●「セ首位」の阪神が「6連勝」で「貯金20」に到達した。「日本生命セ・パ交流戦」の東北楽天戦。同点にされた直後の 9回二死 3塁、「1番」近本光司外野手(26)が決勝の 3塁打を放った。 5回の「5号2ラン」を合わせて「3安打3打点でけん引。先発は東北楽天早川隆久投手(22=早稲田大學)、阪神ジョー・ガンケル投手(29)。阪神は 3回にジェフリー・マルテ内野手(29)の適時打で先制。ガンケルは 3回まで「5奪三振」でパーフェクトに抑える。東北楽天は 4回に浅村栄斗内野手(30)の適時打などで 2得点。阪神は 5回に近本の「2ラン」で逆転。東北楽天早川は 5回 3失点で降板。東北楽天は 8回に鈴木大地内野手(31)のソロで同点。阪神は 9回に近本が「決勝適時3塁打」。藤浪晋太郎投手(27)「3勝」目。ロベルト・スアレス投手(30)が「21セーブ」。東北楽天松井裕樹投手(25)が「2敗」目。全 6点を二死無走者から奪い、「9番」梅野隆太郎捕手(29)はうち 3度四球を選んで攻撃をつないだ。パ首位に 3タテを食らわし、「2位」と今季最大の「7ゲーム」差。阪神が粘り勝ちで「球団最多」に並ぶ「交流戦6連勝」を飾った。貯金を今季最多の「20」に増やし、交流戦最終ゲームを締めた。リーグ戦は18日から「2位」巨人との「伝統の一戦」で再開する。
●阪神「ドラフト6位」中野拓夢内野手(24=三菱自動車岡崎)が 3回に「今季13個目、交流戦8個目」の盗塁を決めた。 3回二死から東北楽天先発左腕早川の 145キロ外角直球を左前へはじき返すチーム初安打で出塁し、続く「3番」マルテの初球で 2盗に成功した。「交流戦8盗塁」は、この時点で「2位」宇草孔基内野手(広島=24)、塩見泰隆外野手(ヤクルト=28)の 5個を大きく引き離している。前日12日には今季「13度目の挑戦」で初めて「盗塁死」となったが、臆することなく積極的に仕掛けた。中野の盗塁が効き、マルテの左翼への適時打で先制のホームを踏んだ。 7回二死 2、 3塁では東北楽天右腕酒居知史投手(28)の外角低めフォークにバットをポーンと投げ出し、左前へ運ぶ 2点適時打。交流戦は「打率3割4厘、7打点」とバットでも貢献した。山形県出身で仙台の東北福祉大で 4年間を過ごした。両親は11日とこの日を観戦。その 2試合で安打を放ち笑みをこぼした。「12盗塁」の「1番」近本との機動力で、リーグ再開後もかき回す。
●ジェフリー・マルテ内野手が 3回に「先制適時打」を放った。中野が 2盗に成功して二死 2塁となったところで、東北楽天先発左腕早川の内角直球を左翼へはじき返した。交流戦は「チーム3位」の11打点。交流戦前半こそ打撃不振だったが、持ち前の選球眼で「10戦連続出塁中」と調子を取り戻してリーグ戦へ戻る。
●近本光司外野手が 5回に「逆転5号2ラン」を放った。東北楽天に 4回に逆転を許してすぐの 1発だった。 1点を追う 5回二死 1塁、 1ボール 1ストライクから東北楽天先発左腕早川の高め直球を右翼席へたたき込んだ。10日の北海道日本ハム戦以来 3戦ぶりの本塁打となった。二死走者なしから「9番」梅野が四球で出塁し、近本への 2球目に 2盗を決め、送球がそれる間に 3進。近本は追い込まれてから、東北楽天松井の 128キロスライダーを捉え、 1塁線を破った。 8回に藤浪が同点弾を浴びた直後の決勝打。頼れる背番号「5」がチームを救った。
●阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手(22=近畿大學)の交流戦ラストは、昨年のドラフトで同じ「4球団競合1位」だった東北楽天早川との対決となった。 2打席で右飛と空振り三振。その後も 2打席凡退で「4打数無安打」。それでも 3日連続で観戦に訪れた祖父母にすべて「勝利」を届けた。試合前練習中には祖父勲さん(82)が「スタンド最前列」まで近付いてきて、ポケットから茶封筒を取り出し、かわいい孫に小遣いをあげようと差し出した。佐藤輝は照れ笑いして手を振りながら断った。その光景を見ていた大山悠輔内野手(26)、北川博敏打撃コーチ(48)らは笑い、球団関係者から突っ込まれるほのぼのシーンがあった。初の交流戦は全18試合に出場。ラスト 6戦で「5番」に入り「6連勝」に貢献した。この間は「打率2割9分6厘」で、「新人最多記録」を 2本更新する「6本塁打」、同じく最多タイの「12打点」をマークした。
●プロ18年目の糸井嘉男外野手(39)が、 9回に松井からこの日 2個目の三振を喫し、「通算1000三振」となった。
● 1軍復帰した阪神ジョー・ガンケル投手が 6回を「3安打無四球2失点」と好投し、「セ・リーグ最多」に並ぶ「6勝」目の権利を手にして降板した。開幕から「無傷の5勝」を挙げながら、右肩の張りで 5月10日に「出場選手登録」を抹消された。「1軍復帰戦」として予告先発されていた 6月 6日ソフトバンク戦は喉の痛み、頭痛を訴えて登板回避。翌 7日に再び「出場選手登録」を抹消され、この日「特例2021」対象選手として10日間を待たずに再登録され、復帰となった。満を持して 5月 9日以来の登板を迎え、 3回まで完全投球。 4回は「3者連続安打」から 2失点で逆転を許したが、走者を出したのはこのイニングだけだった。 3点リードで「2番手」馬場皐輔投手(26)につないだ。 4回に打球が当たった左ふくらはぎについても「問題ないよ」。久々の登板だったため73球で降板したが、矢野燿大監督(52)は納得顔だった。
●藤浪晋太郎投手が、痛恨の同点弾を許した。 1点リードの 8回裏に登板。先頭の「2番」鈴木大に対して 1ボールからの 2球目、内角 150キロ直球を狙い打たれ、「右越えソロ」で試合を振り出しに戻された。中継ぎに配置転換された後、試合前の時点で「4試合連続無失点、3試合連続ホールド」を記録していた。
●ロベルト・スアレス投手は「球団新記録」の「登板12試合連続セーブ」を達成した瞬間、感情を雄たけびに乗り移らせた。 1点リードの 9回二死 1塁、走者がスタートを切った 1球。「1番」小深田大翔内野手(25)の 3塁線ライナーを木浪聖也内野手(26=亜細亜大學OB)が間一髪でジャンピングキャッチすると、普段は物静かな男が思わず声を張り上げた。この日も最速 157キロで無失点締め。 5月13日中日戦から12試合続けてセーブを挙げ、08年藤川球児氏(40=現阪神球団特別補佐)の「球団記録」を塗り替え、喜んだ。昨季は「25セーブ」でタイトルを獲得。米大リーグの複数球団から獲得に興味を示されながら、矢野監督直々のラブコールも実って残留した。17年に右肘の「トミー・ジョン手術」を受けてから 4年。今季は「防御率0.62」、両リーグトップの「21セーブ」と迫力が増している。
記事をまとめてみました。
<東北楽天 5- 6阪神>◇ 3回戦◇阪神 3勝 0敗 0分◇13日◇楽天生命パーク宮城
先発は楽天早川、阪神ガンケル。阪神は 3回にマルテの適時打で先制。ガンケルは 3回まで「5奪三振」でパーフェクトに抑える。
楽天は 4回に浅村の適時打などで 2得点。阪神は 5回に近本の「2ラン」で逆転。楽天早川は 5回 3失点で降板。
楽天は 8回に鈴木大のソロで同点。阪神は 9回に近本が「決勝適時3塁打」。藤浪「3勝」目。スアレスが「21セーブ」。楽天松井が「2敗」目。
