●阪神のチーム最年長糸井嘉男外野手(39)が、スタメン出場する。不調のメル・ロハス・ジュニア外野手(31=韓国・KT)に代わり、「7番指名打者」で起用される。チームは今季は開幕からデーゲームで「15勝0敗1分け」と絶好調。糸井もデーゲームでの出場は 7試合で「8打数4安打」の「打率5割」と打っている。また、この日は木浪聖也内野手(26=亜細亜大學OB)が「9番2塁」で先発出場。木浪の先発出場は 4月28日の中日戦以来。
●虎のブルペンが「決死のリレー」で 1点リードを守った。阪神は 2回に糸井の「2ラン」で先制。西武はその裏に愛斗外野手(24=武田愛斗)が「逆転3ラン」。同点とされた 3回に栗山巧外野手(37)の適時打などで 2点を勝ち越した。阪神は 3回途中から継投へ。 4回に近本光司外野手(26)の内野ゴロなどで同点とすると、 5回には梅野隆太郎捕手(29)の「1号2ラン」で 2点を勝ち越した。阪神は 7回に 2点を追加し「デーゲーム16連勝」。「2番手」及川雅貴投手(20)が「プロ初勝利」、R.スアレス投手(30)は「16セーブ」目。西武は終盤の反撃も 1点及ばず。「3番手」の與座海人投手(25)が「1敗」目。リーグ独走の「16セーブ」目を挙げたスアレスは笑顔。矢野燿大監督(52)はたたえた。
●今月 9日以来の先発出場となった糸井嘉男外野手が「先制2ラン」を放った。 2回一死 3塁から西武平井克典投手(29)の甘く入った 139キロフォークを捉えると打球は一直線に右翼席へと飛び込んだ。この日は「7番指名打者」で今季 3度目のスタメン出場。先発出場したゲームでは 3試合連続の本塁打。前日29日は 1点を追う 7回二死満塁の場面で代打出場し、空振り三振に倒れていたが、その悔しさを胸に、プロ初先発のマウンドに上がった村上頌樹投手(22=東洋大學)を援護した。先発は 5月9日のDeNA戦以来で、今季 3度目。調整が難しくても、結果を出す。しかもその 3試合全てで本塁打の百発百中だ。前夜「0封負け」した打線をよみがえらせた。本塁を踏むと、両手人さし指を突き上げ、近大の後輩佐藤輝明内野手(22=近畿大學)をまねたポーズを披露。中継カメラには、佐藤輝の代名詞の「Z」ではなく、何やら複雑な文字を指で描き、ベンチの爆笑をさらった。
●阪神の「2番」中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)が「猛打賞」で 9得点に貢献した。 4回に「2番手」佐野泰雄投手(28)から同点タイムリーを放つなど、「3安打1打点」。29日にはバント失敗があったが、この日は 8回に犠打もしっかり決めた。
●梅野隆太郎捕手が勝ち越しの「1号2ラン」を放った。 5- 5同点の 5回二死から糸井が四球を選んだ直後、西武「3番手」與座の 111キロスライダーを強振。左翼ポール際へ運ぶ。「今季1号」となり、ベンチでナインとハイタッチすると「U2ポーズ」も初お披露目。この春、日刊スポーツが募集したファンのアイデアから生まれたポーズで、球場を盛り上げた。 1発を含む「4安打3打点」で、 9- 8の打撃戦を制す主役になった。チームは今季「デーゲーム16勝無敗」で、1950年(昭25)の中日に並ぶ「2リーグ分立」後の「日本記録」。昼虎の快進撃が止まらない。「U2ポーズ」の解禁を祝うように猛打は止まらない。 7回は十亀剣投手(33)から「適時3塁打」を放ち追加点。 4回にも安打も打っており、 2塁打が出れば「サイクル安打」だった 9回の第 5打席は左前安打。プロ 2度目の快挙はならなかったが、 4安打で 3打点の大暴れで復調をアピールした。チームは 5月連敗なしの「11勝6敗2分け」で、貯金を 5つ上積みして締めた。指揮官も笑顔だ。無敵の昼虎を「U2ポーズ」の梅野が引っ張った。次週は甲子園でオリックス、ソフトバンクと 6連戦。今度はホームで「U2」を見たい。
