伝統の一戦でG 3連戦をすべてを 0封する快挙を成し遂げた。歴史的勝利だ!!
1番打者西岡剛内野手(28)が、リードオフマンの役割をしっかり果たした。鳥谷敬内野手(31)が 1回一死 2塁から左前先制適時打を放った。
マット・マートン外野手(31)が追加点をたたき出した。
カクテル光線に映える白球を目がけ、福留孝介外野手(35)が飛んだ。胸がたたきつけられ、首が何度も前後した。同じ場所で同じようなプレーで首を痛め、2009年限りで引退した赤星憲広氏のシーンが蘇った虎党も多かったはず。
榎田大樹投手(26)が先発初勝利を挙げる好投で、巨人を完封。球団史上初めて、G 3連戦をすべて 0封する快挙を成し遂げた。
中西清起投手コーチ(50)が破壊力抜群の巨人打線を 3戦連続で完封し、完璧に抑え込んだ投手陣の働きを称賛した。記事をまとめてみました。
阪神が<阪神 3- 0巨人>で、伝統の一戦で歴史的勝利だ!!
1番打者西岡剛内野手が、リードオフマンの役割をしっかり果たした。初回、先頭で沢村から安打を放つと、大和の犠打で進塁。
続く鳥谷の左前打で、快足を飛ばし一気にホームを陥れた。 8回にも先頭で四球を選び、マートンのタイムリーで生還。今季初のカード勝ち越しにも「喜んでいるヒマはない。これからの長いシーズン、年間を通してやっていかないと」と気を引き締めていた。
鳥谷敬内野手が先制適時打を放った。 1回一死 2塁から左前適時打。
「絶対に先制点を取りたいと思って打席に立ちました。打てて良かった」と振り返った。
聖地に快音、そして、虎党の大歓声が響いた。力強くとらえられた白球が、左翼の芝生で弾む。 1回、鳥谷が技ありの先制&決勝打。キャプテンが開幕11試合目にして、今季の自身初適時打を放ち、スコアボードに幸先よく「 1」を刻んだ。
「先に点を取れたので。きのうはああいう形で引き分けてしまったので、チームとして勝ててよかった」
試合後、クラブハウスへとつながる通路。普段はクールな男も、安堵の表情を浮かべた。
前日10日は投手陣が奮闘しながら、延長12回をスコアレスドロー。和田監督が試合後に「打線の奮起あるのみ」と語気を強めたように、この日こそ、打線が気迫を見せる番-。それを、 3番打者がバットで示した。
1回。先頭の西岡が右前打で出塁し、大和の投前犠打で一死 2塁。巨人先発・沢村の 2球目、外角 154キロの直球を逆らわずにとらえ、左前へ運んだ。阪神が 1回に得点するのは、 3月26日の開幕ヤクルト戦(神宮)以来、10試合ぶり。チームに勢いをつけた。
前夜の 0- 0ドローの流れを断ち切る一打。 1回、 3番・鳥谷敬内野手が先制適時打を放った
打率 0.225と、波に乗れていない現状。ここまで阪神打線が機能していないひとつの要因にもなっている。ただ、この日に見せた形が、虎の理想形であることは間違いない。西岡が出塁し、大和がつなぎ、鳥谷がかえす-。首脳陣もファンも望む、最高の攻撃だ。
「(西岡)剛が出て、大和が送ってくれたので、なんとかしたかった」と、背番号 1も語気を強めた。
さらに 1塁上では、続くマートンの打席中に2度、偽盗を仕掛けた。「先の塁というのは常に狙っている」と淡々と話したが、立ち上がり不安定なGの右腕を、“足技”でも揺さぶった。
開幕前に出場したWBCではチームメートだった沢村。だがシーズンに入ればライバルだ。昨季は対戦打率 0.529と打ちまくった相手。「印象というか、WBCでも後ろから見ていたんで変わらない。イメージ通り? ヒットになればね」とさらりと振り返った。
歴史的快挙となったGとの 3連戦。キッカケをつかんだ鳥谷が、ここから真価を発揮していく。
3回裏阪神二死 2塁、右前に適時打を放ったマット・マートン外野手