5回表阪神二死 1塁、右越えに「逆転2点本塁打」を放った近本光司外野手。投手:早川隆久投手=楽天生命パーク宮城
「セ首位」の阪神が「6連勝」で「貯金20」に到達した。「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦。同点にされた直後の 9回二死 3塁、「1番」近本光司外野手が決勝の 3塁打を放った。 5回の「5号2ラン」を合わせて「3安打3打点でけん引。全 6点を二死無走者から奪い、「9番」梅野隆太郎捕手はうち 3度四球を選んで攻撃をつないだ。パ首位に 3タテを食らわし、「2位」と今季最大の「7ゲーム」差。リーグ戦は18日から「2位」巨人との「伝統の一戦」で再開する。
◇ ◇ ◇
「よっしゃ!」。阪神「1番」近本は思わず声を出した。 9回二死 3塁。フルカウントから松井の 138キロフォークをたたく。 1塁線を破り「気持ちが出ちゃって」と声を出しながら駆けた。 3塁へ到達すると左手を上げ、仙台の虎党の歓声を浴びた。
近本 梅野さんが二死から粘って粘って粘って塁に出てくださった。何としても後ろにつなぐ気持ちで打席に入った。
「9番」梅野の“足スト”が効いた。二死走者なしで、追い込まれてから 8球粘り、10球目で四球をもぎ取った。近本の 2球目でディレードスチール。ベースカバーに遅れた 2遊間が捕球できず、 3塁まで進んだ。
梅野 チームのテーマ、チャレンジャー精神があったからこそ準備して行けた。得点圏に行けばチカがかえしてくれ、と。結果として上出来。
5回表阪神二死 1塁、右越えに「逆転2点本塁打」を放った近本光司外野手=楽天生命パーク宮城
両リーグ最多の「チーム59盗塁」目。矢野監督も「相手にかなりプレッシャーを与えられたしすごく大きな盗塁」と陰のヒーローをたたえた。 8回に藤浪が同点弾を浴びた直後、かつ交流戦最後の攻撃イニングで、ミスを恐れない積極的なチームカラーを全開。ここまで31試合でわずか 2失点だった「守護神攻略」へつなげた。
梅野は二死走者なしから 3度四球で出塁。近本がそれに応え、 5回は「2ラン」、 7回は右前打で中野の「2点適時打」を呼び込んだ。逆転され、再逆転し、そして追いつかれる一戦で強さを証明して交流戦を終えた。
矢野監督 2アウトから出て得点につながっているんで。挑戦したり、超積極的にいくとか、諦めないとか。そういうものが交流戦でも出せたのかなと思います。
「DH制」のある交流戦限定の“ウメチカ”が機能して「6連勝」とし、08年以来の貯金「20」。宿敵巨人と今季最大の「7」差に広げ、これ以上ない形で18日に甲子園で迎え撃つ。
近本 倒さないといけない相手ですし、勝たないといけない相手。しっかり休んで、またいいスタート切れるように頑張っていきたい。
春季キャンプで「今年からは黄金期に入ります」と一本締めした選手会長の言葉が、日に日に現実になりつつある。
9回表阪神二死 1塁、 2塁盗塁を決める梅野隆太郎捕手(右)=楽天生命パーク宮城
阪神が粘り勝ちで球団最多に並ぶ「交流戦6連勝」を飾った。貯金を今季最多の「20」に増やし、「交流戦最終ゲーム」を締めた。
3回に 3番ジェフリー・マルテ内野手の左翼線タイムリーで先制すると、 1点を追う 5回には「1番」近本光司外野手の「5号右越え2ラン」で逆転した。同点で迎えた 9回は二死無走者から四球、 2盗に捕手悪送球が絡んで 3塁に走者を進めた後、近本の「右翼線適時3塁打」で勝ち越した。
2021年6月13日 9回裏東北楽天二死 1塁、小深田大翔内野手(左)を 3直とし最後を締めガッツポーズするロベルト・スアレス投手=楽天生命パーク宮城
