪神電鉄が公園北側にメインのタイガース野球場、タイガース練習場、一般市民も利用するサブ球場小田南公園野球場(いずれも仮称)を建設して尼崎市に寄付し、同市はこの部分の営業権を阪神電鉄に与える。また、公園南側にも室内練習場・選手寮、クラブハウス、駐車場などを建設。球団広報部は「練習環境を充実させ常勝チームを作るのが今回の目的」とした。
球団広報部によると、メイン球場は現時点で「収容人数3000人」を予定。昨年尼崎市議が公開した誘致案の「4000人」より減少したが、94年10月から使用する鳴尾浜球場の「500人」を大きく上回り、尼崎市にとっても地域活性化の目玉となる。新本拠地は阪神大物駅から徒歩 3分ほどの場所にある。
兵庫県尼崎市小田南公園での阪神タイガースファーム施設の検討イメージパース(イメージ図)=尼崎市提供
阪神電鉄と阪神タイガースは21日、 2軍本拠地移転を目指し、兵庫県尼崎市と基本協定を締結したと発表した。場所は阪神大物(だいもつ)駅近くの小田南公園で、2025年の移転を目指して、誘致に動いた同市と協力して整備を進めていく。整備イメージ図も、阪神が初めて公開。常勝軍団を構築すべく、課題となっていた 2軍施設の充実を目指す。
ついに正式に動き出した。総工費およそ 100億円を投入する、新たな“虎の穴”だ。阪神が 2軍本拠地移転を目指し、尼崎市と基本協定を締結したと発表。球団広報部は「練習環境を充実させて、より育成の強化をする。その育成の強化を加速させ、強い常勝チームを作るというところが今回の目的です」と、説明した。
兵庫県尼崎市小田南公園での阪神タイガースファーム施設の検討イメージパース(イメージ図)=尼崎市提供
「(メイン球場は)実現すればですが、現段階では約3000席を想定しています。(総工費は)約 100億円を予定しています。タイガースとしては練習環境の充実がここ数年の課題であった。われわれの課題と一致して改善できるものだったという流れです」 1995年から西宮市の鳴尾浜に構える「タイガース・デン」は老朽化に加えて、室内練習場も手狭。メイン球場の収容も 500人と少ない。他球団と比較しても、充実した環境とはいえない状況であった。尼崎市からの誘致はまさに渡りに舟で、地域活性化も図れる同市と思いが一致した。
新たな 2軍本拠地となる「小田南公園」は、大物駅から徒歩でおよそ 5分。大物駅は尼崎駅から 1駅、徒歩15分と利便性についても問題ない。
兵庫県尼崎市小田南公園での阪神タイガースファーム施設の検討イメージパース(イメージ図)=尼崎市提供
この日は、整備イメージ図も阪神側から初めて発表。北側の公園供用部分には、約3000席のスタンドを完備したタイガース野球場にタイガース練習場、一般市民も利用できる小田南公園野球場(いずれも仮称)などを阪神電鉄が建設し、それらを尼崎市に寄付。同市が営業権を阪神電鉄に付与する形になる。
また、阪神なんば線の線路を挟んで、南側には、室内練習場や選手寮兼クラブハウスなどが作られる予定。 1人でも多く、 1軍で活躍する選手を育て上げるため、巨額の費用を投じる計画が本格的に動きだす。
今後は尼崎市の市議会での承認を得たのち、2022年12月に着工予定。「球団創設90周年」となる25年 2月からの供用開始を目指していく。
1973-94年まで 2軍本拠地だった尼崎市の浜田球場
16年ぶりの「優勝」へ向けて「セ・リーグ首位」を走るチーム。主将の大山、選手会長の近本はともに今季27歳だ。そこに打では「D1位・佐藤輝」、投では「D2位・伊藤将」ら新人が開幕から活躍。高卒 2年目の西純も19日に「初勝利」を挙げた。若い力も順調に育ってきている。
常に「優勝」を目指すチームにするには、次々と新たな世代を担う逸材を育てていくことが不可欠。充実した新しい環境のもとで「常勝の虎」を作り上げる。
95年からは西宮市の鳴尾浜球場で若虎は汗を流している。
◆新たな営業構想も
球団は尼崎移転が実現すれば、ファームを軸とした営業構想を温めている。これだけの人気球団になりながら、鳴尾浜では有料試合を開催出来ず、長く営業機会を逸してきた。掛布 2軍監督時代は甲子園での 2軍戦で 1万人近い観客を集めたこともある。
阪神電鉄本社がこだわっていたのは、立地が阪神電鉄の沿線であることだった。阪神本線となんば線に挟まれた地域にある小田南公園への誘致はまさに神の声。沿線活性化と球団営業強化の一挙両得を目指していく。
12球団・ 2軍本拠地の収容人数
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!待っているのは、「三文字」だけだ!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(04月)
2021年 公式戦日程表と結果(05月)