マット・マートン外野手が追加点をたたき出した。
1点リードの 3回二死 2塁から右前適時打。「高めのボールをうまく上から打つことができました」と喜んだ。
5回、右中間の打球をスーパーキャッチした福留孝介外野手
カクテル光線に映える白球を目がけ、福留孝介外野手(35)が飛んだ。胸がたたきつけられ、首が何度も前後した。あおむけになった。 2秒、 3秒…動けなかった。聖地に音が消える。ナインが駆け寄った。西岡に支えられた福留に万雷の拍手が舞い降りた。
福留が笑いの本場で巧みな話術を披露した。
2点リードの5回に先頭・ロペスが放った右中間への飛球をダイビングキャッチ。スーパーキャッチ!!ファンの喝采を浴びると、 2点リードの 8回には巨人を突き放す右前タイムリーを放った。攻守の活躍が認められ、試合後には初のお立ち台に立った。ダイビングキャッチについて聞かれると、独特の間合いで答えた。
「いや~、もう、ムチ打ちですよ。明日の朝起きられるか、心配です」
4万人近く集まった阪神ファンを笑わせた。バットでも守備でも話術でも、つかみはOKだった。
お立ち台でフラッシュを浴びる福留孝介外野手(左)と榎田大樹投手
PL学園-日本生命でアマ時代を関西で過ごし、マネジメント会社はよしもとクリエイティブ・エージェンシー。経歴を見ると、それもうなずける。
虎党は沸いたが、クラブハウスに戻る男に笑顔は消えていた。
「明日、グラウンドにいるかいないか。思いきり胸を打った」。同じ場所で同じようなプレーで首を痛め、2009年限りで引退した赤星憲広氏のシーンが蘇った虎党も多かったはず。「首と背中に痛みは若干ありますけど、ま、勝ったからいいじゃないですか」。ユニホームを芝色に染めた福留が、口を真一文字に結んだ。決死のプレーに和田監督も「球場全体が盛り上がって、これでいけるぞという空気になった。ビッグプレーだった」と手放しで称えた。
同郷の榎田に先発初勝利をささげた。「鹿児島の後輩が一生懸命頑張っていたので捕れてよかった。頼もしく、堂々としていた」。勝利投手の権利のかかる 5回先頭だけにより、大きかった。
鹿児島の後輩・榎田大樹投手(右)とお立ち台でがっちり握手
守備へのこだわりは、道具の扱い方に表れている。遠征時は、グラブをジュラルミンケースに保管して持ち運ぶ。「バットは湿度で重さが変わりやすいので使う選手はいますが、グラブはあまり聞いたことがありません」とミズノの担当者。メジャー時代、チームの荷物を運ぶ際の扱いが雑だったため、型崩れを防ぐためメーカーに発注。今でもそれを使い続けている。
美技を生んだ濃淡の相棒。くしくもこの日、生みの親が甲子園を訪れた。ミズノで60年間グラブ製作を手がけてきた坪田信義氏(80)だ。
福留は中日時代、大阪市福島区にアトリエをもつ名人にグラブ作りを依頼。そのとき 3つを託した。(1)軽さ(2)柔らさ(3)開きやすさ。モデルとして選んだのがイチロー(現ヤンキース)だった。福留は海を渡ってもマイナーチェンジを重ねたが、土台は変えない。決死のプレーの背景に並々ならぬこだわりがあった。
「皆が目いっぱいやった。甲子園という独特な雰囲気で目に見えないものが後押ししてくれた」
8回二死 1、 2塁ではダメ押しの右前適時打。「自分自身、上げていくキッカケにしたい」。打率 0.163も打点はチームトップの「 8」。福留があの巨人を迎撃した。開幕から11試合目。福留が虎党の心もガッチリとつかんだ。
阪神先発をつとめた榎田大樹投手
榎田大樹投手が先発初勝利を挙げる好投で、巨人を完封。球団史上初めて、G 3連戦をすべて 0封する快挙を成し遂げた。さらに今季初の連勝&カード勝ち越しで、勝率 5割に復帰。甲子園で宿敵相手に息を吹き返した虎が、ここから一気に突っ走る!!