右肩の張り、体調不良からこの日 1軍復帰した先発ジョー・ガンケル投手は勝敗は付かなかったが、 6回を「3安打無四球2失点」と好投した。最後は 1点リードの 9回裏、「守護神」ロベルト・スアレス投手が無失点で締め、球団新記録となる「12試合連続セーブ」を達成した。
阪神が粘り勝ちで「球団最多」に並ぶ「交流戦6連勝」を飾った。貯金を今季最多の「20」に増やし、交流戦最終ゲームを締めた。
東北楽天に「3連勝」し笑顔でベンチへ引き揚げる阪神ナイン=楽天生命パーク宮城
▼「6連勝」の阪神が開幕から60試合目で貯金を「20」の大台に乗せた。阪神の最速貯金「20」は 1リーグ時代の38年春の30試合目(25勝5敗)だが、「2リーグ制」後では03年の55試合目、08年の57試合目に次いで「3位」のスピードだ。セ・リーグで60試合以下で貯金「20」到達は16度目となり、過去15度のうち13度は「優勝」している。
▼交流戦は「11勝7敗」の「2位」で終了。今季の交流戦は甲子園球場では「3勝6敗」だったが、ビジターは「8勝1敗」の「勝率8割8分9厘」。交流戦のビジター勝率は05年ロッテの「8割2分4厘」を抜く「新記録」だ。DHが「打率3割7分1厘、11打点」と機能し、パの本拠地で高勝率をマークした。
3回表阪神二死 1塁、 1塁走者中野拓夢内野手は 2塁盗塁を決める。野手は浅村栄斗内野手=楽天生命パーク宮城
阪神「ドラフト6位」中野拓夢内野手が 3回に「今季13個目、交流戦8個目」の盗塁を決めた。
3回二死から楽天先発左腕早川の 145キロ外角直球を左前へはじき返すチーム初安打で出塁し、続く「3番」マルテの初球で 2盗に成功した。「交流戦8盗塁」は、この時点で「2位」宇草(広島)、塩見(ヤクルト)の 5個を大きく引き離している。
中野の盗塁が効き、マルテの左翼への適時打で先制のホームを踏んだ。
3回表阪神二死 1塁、 2塁盗塁を決める中野拓夢内野手(右)。左は 2塁手浅村栄斗内野手=楽天生命パーク宮城
阪神「ドラフト6位」中野拓夢内野手が楽天戦で「リーグ単独トップ13個目」、交流戦では「12球団トップ8個目」の盗塁を決め、最終戦を締めた。
3回二死、チーム初安打となる左前打で出塁。続く「3番」マルテの初球にモーションを盗んで完璧なスタートを切り、楽々と 2塁を陥れた。マルテの左前打で先制のホームを踏んだ。「自分の仕事は塁に出て相手をかき回してホームにかえってくること。しっかり初球から走る準備をしていたのでスタートが切れて良かった」。前日12日には今季「13度目の挑戦」で初めて「盗塁死」となったが、臆することなく積極的に仕掛けた。
3回表阪神二死、中野拓夢内野手は左前打を放った=楽天生命パーク宮城
初の交流戦で記録した「8盗塁」は「2位」塩見(ヤクルト)、宇草(広島)と 3個差をつけた。広島が 3試合残しており「交流戦盗塁王」の当確はもう少し先。それでも「一番は盗塁数。交流戦でしっかり走ることができた。セとの戦いになっても変えずにやっていく」と大きな自信をつけた。
7回二死 2、 3塁では楽天右腕酒居の外角低めフォークにバットをポーンと投げ出し、左前へ運ぶ 2点適時打。交流戦は「打率3割4厘、7打点」とバットでも貢献した。山形県出身で仙台の東北福祉大で 4年間を過ごした。両親は11日とこの日を観戦。その 2試合で安打を放ち「来た日にいいプレーができてよかった。しっかり親孝行できたのかなと思います」と笑みをこぼした。「12盗塁」の「1番」近本との機動力で、リーグ再開後もかき回す。
