●阪神園芸が前夜からの「神整備」を披露した。26日深夜からこの日の午前中にかけての降雨を想定し、26日の試合後には内野とファウルグラウンド全面を、オレンジ色のシートですっぽり覆っていた。雨がやんだ午後から、専用の機械でシートを順番に巻き上げていった。全てのシートがはがされると、現れたのはきれいに守られた黒土の内野グラウンド。その後、2台の整備車で円を描くように、熟練の技でならしていった。千葉ロッテの剛腕佐々木朗希投手(19)の「甲子園デビュー戦」。「猛虎打線」との注目の対決に向けて、阪神園芸も最善を尽くした。
●千葉ロッテが初回、荻野貴司外野手(35)の「3号先頭打者弾」で 1点を先制。阪神は 2回に佐藤輝明内野手(22=近畿大學)、ラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)の適時打で 2点を挙げ 3回に 1点を追加。 5回は 1点ずつを取り合い、 2- 4で迎えた 6回に千葉ロッテが逆転。二死 1、 2塁から角中勝也外野手(33)の適時打で追いつき、敵失で勝ち越した。千葉ロッテは 8回にレオネス・マーティン外野手(33)の「16号ソロ」で加点。継投で阪神の反撃をかわし「カード勝ち越し」を決めた。先発の佐々木朗希が「プロ初勝利」。益田直也投手(31)が「13セーブ」目。阪神アルカンタラは「来日初黒星」。矢野燿大監督(52)は千葉ロッテ佐々木朗のスケールの大きさを感じ取った。さらに今後の進化を予想した。矢野燿大監督は右腕について印象を語った。
●ジェリー・サンズ外野手(33)は「令和の怪物」との対決に勝利した。ジェリー・サンズ外野手が千葉ロッテ佐々木朗から「2打席連続タイムリー」を放った。 1点を追う 2回無死 2塁では遊撃内野安打をもぎ取り、この回 2得点の「逆転劇」をお膳立て。 3回二死 3塁では 1、 2塁間を破り、 5回二死 2塁では「右越え適時2塁打」を決めた。試合後は初対決の豪腕について絶賛。この日も球種、配球の情報整理が生きたと言い、力を込めた。
●「令和の怪物」対決に、甲子園が沸いた。「日本生命セ・パ交流戦」の千葉ロッテ戦で、阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が 2回無死 1、 3塁の好機で、佐々木朗希投手と初対決。直球を流し打ち、左前に一時同点とするタイムリーを放った。 3回の打席は中飛、 5回は申告敬遠で、注目の対戦は「2打数1安打1打点」。佐々木朗に「プロ初勝利」を献上したが、「虎の怪物ルーキー」は力勝負で 1歩も引かなかった。阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が、千葉ロッテ先発佐々木朗希投手の初対決で同点適時打を放った。 1点を追う 2回無死 1、 3塁。 2ボール 1ストライクからの内角低め 152キロ直球に逆らわず、低いライナーで 3遊間を真っ二つに破り左前同点適時打。納得の 1打だった。前日の試合後には佐々木朗との対戦について、熱い思いを口にしていた。 5月18日東京ヤクルト戦以来 4戦ぶりの適時打となった。近大時代、12球団OKでドラフトを待つ中で力と力の対決に魅力を感じていた。 4球団競合の末に阪神入団。ここまで全45試合に出場し、チームトップの33打点を挙げ、セ・リーグを代表するスラッガーという立場で初めての交流戦に挑んでいる。開幕カードの千葉ロッテ戦は「10打数3安打」の「打率3割、1打点」。28日からは敵地メットライフドームで埼玉西武との 3連戦。初戦の先発はオープン戦で本塁打を放った髙橋光成投手(24)が相手だ。マイペースを貫くが、剛腕たちと対決する18試合で、さらに手のつけられない強打者に成長する。
●梅野隆太郎捕手(29)に代打が送られた。 2点を追う 8回一死 2塁、第 4打席が回る場面で糸井嘉男外野手(39)に代わった。開幕から勝負強い打撃を続けてきたが、この日は「3打数無安打2三振」。ここ 6戦21打席で安打が出ていない。指揮官は再浮上を願った。