聖地で、巨人に手も足も出させなかった。これほどまで胸のすくカードが、かつてあっただろうか。いや、史上初だ!!
歴史的なG 3連戦を榎田が復活星で飾った。ファンの声援に押され、お立ち台に上がった26歳の声は、うわずっていた。
先発初勝利し、歴史的なG 3連戦ゼロ封の立役者になった榎田大樹投手
「正直“できすぎ”だと思うんですが、甲子園で伝統ある巨人戦で勝てて、すごく嬉しいです!( 9日から)能見さん、スタン(リッジ)が頑張っていたので、 1回ずつしっかり抑えることを考えました」
開幕前、昨秋に手術を受けた左肘への負担を減らすため、軸足をプレートの 3塁側に置くように変えた。「右打者の内角に引っ掛けること(制球ミス)が減り、負担も減った。それで長い回も投げられる」との言葉を実証した。
5回、好捕の福留孝介外野手(手前)を出迎える榎田大樹投手
9日の能見の 5安打完封から、前夜の延長12回執念のリレーを経て、バトンを受けた左腕も冴えわたった。 8回二死 1、 2塁で降板するまで、わずか 2安打に抑える好投で、先発としてプロ初勝利。チームも巨人相手に 3試合30イニング連続のシャットアウトで、伝統の一戦はもちろん、宿敵に球団史上初の「同一カード 3試合連続無得点」の屈辱を叩きつけた。
「緩急もつけて、真っ直ぐもしっかり投げられました」
抜群の制球力とテンポでコーナーを攻めた。今季先発転向し、これで 2試合15回 2/3を自責 0(失点 1)、防御率0.00。昨年 9月の左ひじ遊離軟骨除去手術を苦しいリハビリを経て乗り越えた左腕が、覚醒した。
6回、長野を投ゴロに打ち取った榎田大樹投手。安定感抜群の投球をみせた!
常に這い上がってきた野球人生だ。東京ガスでは同期入社の美馬学(現楽天)が中央大學出の快腕。中央球界では名の知れた存在だった。一方、九州出身で方言の抜け切らない左腕は、仲間から、「お前は大学(福岡大學)で何をやってたの?」とからかわれた。実家の家族に「自分はスタートラインが下だから頑張らないと」と誓った。持ち前の反骨心でエースとなり、抑えの美馬とのリレーで、アマ球界に名をはせた。そしてプロでも、しっかり先発の座をつかんでみせた。
殊勲の左腕を、和田監督も「低めに集めて、緩急も使って榎田らしい投球だった」と称えた。そして「相手うんぬんより投手陣がバッテリーを含めて粘り強く投げてくれた。それが 2勝 1分というところにつながった」とうなずいた。
ナインを出迎えた和田監督
正念場だった。借金 2で迎えた甲子園開幕、相手は開幕 7連勝だった巨人-。移動日の 8日に全体練習を行うなど気合を入れて臨んだ 3連戦。そこで、今季初の連勝&初のカード勝ち越しで借金を完済した。しかも歴史的な 3試合 0封だ。
決断も冴えた。 8回のピンチでは、迷わず福原にスイッチ。捕手も日高から藤井彰に代えて後続を断つと、 9回は久保が初セーブ。本来の守り勝つ野球が見えてきた。
「やっと 5割に戻った。気持ちを新たに、もう 1度開幕ぐらいの気持ちでやりたい」と語気を強めた和田監督。16日には東京ドームで巨人と再戦する。先発陣は同じ顔ぶれとなる見込みだ。もちろん記録継続を狙う。そして一気に順位も、ひっくり返してみせる。
中西清起投手コーチ(50)が投手陣の働きを称賛した。破壊力抜群の巨人打線を 3戦連続で完封。完璧に抑え込んだ。
対決前には「逃げに回ると思うつぼになる。怖がらずにいけ!」とゲキを飛ばしていたという。「みんな、怖がらずに投げてくれた」と納得の表情を浮かべた。完封目前だった榎田を 8回途中で福原に代え、最終回は久保が締めた。継投も決まり、ベンチの判断もさえた。
まさしく「果報は寝て待て」だった。今月に入ってから、毎日帰りが遅くなっていて眠気を感じてしまい試合を聞かないで寝てしまったが、朝になって起きたら勝ち試合をしていた事を知ったしだいだ。それも、伝統の一戦と言われるG軍相手の試合で三試合とも完封試合という良い試合をしての上での勝ち試合とは、言う事は何も無いだろう。これで、単独 3位だ!