●佐藤輝明内野手が 8打席ぶりの安打で「ももいろクローバーZ」の高城れに(27)の応援に応えた。 7回一死 1塁から西武の「5番手」十亀から右前へ運んだ。29日には「推しメン」の高城が玉井詩織(25)とともにメットライフドームで生観戦。本塁打を打った後に繰り出す「Zポーズ」は高城の前で披露できなかったが、28日の最終打席で 1試合 3本塁打を達成して以来、 8打席ぶりの快音でエールに応えた。
●阪神「ドラフト5位」村上頌樹投手の「プロ初登板」は 3回途中で無念の降板となった。村上のデビュー戦は 2回 1/3で「3安打3四球5失点」とほろ苦い結果となった。
●阪神 2年目左腕の及川雅貴投手が「プロ初勝利」を挙げた。これでヤクルト奥川、阪神西純、ロッテ佐々木朗に続き、19年に「高校四天王」と呼ばれた 4投手がプロの舞台で「勝利」をマークした。阪神 2年目左腕及川雅貴投手が、中学時代に中前安打を打たれた西武森友哉捕手からプロの舞台でアウトを奪った。「2番手」で 3回途中から登板。 4回無死 1塁で対決。 2球目に梅野が捕逸し、走者が 2塁へ進むが、 2ボール 2ストライクからの 5球目、得意のスライダーでボテボテの投手ゴロに打ち取った。及川は「スーパー中学生」と呼ばれていた中学 3年時にTV番組の企画で森友哉捕手(25)と対戦。当時の直球は 130キロ台で、森には変化球をとらえられ中前安打を許していた。19年「ドラフト3位」で指名され、球団から指名あいさつを受けた際に話していた。昨年は交流戦は中止で、自身も「1軍登板」はなかった。 2年目で「1軍昇格」をつかみ、リベンジを果たした。なお、「高校四天王」と呼ばれた他 3投手の「初勝利」は、ヤクルト奥川恭伸投手(20) 4月 8日広島戦、阪神西純矢投手(19) 5月19日ヤクルト戦、ロッテ佐々木朗希投手(19) 5月27日阪神戦。及川の父・大介さん(46)も「勝利」を喜んだ。仕事を終え、栃木県内のホテルで中継映像をつけると、ちょうど息子がマウンドに上がる瞬間。味方の援護を受けて「プロ初勝利」が転がり込んだ場面を見届けた。息子と同様、父も持ってる男ぶりを発揮した。及川家に、宝物が 1つ増える。
記事をまとめてみました。
<埼玉西武 8- 9阪神>◇ 3回戦◇阪神 2勝 1敗 0分◇30日◇メットライフドーム
阪神のチーム最年長糸井嘉男外野手が、スタメン出場する。不調のメル・ロハス・ジュニア外野手に代わり、「7番指名打者」で起用される。
糸井の先発出場は 5月 9日DeNA戦以来21日ぶりで、今季 3度目。今季これまで 2度のスタメン出場では、どちらも 1本ずつ本塁打を放っている。今季は代打中心の出場で、ここまで23試合、「25打数6安打、打率2割4分、2本塁打、3打点」。
糸井嘉男外野手=横浜スタジアム (2021年 5月 9日撮影)
チームは今季は開幕からデーゲームで「15勝0敗1分け」と絶好調。糸井もデーゲームでの出場は 7試合で「8打数4安打」の「打率5割」と打っている。この日は午後 1時開始。糸井のバットが「デーゲーム無敗」の「16連勝」へ導くか注目される。
また、この日は木浪聖也内野手が「9番2塁」で先発出場。木浪の先発出場は 4月28日の中日戦以来。
阪神のスタメン=メットライフドーム
阪神は 2回に糸井の「2ラン」で先制。西武はその裏に愛斗が「逆転3ラン」。同点とされた 3回に栗山の適時打などで 2点を勝ち越した。
阪神は 3回途中から継投へ。 4回に近本の内野ゴロなどで同点とすると、 5回には梅野の「1号2ラン」で 2点を勝ち越した。
阪神は 7回に 2点を追加し「デーゲーム16連勝」。「2番手」及川が「プロ初勝利」、スアレスは「16セーブ」目。西武は終盤の反撃も 1点及ばず。「3番手」の與座が「1敗」目。
7回表阪神二死 2塁、左中間に「適時3塁打」を放った梅野隆太郎捕手=メットライフドーム