●アルカンタラは来日 2度目のマウンド。 2年ぶりの交流戦は「負け越しスタート」となった。 2点リードの 6回に、好投していたラウル・アルカンタラ投手が急変した。 2人を軽快に打ち取った直後、中村奨吾内野手(28)へのスライダーが外れて四球。ブランドン・レアード内野手(33)には、高めに浮いた直球を中堅へ運ばれ二死 1、 2塁のピンチ。すかさず福原忍投手コーチ(44)が駆け寄ったが、迎えた角中にも高め直球を左翼フェンス際へ運ばれ、 2人の生還を許した。なおも二死 2塁で左腕の岩貞祐太投手(29)にスイッチ。藤岡裕大内野手(27)の 1、 2塁間への打球に 1塁手ジェフリー・マルテ内野手(29)が追いつくも、まさかの悪送球。決勝点は痛恨のタイムリーエラーだった。 6回 5失点で「初白星」を挙げた16日巨人戦に続き、この日も「6回途中5失点(自責4)」。矢野監督は残念がった。昨季は韓国リーグで「最多勝」に輝いた右腕。次戦こそ会心の投球を見せたい。
●阪神の「3番手」馬場皐輔投手(25)が、今季初めて 1発を浴びた。 1点を追う 7回に登板し、 3人で抑えたが、 8回に先頭のマーティンに 143キロストレートを左中間スタンドぎりぎりに運ばれた。「防御率0.00」の安定した投球を続けてきたが、悔しい被弾となった。
記事をまとめてみました。
<阪神 4- 6千葉ロッテ>◇ 3回戦◇阪神 1勝 2敗 0分◇27日◇野球場
阪神園芸が前夜からの「神整備」を披露した。 26日深夜からこの日の午前中にかけての降雨を想定し、26日の試合後には内野とファウルグラウンド全面を、オレンジ色のシートですっぽり覆っていた。
14時の甲子園は雨がやむ=阪神甲子園球場
この日は雨がやんだ午後から、専用の機械でシートを順番に巻き上げていった。シートが巻き終わると、たまった大量の雨水がグラウンド際の排水溝へと流れていく仕組み。全てのシートがはがされると、現れたのはきれいに守られた黒土の内野グラウンド。その後、2台の整備車で円を描くように、熟練の技でならしていった。
巻き上げられたシートからは大量の雨水が排水溝へ流れた=阪神甲子園球場
この日はロッテの剛腕佐々木朗希投手の「甲子園デビュー戦」。「猛虎打線」との注目の対決に向けて、阪神園芸も最善を尽くした。
16時の甲子園、試合に向け着々と整備が進む=阪神甲子園球場
ロッテが初回、荻野の「3号先頭打者弾」で 1点を先制。阪神は 2回に佐藤輝、アルカンタラの適時打で 2点を挙げ 3回に 1点を追加。
5回は 1点ずつを取り合い、 2- 4で迎えた 6回にロッテが逆転。二死 1、 2塁から角中の適時打で追いつき、敵失で勝ち越した。
ロッテは 8回にマーティンの「16号ソロ」で加点。継投で阪神の反撃をかわし「カード勝ち越し」を決めた。先発の佐々木朗希が「プロ初勝利」。益田が「13セーブ」目。阪神アルカンタラは「来日初黒星」。
千葉ロッテ先発の佐々木朗希投手=阪神甲子園球場
阪神が逆転負けで、ロッテの「令和の怪物」佐々木朗希投手に「プロ初勝利」を献上した。
序盤から点の取り合いとなった。初回、荻野貴司外野手の通算「8本目」となる「先頭打者弾」でロッテが先制。阪神は 2回に大山悠輔内野手とジェリー・サンズ外野手の連打で無死 1、 3塁とし、佐藤輝明外野手とラウル・アルカンタラ投手の適時打で 2点を挙げて逆転した。 3回にもサンズの適時打で 3点目を追加し、序盤で先発の佐々木朗を攻略した。
5回にロッテはアデイニー・エチェバリア内野手の犠飛で 1点差に迫るも、阪神はその裏にサンズの「3本目」の適時打で 4点目を奪った。佐々木朗は 5回 4失点で降板した。
5回裏阪神1死、佐々木朗希投手はマルテ内野手を遊ゴロに打ち取りマウンド上でグラブを叩く=阪神甲子園球場
だが 6回にロッテ打線が奮起。二死無走者からの四球と安打で 1、 2塁の好機をつくり、逆転に成功した。角中勝也外野手が左中間を破る同点の「適時2塁打」。さらに藤岡裕大内野手の 1、 2塁間への打球を 1塁のジェフリー・マルテ内野手が好捕したが、 1塁への送球が悪送球になり、角中が勝ち越しのホームを踏んだ。