3回表阪神二死 2塁、ジェフリー・マルテ内野手は左翼線に適時打を放った=楽天生命パーク宮城
ジェフリー・マルテ内野手が 3回に「先制適時打」を放った。中野が 2盗に成功して二死 2塁となったところで、楽天先発左腕早川の内角直球を左翼へはじき返した。「中野がいい盗塁をしてくれたから、何とかかえしたいと思っていたよ。いい仕事ができたね」。
交流戦は「チーム3位」の11打点。交流戦前半こそ打撃不振だったが、持ち前の選球眼で「10戦連続出塁中」と調子を取り戻してリーグ戦へ戻る。
5回表阪神二死 1塁、近本光司外野手は「右越え2点本塁打」を放った=楽天生命パーク宮城
近本光司外野手が 5回に「逆転5号2ラン」を放った。楽天に 4回に逆転を許してすぐの 1発だった。
1点を追う 5回二死 1塁、 1ボール 1ストライクから楽天先発左腕早川の高め直球を右翼席へたたき込んだ。「(前打者の)梅野さんが二死から出塁してくれたので、うしろにつなぐ意識で打ちました。援護することができてよかったです」とコメント。近本は10日の日本ハム戦以来 3戦ぶりの本塁打となった。
5回表阪神二死 1塁、「逆転2点本塁打」を放った近本光司外野手(右端)を迎える矢野燿大監督(左から 2人目)ら=楽天生命パーク宮城
近本光司外野手が、 9回に決勝の「適時3塁打」を放った。
二死走者なしから「9番」梅野が四球で出塁し、近本への 2球目に 2盗を決め、送球がそれる間に 3進。近本は追い込まれてから、楽天松井の 128キロスライダーを捉え、 1塁線を破った。
8回に藤浪が同点弾を浴びた直後の決勝打。頼れる背番号「5」がチームを救った。
近本は「5打数3安打1本塁打3点」。ヒーローインタビューでは「『よっしゃ~』っていうね、声が出ちゃいましたね」と笑顔で会心の一撃を振り返った。 近本のヒーローインタビューでの一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
9回表阪神二死 3塁、近本光司外野手は「右線適時3塁打」を放った=楽天生命パーク宮城
- 9回同点で梅野がチャンスを作った
近本 いやもうね、気持ちがちょっと出ちゃって。抜けた瞬間に「よっしゃ~」っていうね、声が出ちゃいましたね(笑い)
-ビジターだが多くの拍手が起きた
近本 ホームグラウンドのようにたくさんの方にお越ししていただいて。すごく力になりましたし、こういう風に「3連勝」できて、いい交流戦の締めができたなと思いました。
- 3度梅野の四球から打席が回ってきた
近本 先頭で塁に出るっていうことが少なかったんで、二死からでも塁に出て、また梅野さんが 3回も塁に出てくださったんで。なんとしても後ろにいいバッターが続くんで、後ろにつなぐ気持ちで、打席に入りました。
9回表阪神二死 3塁、「勝ち越し適時3塁打」を放ちベンチに向かい歓喜する近本光司外野手=楽天生命パーク宮城
- 5回の本塁打を振り返って
近本 本当に真っすぐの速い投手で、なかなか打てていない状況だったので、「真っすぐだろうかなあ」と思いながら、しっかり振り切ることができたので、内容としても良かったですし、また逆転でチームの流れも持って行きたいと思っていたので良かったです。
-ビジターの 6連戦で「6連勝」
近本 まあ勝ってよかったですね、はい。
-貯金は大台の20でセ・リーグとの対戦に戻る
近本 少し休んでジャイアンツの 3連戦から始まるんですけど、本当に倒さないといけない相手ですし、勝たないといけない相手なので。しっかり休んで、いいスタート切れるように頑張っていきたいと思います。