虎のブルペンが「決死のリレー」で 1点リードを守った。 5回に梅野の「勝ち越し2ラン」が飛び出すと、 1回 2/3を0封した「2番手」及川の後を受け、 5回小林、 6回馬場がそれぞれ 1イニングを「3者凡退」で「勝ちパターン」につないだ。だが 7回は岩貞が 2本のタイムリーを浴びるなど 3失点で 9- 8。 8回は岩崎が一死 1、 3塁のピンチを招いたが、0で踏みとどまった。
9回の守護神スアレスも二死 1、 2塁とされ、一打同点、サヨナラのピンチも、最後は岸を 158キロでバットをへし折り 3ゴロ。ハラハラドキドキ。最後まで気が抜けない展開だった。
リーグ独走の「16セーブ」目を挙げたスアレスは「勝ったのでそれが一番。勝つことが一番重要なので、みんなで続けていけるように頑張ります」と笑顔。矢野監督は「これで勝つか、追いつかれるかでは、(さらに)負けるかではエラい違うんで。本当によく粘ってくれた」とたたえた。
2回表阪神一死 3塁、平井克典投手から右越え先制2点本塁打を放った糸井嘉男外野手=メットライフドーム
今月 9日以来の先発出場となった糸井嘉男外野手が「先制2ラン」を放った。
2回一死 3塁から西武平井の甘く入った 139キロフォークを捉えると打球は一直線に右翼席へと飛び込んだ。「昨日の満塁で打てなかった悔しさを絶対に晴らしてやろうと思っていました。最高のバッティングができました」と喜んだ。
この日は「7番指名打者」で今季 3度目のスタメン出場。先発出場したゲームでは 3試合連続の本塁打。前日29日は 1点を追う 7回二死満塁の場面で代打出場し、空振り三振に倒れていたが、その悔しさを胸に、プロ初先発のマウンドに上がった村上頌樹投手を援護した。
2回表阪神一死 3塁、先制の「右越え2点本塁打を放った糸井嘉男外野手=メットライフドーム
勝利のスパイスにこの男の奮闘は欠かせなかった。阪神糸井嘉男外野手が、先制の「3号2ラン」を含む「2安打3打点3得点」。不調のロハスに代わり13試合ぶりにスタメン出場したベテランが、オレを忘れるなとばかりに意地を見せた。
「7番DH」で出場し、 0- 0で迎えた 2回一死 3塁。平井の内角寄りフォークを捉え、「2ラン」を右翼席に運んだ。「昨日満塁で三振した鬱憤(うっぷん)を晴らそうと気合入ってました」。先発は 5月9日のDeNA戦以来で、今季 3度目。調整が難しくても、結果を出す。しかもその 3試合全てで本塁打の百発百中だ。
2回表阪神一死 3塁、糸井嘉男外野手は「右越え先制2点本塁打」を放ち、佐藤輝明内野手ばりのポーズで生還する=メットライフドーム
前夜「0封負け」した打線をよみがえらせた。本塁を踏むと、両手人さし指を突き上げ、近大の後輩佐藤輝をまねたポーズを披露。「輝ポーズ! もし打てたらやってやろうかなと思っていたので、よかったです」と盛り上げた。中継カメラには、佐藤輝の代名詞の「Z」ではなく、何やら複雑な文字を指で描き、ベンチの爆笑をさらった。
2回表阪神一死 3塁、「右越え先制2点本塁打」を放ち矢野燿大監督(奥中央)らに迎えられる糸井嘉男外野手=メットライフドーム
前日まで 2試合連続でスタメンだった助っ人ロハスが、「初本塁打」を含む 2安打後、「15打席無安打」と浮上の気配が見えない。糸井起用を決断した矢野監督も「やっぱり下位(打線)から(チャンスを)作れるというのも大きい」とたたえた。
開幕から慣れない代打家業が続く糸井は「今はグッチ(原口)の行動観察をしている。神様の」と明かす。代打で勝負強さを発揮する後輩にも学び、準備を続けている。「勝ったことが一番ですね。絶対に頂点に立ちたいので」。頼れるベテランは、そう言って球場を後にした。
4回表阪神一死 1、 3塁、右前へ同点適時打を放った中野拓夢内野手=メットライフドーム
阪神の「2番」中野拓夢内野手が「猛打賞」で 9得点に貢献した。