ロッテは 8回にもレオネス・マーティン外野手の「16号」でリードを 2点に広げた。
阪神は 6回以降、ロッテの継投にかわされ、両リーグ最速の「30勝」到達は持ち越しとなった。
6回表ロッテ二死 2塁、矢野燿大監督は投手交代を告げる=阪神甲子園球場
矢野燿大監督はロッテ佐々木朗のスケールの大きさを感じ取った。
試合後に「将来日本を代表するスケール感はあるなと感じた。特に落ち着いているよね。マウンド上で何か慌てるとか、四球でボール、ボールで崩れるとかがない」と評した。さらに「何か 1つ覚えたら、もっともっといいピッチャーになるんじゃないのかな」と今後の進化を予想した。
千葉ロッテに敗れスタンドへあいさつする矢野燿大監督。右は井上一樹ヘッドコーチ=阪神甲子園球場
阪神が逆転負けで、ロッテの「令和の怪物」佐々木朗希投手に「プロ初勝利」を献上した。
矢野燿大監督は右腕について「将来日本を代表するスケール感はあるなと感じた」などと印象を語った。
矢野監督との一問一答は以下の通り。
◆阪神矢野監督語録
-先発アルカンタラは負け投手になったが、良い部分も出た
でも、いい悪いはちょっとはっきりしすぎているかな。( 6回に)最後の 2アウトとってからの、あそこのもう 1人頑張ってくれたらっていうところやから。先発としてはあそこまで頑張って。いいとこと悪いとこっていうよりは、トータルでそこまでいってくれるっていうのは、先発としての役割かなと思うから。せっかく 2アウト、いい形で取れたところからやから。そのあたりはこっちとしては頑張ってほしいなっていう。 -次回の登板は
うーん、別に外す予定はない。
- 8回の攻撃は梅野に代打を出すなど勝負をかけた
もちろん、勝負に。 9回、上位にしか回らないところやったし、そういうふうに自分が判断していったけど。
甲子園球場でプロ初勝利を挙げた佐々木朗希投手(右)は井口資仁監督とウイニングボールを手に記念撮影に納まる=阪神甲子園球場
-梅野の状態は
うん、まあ、調子というところでいうともちろん良くないというのは、リュウ(梅野)自身も俺もそうだな思っているけど。 1年間戦う上でずっと調子いいというのはない。捕手でずっと出るというのも体力的にも調子的にももちろん、難しい部分もある。そういう波はどうしても1年間の中であるから、その波が今来てるのかなというところやから。こっからまた上げていってもらって、やっていってくれたらなと思います。
-佐々木朗の印象
スケール感というかね。もちろんこれだけ騒がれて入って、将来日本を代表するスケール感はあるなと感じた。特に落ち着いているよね。マウンド上で何か慌てるとか、四球でボール、ボールで崩れるとかがないので、そういうところでは何か 1つ覚えてたらもっともっといいピッチャーになるんじゃないのかなと。その素材の良さとマウンドでの雰囲気というのは、いいピッチャーの素質っていうのはあるんじゃない。
-明日から対戦する西武でコロナの影響が出ている
まあ、もちろん、広島の3つもなくなってしまったから、うちとしてはやりたい。まあ、やりたいのが一番やけど、こればっかりはオレらが決められないから。まあ、気持ちとしてはやりたいのは正直なところだけど、従うしかない。
ジェリー・サンズ外野手がロッテ佐々木朗から「2打席連続タイムリー」を放った。
1点を追う 2回無死 2塁では遊撃内野安打をもぎ取り、この回 2得点の「逆転劇」をお膳立て。 3回二死 3塁では 1、 2塁間を破り、 5回二死 2塁では「右越え適時2塁打」を決めた。
「( 5回は)悠輔(大山)がツーアウトから出てくれたし、 2塁まで行ってくれた。何としてもかえすという気持ちだったよ。いいバッティングができて良かったね」と振り返った。
2回裏阪神二死 1、 2塁、アルカンタラ投手の右前適時打で 2塁から生還するサンズ外野手(右)、左は佐々木朗希投手=阪神甲子園球場
ジェリー・サンズ外野手は「令和の怪物」との対決に勝利した。
今季初の「1試合4安打」。ロッテ佐々木朗に適時打 2本を浴びせるなど、「3打数3安打」と完勝した。ただ、チームは注目右腕に「プロ初白星」を献上。「個人的にはいい夜でしたけど、チームが勝っていない。悔しさの方が当然大きいです」と冷静に振り返った。