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手の交流戦ラストは、昨年のドラフトで同じ「4球団競合1位」だった楽天早川との対決となった。
2打席で右飛と空振り三振。「さすがにいい球投げるなという感じ。 1本出したかったんですけど、打てなかったですね。今日は」。その後も 2打席凡退で「4打数無安打」。それでも 3日連続で観戦に訪れた祖父母にすべて「勝利」を届けた。
8回表阪神一死、打席の佐藤輝明内野手をスタンドから見つめる祖父・勲さん(右)と祖母・美智恵さん=楽天生命パーク宮城
試合前練習中には祖父勲さんが「スタンド最前列」まで近付いてきて、ポケットから茶封筒を取り出し、かわいい孫に小遣いをあげようと差し出した。佐藤輝は照れ笑いして手を振りながら「いいよ、いいよ、やめて!」と断った。その光景を見ていた大山、北川打撃コーチらは「おじいちゃん、かわいいな」と笑い、球団関係者から「輝があげる番だろ」と突っ込まれるほのぼのシーンがあった。
初の交流戦は全18試合に出場。ラスト 6戦で「5番」に入り「6連勝」に貢献した。「チャンスで回ってくることも多く、そういう活躍ができたことは大きなこと」。この間は「打率2割9分6厘」で、「新人最多記録」を 2本更新する「6本塁打」、同じく最多タイの「12打点」をマークした。「何でも一番を取るのはうれしい」と喜んだ。
8回表、佐藤輝明内野手を応援する祖父・勲さん(右)と祖母・美智恵さん=楽天生命パーク宮城
ほぼ全ての投手と初対戦の中、 5月28日西武戦(メットライフドーム)ではプロ初の「1試合3発」も放った。無安打は18試合で 5試合しかない。それでも「やっぱり打てる時と打てない時の差がまだあるんで。波のない、常に同じような成績を目指せるように」と高みをにらむ。矢野監督も「期待値がどんどん上がるのは素晴らしいこと。その期待を超えていくような働きをしていける可能性を秘めているので、俺も楽しみ」とうなずき、シーズン再開後の大暴れを予感していた。
空振り三振する糸井嘉男外野手=メットライフドーム (2021年 5月29日撮影)
プロ18年目の糸井嘉男外野手が、 9回に松井からこの日 2個目の三振を喫し、「通算1000三振」となった。史上72人目。
初三振は日本ハム時代の07年 9月10日ロッテ戦で高木に奪われている。
1軍復帰したジョー・ガンケル投手が 6回を「3安打無四球2失点」と好投し、「セ・リーグ最多」に並ぶ「6勝」目の権利を手にして降板した。
開幕から「無傷の5勝」を挙げながら、右肩の張りで 5月10日に「出場選手登録」を抹消された。「1軍復帰戦」として予告先発されていた 6月 6日ソフトバンク戦は喉の痛み、頭痛を訴えて登板回避。翌 7日に再び「出場選手登録」を抹消され、この日「特例2021」対象選手として10日間を待たずに再登録され、復帰となった。
3回まで完全投球。 4回は「3者連続安打」から 2失点で逆転を許したが、走者を出したのはこのイニングだけだった。
3点リードで「2番手」馬場につないだ。
東北楽天戦に先発したジョー・ガンケル投手=楽天生命パーク宮城
ジョー・ガンケル投手は35日ぶりの復帰戦で持ち味を発揮した。「6回3安打2失点」で、 6三振を奪った。
「ここまで制球できたことに自分でも少し驚いた。梅野がうまく球種を交ぜていい配球をしてくれたおかげでいいピッチングができた」。無傷の「6勝」目こそお預けとなったが、無四球の制球力が光った。
4回裏、東北楽天鈴木大地内野手の投手強襲内野安打となった打球が足に当たった阪神先発のガンケル投手=楽天生命パーク宮城