4回に「2番手」佐野から同点タイムリーを放つなど、「3安打1打点」。29日にはバント失敗があったが、この日は 8回に犠打もしっかり決めた。「何としても今日は取り返したいという気持ちを持って、試合に臨めた。それが良い結果につながったことは非常によかったです」。男の意地が好結果を呼んだ。
5回裏阪神二死 1塁、「左越え2点本塁打」を放った梅野隆太郎捕手=メットライフドーム
ついに出た「U2ポーズ」! 阪神の梅野隆太郎捕手が勝ち越しの「1号2ラン」を放った。 5- 5同点の 5回二死から糸井が四球を選んだ直後、西武「3番手」與座の 111キロスライダーを強振。左翼ポール際へ運び、「いい形で捉えることができました。まだまだ展開的にもどうなるか分からないので、さらに気を引き締めて頑張ります」と振り返った。
「今季1号」となり、ベンチでナインとハイタッチすると「U2ポーズ」も初お披露目。この春、日刊スポーツが募集したファンのアイデアから生まれたポーズで、球場を盛り上げた。
5回裏阪神二死 1塁、「左越え2点本塁打」を放った梅野隆太郎捕手=メットライフドーム
◆「U2ポーズ」
今春のキャンプで梅野へのインタビューを実施し、日刊スポーツの公式ツイッターアカウント「極トラ・プレミアム」で聞きたいことを募集。「背番号2に変わって、新たなホームランパフォーマンスは考えていますか?」の質問に「何か案があればどんどん欲しい」と梅野がリクエスト。再びツイッターとはがきで募集すると、約 100通のアイデアが届いた。厳選した10個を梅野にプレゼンし、梅野の「U」と背番号「2」にちなんだ「U2ポーズ」が選ばれた。ちなみに昨季は当時の背番号「44」にかけて、「4」を表した両手を重ねた「しあわせポーズ」だった。
5回裏阪神二死 1塁、「左越え2点本塁打」を放ち生還する梅野隆太郎捕手=メットライフドーム
◆「U2ポーズ」を考案したseЯiさん
梅野選手にとって、思い入れのある新背番号「2」にちなんだポーズにしたいと、 2つのサムズアップを合わせてUMENOの「U」を作る形をひらめきました。このポーズを決める姿を想像してみたら、パワフルでガッツあふれる梅野選手のイメージにとてもしっくりきました。記事で実際に写真を拝見したら、思っていた以上に似合っていて、感激も相まって鳥肌が立ちました。
5回裏阪神二死 1塁、「左越え2点本塁打」を放ち「U2ポーズ」をみせる梅野隆太郎捕手=メットライフドーム
ついに出た「U2ポーズ」! 阪神梅野隆太郎捕手が「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦で同点の 5回、決勝の「1号2ラン」を放った。 2月に日刊スポーツが本塁打を打った際のパフォーマンスをファンから募集し、梅野が自選した新ポーズをお披露目。 1発を含む「4安打3打点」で、 9- 8の打撃戦を制す主役になった。チームは今季「デーゲーム16勝無敗」で、1950年(昭25)の中日に並ぶ「2リーグ分立」後の「日本記録」。昼虎の快進撃が止まらない。
◇ ◇ ◇
待望のパフォーマンスが飛び出した。 5回、梅野が「今季1号」を左翼席へ放り込んだ。悠々とベース 1周後、ベンチ前でナインとともに「U2ポーズ」を繰り出した。「ファンのみなさんと選手全員、いつになったらポーズ出せるんやみたいな声もちょこちょこありながら、やっと出てよかったなとホッとしています」。
3月、「U2ポーズ」を選定した梅野隆太郎捕手=京セラドーム大阪 (2021年 3月20日)
今年 2月、日刊スポーツが梅野の本塁打パフォーマンスをファンから募集。だが、梅野が選んだ決めポーズはなかなか出せなかった。だが出場47試合目、17年のレギュラー定着では最遅、 171打席目で 1発が飛び出した。待たせた分、満を持して格好良く決めた。
5- 5同点の 5回二死。糸井の四球出塁後、「3番手」の下手投げ右腕、與座の 111キロスライダーを振り抜いた。「めちゃくちゃ気持ち良かったし、久しぶりの感覚。ベースを一周するのが気持ちよかったですね」。 9- 8の打撃戦を制す「千金の決勝弾」になった。