5回裏阪神二死 1塁、サンズ外野手は「右適時2塁打」を放った=阪神甲子園球場
1点を追う 2回無死 2塁では遊撃内野安打をもぎ取り、この回 2得点の「逆転劇」をお膳立て。同点の二死 1、 2塁から「9番」アルカンタラの右前適時打で激走し、間一髪で勝ち越しのホームに滑り込んだ。 3回二死 3塁では佐々木朗の高め 151キロをたたいて 1、 2塁間を破るタイムリー。 5回二死 2塁ではフルカウントから外角低め 149キロをミートし、「右越え適時2塁打」を決めた。
試合後は初対決の豪腕について「期待されているのがすごく分かる、素晴らしい逸材。将来が楽しみ」と絶賛。この日も球種、配球の情報整理が生きたと言い、「その球が来た時に見逃さないようにしっかり仕留められるかがキーだと思う。これからも続けていきたい」と力を込めた。
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が、ロッテ先発佐々木朗希投手の初対決で同点適時打を放った。
1点を追う 2回無死 1、 3塁。 2ボール 1ストライクからの内角低め 152キロ直球に逆らわず、低いライナーで 3遊間を真っ二つに破り左前同点適時打。「速い真っすぐに対して、しっかり自分のスイングができたと思います。先制された後だったので、すぐに取り返すことができて良かった」と納得の 1打だった。
前日の試合後にはロッテ佐々木朗との対戦について、「向こうもいい投手というのは分かってますけど、やることは変わらず自分のするべきことをするだけだと思う。まあでも、より注目が高くなると思うのでしっかり打てるように頑張りたい」と熱い思いを口にしていた。
5月18日ヤクルト戦以来 4戦ぶりの適時打となった。
2回裏阪神無死 1、 3塁、佐藤輝明内野手は佐々木朗希投手から左前適時打を放った=阪神甲子園球場
「令和の怪物」対決に、甲子園が沸いた。「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ戦で、阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が 2回無死 1、 3塁の好機で、ロッテ佐々木朗希投手と初対決。直球を流し打ち、左前に一時同点とするタイムリーを放った。 3回の打席は中飛、 5回は申告敬遠で、注目の対戦は「2打数1安打1打点」。佐々木朗に「プロ初勝利」を献上したが、「虎の怪物ルーキー」は力勝負で 1歩も引かなかった。
◇ ◇ ◇
低いライナーで鮮やかに 3遊間を破った。「令和の怪物」対決が甲子園で実現した。 2回無死 1、 3塁。佐藤輝が佐々木朗の内角低め 152キロに体を開くようにしながら逆方向へ。捕手は外角に構えていた逆球だったが、決して簡単な球ではなかった。「内寄りだった。速い真っすぐに対して、しっかり自分のスイングができた。チャンスで 1本打ててよかった」と 1塁側ベンチに向かって小さくガッツポーズを見せた。
2回裏阪神無死 1、 3塁、佐々木朗希投手は佐藤輝明内野手に同点適時打を浴びる=阪神甲子園球場
3回二死 1塁での 2度目の対決は内角 152キロで中飛に。 2点リードで迎えた 5回二死 2塁での 3打席目は、申告敬遠となりスタンドからは7061人とは思えない大きなため息がもれた。佐藤輝は「すごい角度もありますし、力強い球を投げていた。すごくいいボールだなと思いました」。将来の球界を背負うであろう右腕の実力を肌で感じた。 1打席目は 4球すべて直球。 2打席目も初球はフォークだったが、 2球目の直球で打ち取られた。「向こうも真っすぐで抑えたいと思うんで、しっかりはじき返せるように」。「逆転負け」で「プロ初勝利」を献上したが、虎の「ドラフト1位」も 1歩も引かない。今後の真剣勝負を早くも楽しみにした。
2回裏阪神無死 1、 3塁、佐藤輝明内野手は佐々木朗希投手から左前適時打を放った=阪神甲子園球場