榎田がよく頑張ってくれた。ドメさんが頑張ってスーパーキャッチを見せてくれた。こんな試合を今後も行ってくれるのだろうか?いや、行って貰わなければいけないのだ。そうして、今年こそ「二文字」を取って貰いたい物ですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2013.04.11 勝敗表
※ニッポン放送「ショウアップナイター」はここだ!
メールアドレス:89@1242.com
番組ホームページはこちら、http://www.1242.com/baseball/
twitterハッシュタグは「#showup1242」
twitterアカウントは「@showup1242」
facebookページは「http://www.facebook.com/#!/am1242」
ニッポン放送では、夕方 5時30分からの「ショウアップスポーツ」の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
18時少し前と19時,20時の時報の後にクイズが有ります。
『プレゼントもクライマックス!毎試合 現金5万円が当たる クイズ・トリプルチャンス スペシャル!』 1問目は現金 1万円、 2問目も現金 1万円、 3問目は現金 3万円、合計 5万円 をプレゼントいたします!ぜひ、ご参加ください!
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1番打者西岡剛内野手(28)が、リードオフマンの役割をしっかり果たした。鳥谷敬内野手(31)が 1回一死 2塁から左前先制適時打を放った。
マット・マートン外野手(31)が追加点をたたき出した。
カクテル光線に映える白球を目がけ、福留孝介外野手(35)が飛んだ。胸がたたきつけられ、首が何度も前後した。同じ場所で同じようなプレーで首を痛め、2009年限りで引退した赤星憲広氏のシーンが蘇った虎党も多かったはず。
榎田大樹投手(26)が先発初勝利を挙げる好投で、巨人を完封。球団史上初めて、G 3連戦をすべて 0封する快挙を成し遂げた。
中西清起投手コーチ(50)が破壊力抜群の巨人打線を 3戦連続で完封し、完璧に抑え込んだ投手陣の働きを称賛した。記事をまとめてみました。
阪神が<阪神 3- 0巨人>で、伝統の一戦で歴史的勝利だ!!