「U2ポーズ」の解禁を祝うように猛打は止まらない。 7回は十亀から「適時3塁打」を放ち追加点。 4回にも安打も打っており、 2塁打が出れば「サイクル安打」だった 9回の第 5打席は左前安打。プロ 2度目の快挙はならなかったが、 4安打で 3打点の大暴れで復調をアピールした。
新ホームランパフォーマンス「U」ポーズを決める梅野隆太郎捕手=京セラドーム大阪
交流戦開幕前後で不調に陥り、21打席無安打で28日の西武初戦は初めてスタメンを外れた。矢野監督をはじめ、コーチ陣にアドバイスを求め、出口見つけようと必死だった。「気持ち的にはきつい部分があった。周りからサポート、声をかけてもらって今がある」と感謝。矢野監督は「ヨシオ(糸井)とリュウ(梅野)の攻撃はやっぱり大きいね」とたたえ、「状態はまだまだ上がると思う」と「完全復活」に期待を込めた。
チームは 5月連敗なしの「11勝6敗2分け」で、貯金を 5つ上積みして締めた。何より、デーゲームは開幕から「16勝0敗1分け」。50年に中日がマークした「2リーグ制」後の「連勝記録」に並んだ。指揮官も「ずっとデーゲームやったらいいのになぁ」と笑顔だ。無敵の昼虎を「U2ポーズ」の梅野が引っ張った。次週は甲子園でオリックス、ソフトバンクと 6連戦。今度はホームで「U2」を見たい。
7回表阪神一死 1塁、右前打を放った佐藤輝明内野手=メットライフドーム
佐藤輝明内野手が 8打席ぶりの安打で「ももいろクローバーZ」の高城れに(27)の応援に応えた。 7回一死 1塁から西武の「5番手」十亀から右前へ運んだ。
29日には「推しメン」の高城が玉井詩織(25)とともにメットライフドームで生観戦。中継したニッポン放送でリポーターを務めた。高城は佐藤輝のレプリカユニホームを着用し、「佐藤輝明」と名前の入ったタオルを持参するなど熱を入れて応援。 4打席凡退の佐藤輝に対して、番組内で「昨日 3本も打ってくれたんで! 明日頑張ってほしいです!」と語っていた。
本塁打を打った後に繰り出す「Zポーズ」は高城の前で披露できなかったが、28日の最終打席で 1試合 3本塁打を達成して以来、 8打席ぶりの快音でエールに応えた。
2回裏西武一死 1、 2塁、愛斗外野手(手前)に「左越え3点本塁打」を許した村上頌樹投手=メットライフドーム
阪神「ドラフト5位」村上頌樹投手の「プロ初登板」は 3回途中で無念の降板となった。
2点の援護を受けて迎えた 2回、一死 1、 2塁から「8番」愛斗に96キロのスローカーブを痛打され、左翼席へ「5号逆転3ラン」をたたきこまれた。味方が再び同点に追いついた直後の 3回先頭の「2番」森を四球で出し、一死 2塁から栗山に同点打を浴び、ここで降板となった。「2番手」及川も流れを止められず逆転を許した。
村上のデビュー戦は 2回 1/3で「3安打3四球5失点」とほろ苦い結果となった。
3回途中から登板した及川雅貴投手=メットライフドーム
阪神 2年目左腕及川雅貴投手が、中学時代に中前安打を打たれた西武森友哉捕手からプロの舞台でアウトを奪った。
「2番手」で 3回途中から登板。 4回無死 1塁で対決。 2球目に梅野が捕逸し、走者が 2塁へ進むが、 2ボール 2ストライクからの 5球目、得意のスライダーでボテボテの投手ゴロに打ち取った。
及川は「スーパー中学生」と呼ばれていた中学 3年時にTV番組の企画で森と対戦。当時の直球は 130キロ台で、森には変化球をとらえられ中前安打を許していた。19年「ドラフト3位」で指名され、球団から指名あいさつを受けた際に「(15歳で)対決した時に、西武ライオンズの森友哉選手に(中前打を)打たれてしまったので対戦したい」と話していた。
昨年は交流戦は中止で、自身も「1軍登板」はなかった。 2年目で「1軍昇格」をつかみ、リベンジを果たした。