開幕から「5勝」を挙げながら、右肩の張りで 5月10日に「出場選手登録」を抹消された。当初の復帰戦として予告先発されていた 6月 6日ソフトバンク戦は喉の痛み、頭痛を訴えて登板回避。満を持して 5月 9日以来の登板を迎え、 3回まで完全投球。 4回は内野安打 2本など 3安打から 2失点したが、走者を出したのはこのイニングだけだった。
東北楽天戦に先発し 6回 2失点と好投するガンケル投手=楽天生命パーク宮城
4回に打球が当たった左ふくらはぎについても「問題ないよ」。久々の登板だったため73球で降板したが、矢野監督は「テンポよく球数も少なく、ガンケルらしい投球が見られた」と納得顔だった。
8回裏東北楽天無死、右越えに「同点ソロ本塁打」を放った鈴木大地内野手。投手:藤浪晋太郎投手=楽天生命パーク宮城
藤浪晋太郎投手が、痛恨の同点弾を許した。
1点リードの 8回裏に登板。先頭の「2番」鈴木大に対して 1ボールからの 2球目、内角 150キロ直球を狙い打たれ、「右越えソロ」で試合を振り出しに戻された。
「開幕投手」を任された今季は 1度、再調整を経て、今月 4日にブルペン陣の一角として 1軍復帰。中継ぎに配置転換された後、試合前の時点で「4試合連続無失点、3試合連続ホールド」を記録していた。
9回裏、阪神「4番手」で登板したロベルト・スアレス投手=楽天生命パーク宮城
ロベルト・スアレス投手は「球団新記録」の「登板12試合連続セーブ」を達成した瞬間、感情を雄たけびに乗り移らせた。
「いい試合だった。みんながいい活躍をして、最後は勝ち越してくれて、自分もいい仕事ができました」
1点リードの 9回二死 1塁、走者がスタートを切った 1球。「1番」小深田の 3塁線ライナーを木浪が間一髪でジャンピングキャッチすると、普段は物静かな男が思わず声を張り上げた。
9回裏東北楽天2死 1塁、小深田大翔内野手(左)を 3直とし最後を締めガッツポーズするスアレス投手=楽天生命パーク宮城
同点のまま進んでいた 9回の攻撃中、いったんは 8回から登板していた藤浪がベンチ前でキャッチボールを始めていた。「守護神」は直近 5試合のうち 3試合に登板。矢野監督は「今日はできれば休ませたかった」と振り返ったが、リードを奪ったら話は別だった。
この日も最速 157キロで無失点締め。 5月13日中日戦から12試合続けてセーブを挙げ、08年藤川球児の「球団記録」を塗り替え、「基本的には任されたところで集中することだけを意識していますが、ここまでいい成績が残せて良かった」と喜んだ。
東北楽天に「3連勝」し梅野隆太郎捕手(左)とタッチするスアレス投手=楽天生命パーク宮城
昨季は「25セーブ」でタイトルを獲得。米大リーグの複数球団から獲得に興味を示されながら、矢野監督直々のラブコールも実って残留した。17年に右肘の「トミー・ジョン手術」を受けてから 4年。今季は「防御率0.62」、両リーグトップの「21セーブ」と迫力が増している。
「スアちゃんを出したら全幅の信頼を置いている。期待通りにというのは簡単なことじゃないけど、しっかりやってくれるストッパーがいるのは心強い」 指揮官が発した言葉の節々からも、存在の大きさがうかがえる。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!待っているのは、「三文字」だけだ!今年は行けるぞ!ファイトだ!タイガース!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 交流戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(05月)
2021年 公式戦日程表と結果(06月)