1番打者西岡剛内野手が、リードオフマンの役割をしっかり果たした。初回、先頭で沢村から安打を放つと、大和の犠打で進塁。
続く鳥谷の左前打で、快足を飛ばし一気にホームを陥れた。 8回にも先頭で四球を選び、マートンのタイムリーで生還。今季初のカード勝ち越しにも「喜んでいるヒマはない。これからの長いシーズン、年間を通してやっていかないと」と気を引き締めていた。
鳥谷敬内野手が先制適時打を放った。 1回一死 2塁から左前適時打。
「絶対に先制点を取りたいと思って打席に立ちました。打てて良かった」と振り返った。
聖地に快音、そして、虎党の大歓声が響いた。力強くとらえられた白球が、左翼の芝生で弾む。 1回、鳥谷が技ありの先制&決勝打。キャプテンが開幕11試合目にして、今季の自身初適時打を放ち、スコアボードに幸先よく「 1」を刻んだ。
「先に点を取れたので。きのうはああいう形で引き分けてしまったので、チームとして勝ててよかった」
試合後、クラブハウスへとつながる通路。普段はクールな男も、安堵の表情を浮かべた。
前日10日は投手陣が奮闘しながら、延長12回をスコアレスドロー。和田監督が試合後に「打線の奮起あるのみ」と語気を強めたように、この日こそ、打線が気迫を見せる番-。それを、 3番打者がバットで示した。
1回。先頭の西岡が右前打で出塁し、大和の投前犠打で一死 2塁。巨人先発・沢村の 2球目、外角 154キロの直球を逆らわずにとらえ、左前へ運んだ。阪神が 1回に得点するのは、 3月26日の開幕ヤクルト戦(神宮)以来、10試合ぶり。チームに勢いをつけた。
前夜の 0- 0ドローの流れを断ち切る一打。 1回、 3番・鳥谷敬内野手が先制適時打を放った
打率 0.225と、波に乗れていない現状。ここまで阪神打線が機能していないひとつの要因にもなっている。ただ、この日に見せた形が、虎の理想形であることは間違いない。西岡が出塁し、大和がつなぎ、鳥谷がかえす-。首脳陣もファンも望む、最高の攻撃だ。
「(西岡)剛が出て、大和が送ってくれたので、なんとかしたかった」と、背番号 1も語気を強めた。
さらに 1塁上では、続くマートンの打席中に2度、偽盗を仕掛けた。「先の塁というのは常に狙っている」と淡々と話したが、立ち上がり不安定なGの右腕を、“足技”でも揺さぶった。
開幕前に出場したWBCではチームメートだった沢村。だがシーズンに入ればライバルだ。昨季は対戦打率 0.529と打ちまくった相手。「印象というか、WBCでも後ろから見ていたんで変わらない。イメージ通り? ヒットになればね」とさらりと振り返った。
歴史的快挙となったGとの 3連戦。キッカケをつかんだ鳥谷が、ここから真価を発揮していく。
3回裏阪神二死 2塁、右前に適時打を放ったマット・マートン外野手
マット・マートン外野手が追加点をたたき出した。
1点リードの 3回二死 2塁から右前適時打。「高めのボールをうまく上から打つことができました」と喜んだ。
5回、右中間の打球をスーパーキャッチした福留孝介外野手
カクテル光線に映える白球を目がけ、福留孝介外野手(35)が飛んだ。胸がたたきつけられ、首が何度も前後した。あおむけになった。 2秒、 3秒…動けなかった。聖地に音が消える。ナインが駆け寄った。西岡に支えられた福留に万雷の拍手が舞い降りた。
福留が笑いの本場で巧みな話術を披露した。
2点リードの5回に先頭・ロペスが放った右中間への飛球をダイビングキャッチ。スーパーキャッチ!!ファンの喝采を浴びると、 2点リードの 8回には巨人を突き放す右前タイムリーを放った。攻守の活躍が認められ、試合後には初のお立ち台に立った。ダイビングキャッチについて聞かれると、独特の間合いで答えた。
「いや~、もう、ムチ打ちですよ。明日の朝起きられるか、心配です」
4万人近く集まった阪神ファンを笑わせた。バットでも守備でも話術でも、つかみはOKだった。
お立ち台でフラッシュを浴びる福留孝介外野手(左)と榎田大樹投手
PL学園-日本生命でアマ時代を関西で過ごし、マネジメント会社はよしもとクリエイティブ・エージェンシー。経歴を見ると、それもうなずける。
虎党は沸いたが、クラブハウスに戻る男に笑顔は消えていた。