近大時代、12球団OKでドラフトを待つ中で「どちらかというとパ・リーグに行きたいですね。見ていてもパの方がおもしろいと今は感じますね」と力と力の対決に魅力を感じていた。 4球団競合の末に阪神入団。ここまで全45試合に出場し、チームトップの33打点を挙げ、セ・リーグを代表するスラッガーという立場で初めての交流戦に挑んでいる。
開幕カードのロッテ戦は「10打数3安打」の「打率3割、1打点」。28日からは敵地メットライフドームで西武との 3連戦。初戦の先発はオープン戦で本塁打を放った髙橋が相手だ。「やることは変わらず、しっかりと自分のするべきことをするだけなんで、いい意味でいつも通りいきたい」とマイペースを貫くが、剛腕たちと対決する18試合で、さらに手のつけられない強打者に成長する。
8回裏阪神一死 2塁、矢野燿大監督(左から 2人目)は梅野隆太郎捕手(手前)に代打を送る=阪神甲子園球場
梅野隆太郎捕手に代打が送られた。 2点を追う 8回一死 2塁、第 4打席が回る場面で糸井に代わった。
矢野監督は「もちろん、勝負に。 9回は上位にしか回らないところやったし、自分が判断していった」と説明。開幕から勝負強い打撃を続けてきたが、この日は「3打数無安打2三振」。ここ 6戦21打席で安打が出ていない。指揮官は「 1年間戦う上でずっと調子いいというのはないし。波が今来てるのかなというところ。ここからまた上げていってもらって」と再浮上を願った。
5回表ロッテ一死 3塁、アルカンタラは佐藤都志也捕手に中前打を浴びる=阪神甲子園球場
2年ぶりの交流戦は「負け越しスタート」となった。 2点リードの 6回に、好投していた阪神ラウル・アルカンタラ投手が急変した。 2人を軽快に打ち取った直後、中村奨へのスライダーが外れて四球。レアードには、高めに浮いた直球を中堅へ運ばれ二死 1、 2塁のピンチ。すかさず福原投手コーチが駆け寄ったが、迎えた角中にも高め直球を左翼フェンス際へ運ばれ、 2人の生還を許した。
「野手のみんなが援護してくれたけど、そのリードを守りきることができなくて悔しいよ」
なおも二死 2塁で左腕の岩貞にスイッチ。藤岡の 1、 2塁間への打球に 1塁手マルテが追いつくも、まさかの悪送球。決勝点は痛恨のタイムリーエラーだった。
6回表ロッテ二死 2塁、同点に追いつかれたところで降板となるアルカンタラ投手=阪神甲子園球場
アルカンタラは来日 2度目のマウンド。試合開始直後に先頭の荻野に「先制本塁打」を浴びたが、 2回からは「3イニング連続3者凡退」。 2回の攻撃では、「来日初安打」となる「勝ち越し適時打」もマークし笑顔で大喜び。持ち前の制球力を発揮し、味方の援護も受けて「2勝」目へ向かっていたはずだった。
6回 5失点で「初白星」を挙げた16日巨人戦に続き、この日も「6回途中5失点(自責4)」。矢野監督は「いい悪いはちょっとはっきりしすぎているかな。最後の2アウト取ってから、もう 1人頑張ってくれたらっていうところやから。先発としてはあそこまで頑張って」と残念がった。昨季は韓国リーグで「最多勝」に輝いた右腕。次戦こそ会心の投球を見せたい。
7回表、阪神「3番手」で登板した馬場皐輔投手=阪神甲子園球場
阪神の「3番手」馬場皐輔投手が、今季初めて 1発を浴びた。 1点を追う 7回に登板し、 3人で抑えたが、 8回に先頭のマーティンに 143キロストレートを左中間スタンドぎりぎりに運ばれた。今季登板 9試合目の初被弾で、今季初めて自責点を記録した。「防御率0.00」の安定した投球を続けてきたが、悔しい被弾となった。
※ 5月28日の予告先発は、埼玉西武・髙橋光成投手(24)ー阪神・青柳晃洋投手(27)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!待っているのは、「三文字」だけだ!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 交流戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(05月)
2021年 公式戦日程表と結果(06月)