3回裏西武一死 2塁、山川穂高内野手を投ゴロに打ち取る及川雅貴投手=メットライフドーム
阪神 2年目左腕の及川雅貴投手が「プロ初勝利」を挙げた。これでヤクルト奥川、阪神西純、ロッテ佐々木朗に続き、19年に「高校四天王」と呼ばれた 4投手がプロの舞台で「勝利」をマークした。
及川は「2番手」として 3回途中から登板。マウンドに上がったのは先発村上が 1点を勝ち越され、なおも一死 2塁のピンチの場面で、呉念庭には適時 2塁打を許したものの、その後は踏ん張った。打線が同点に追いついた直後の 4回も得点圏に走者を背負ったが、後続を断った。 5回に打線が「勝ち越し」、その裏から阪神は「3番手」小林がマウンドに上がった。及川は 1回 2/3を投げて「2安打無失点」。チームはリードを保ったまま逃げ切り、及川が「勝利投手」となった。
なお、「高校四天王」と呼ばれた他 3投手の「初勝利」は、ヤクルト奥川 4月 8日広島戦、阪神西純 5月19日ヤクルト戦、ロッテ佐々木朗 5月27日阪神戦。
4回、この回を無失点に抑え笑顔でベンチに戻る及川雅貴投手=メットライフドーム
◆高校四天王
19年の高校野球で注目を集めた星稜・奥川恭伸(ヤクルト)、大船渡・佐々木朗希(ロッテ)、創志学園・西純矢、横浜・及川雅貴(ともに阪神)の本格派投手 4人の呼称。甲子園に 3度出場した左腕及川、19年夏に「準優勝」した奥川、高校球界最高の 163キロをマークした佐々木朗、力強いガッツポーズも話題になった西純と逸材ぞろい。19年「ドラフト」では 3選手が「1位」、及川も阪神の「3位」とそろって「上位指名」された。同年代にはほかにも「オリックス1位」の宮城大弥(興南)、野手でも「中日1位」の石川昂弥(東邦)、「DeNA1位」森敬斗(桐蔭学園)ら将来を嘱望される選手が多い。なお、オリックス宮城は昨年、12球団の高卒新人で唯一の「勝利」を記録し、今季はここまで「5勝」をマークし、「防御率2.32」で「パ・リーグトップ」。
リリーフ登板で「プロ初勝利」をあげ矢野燿大監督(左)と記念撮影を行う及川雅貴投手=メットライフドーム
2年目の阪神及川雅貴投手が「プロ初勝利」を挙げた。 3回途中から「2番手」で登板し、 1回 2/3を 2安打無失点。打線の援護を受け、うれしい「白星」を手中にした。
◇ ◇ ◇
及川の父・大介さんも「勝利」を喜んだ。仕事を終え、栃木県内のホテルで中継映像をつけると、ちょうど息子がマウンドに上がる瞬間。味方の援護を受けて「プロ初勝利」が転がり込んだ場面を見届けた。息子と同様、父も持ってる男ぶりを発揮した。
堂々たるマウンドさばきに「昔からピンチの時は顔に出るタイプでしたけど、今日は堂々とね」とポーカーフェースを貫いた左腕の成長を実感。小さい頃から「緊張するタイプだった」というが、「インタビューもあんなにハキハキと話せるなんて。知らない間に、精神的に成長していたんですね」と感慨深げだった。「(勝利球は)楽しみに待ちたいと思います」。及川家に、宝物が 1つ増える。
▽越川康弘監督(及川雅貴投手が所属した匝瑳(そうさ)リトルシニア監督)
ごっちゃん勝利ですよ! (本当の)「初勝利」は、ちゃんと先発して長いイニングを投げてからです(笑い)。元々才能はあって、自信がつけばと思っていた。粗削りな部分もあったので、こんなに早く勝ち星がつくとは。この「1勝」で自信をつけてほしいですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!待っているのは、「三文字」だけだ!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 交流戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(05月)
2021年 公式戦日程表と結果(06月)