「明日、グラウンドにいるかいないか。思いきり胸を打った」。同じ場所で同じようなプレーで首を痛め、2009年限りで引退した赤星憲広氏のシーンが蘇った虎党も多かったはず。「首と背中に痛みは若干ありますけど、ま、勝ったからいいじゃないですか」。ユニホームを芝色に染めた福留が、口を真一文字に結んだ。決死のプレーに和田監督も「球場全体が盛り上がって、これでいけるぞという空気になった。ビッグプレーだった」と手放しで称えた。
同郷の榎田に先発初勝利をささげた。「鹿児島の後輩が一生懸命頑張っていたので捕れてよかった。頼もしく、堂々としていた」。勝利投手の権利のかかる 5回先頭だけにより、大きかった。
鹿児島の後輩・榎田大樹投手(右)とお立ち台でがっちり握手
守備へのこだわりは、道具の扱い方に表れている。遠征時は、グラブをジュラルミンケースに保管して持ち運ぶ。「バットは湿度で重さが変わりやすいので使う選手はいますが、グラブはあまり聞いたことがありません」とミズノの担当者。メジャー時代、チームの荷物を運ぶ際の扱いが雑だったため、型崩れを防ぐためメーカーに発注。今でもそれを使い続けている。
美技を生んだ濃淡の相棒。くしくもこの日、生みの親が甲子園を訪れた。ミズノで60年間グラブ製作を手がけてきた坪田信義氏(80)だ。
福留は中日時代、大阪市福島区にアトリエをもつ名人にグラブ作りを依頼。そのとき 3つを託した。(1)軽さ(2)柔らさ(3)開きやすさ。モデルとして選んだのがイチロー(現ヤンキース)だった。福留は海を渡ってもマイナーチェンジを重ねたが、土台は変えない。決死のプレーの背景に並々ならぬこだわりがあった。
「皆が目いっぱいやった。甲子園という独特な雰囲気で目に見えないものが後押ししてくれた」
8回二死 1、 2塁ではダメ押しの右前適時打。「自分自身、上げていくキッカケにしたい」。打率 0.163も打点はチームトップの「 8」。福留があの巨人を迎撃した。開幕から11試合目。福留が虎党の心もガッチリとつかんだ。
阪神先発をつとめた榎田大樹投手
榎田大樹投手が先発初勝利を挙げる好投で、巨人を完封。球団史上初めて、G 3連戦をすべて 0封する快挙を成し遂げた。さらに今季初の連勝&カード勝ち越しで、勝率 5割に復帰。甲子園で宿敵相手に息を吹き返した虎が、ここから一気に突っ走る!!
聖地で、巨人に手も足も出させなかった。これほどまで胸のすくカードが、かつてあっただろうか。いや、史上初だ!!
歴史的なG 3連戦を榎田が復活星で飾った。ファンの声援に押され、お立ち台に上がった26歳の声は、うわずっていた。
先発初勝利し、歴史的なG 3連戦ゼロ封の立役者になった榎田大樹投手
「正直“できすぎ”だと思うんですが、甲子園で伝統ある巨人戦で勝てて、すごく嬉しいです!( 9日から)能見さん、スタン(リッジ)が頑張っていたので、 1回ずつしっかり抑えることを考えました」
開幕前、昨秋に手術を受けた左肘への負担を減らすため、軸足をプレートの 3塁側に置くように変えた。「右打者の内角に引っ掛けること(制球ミス)が減り、負担も減った。それで長い回も投げられる」との言葉を実証した。
5回、好捕の福留孝介外野手(手前)を出迎える榎田大樹投手
9日の能見の 5安打完封から、前夜の延長12回執念のリレーを経て、バトンを受けた左腕も冴えわたった。 8回二死 1、 2塁で降板するまで、わずか 2安打に抑える好投で、先発としてプロ初勝利。チームも巨人相手に 3試合30イニング連続のシャットアウトで、伝統の一戦はもちろん、宿敵に球団史上初の「同一カード 3試合連続無得点」の屈辱を叩きつけた。
「緩急もつけて、真っ直ぐもしっかり投げられました」
抜群の制球力とテンポでコーナーを攻めた。今季先発転向し、これで 2試合15回 2/3を自責 0(失点 1)、防御率0.00。昨年 9月の左ひじ遊離軟骨除去手術を苦しいリハビリを経て乗り越えた左腕が、覚醒した。
6回、長野を投ゴロに打ち取った榎田大樹投手。安定感抜群の投球をみせた!
常に這い上がってきた野球人生だ。東京ガスでは同期入社の美馬学(現楽天)が中央大學出の快腕。中央球界では名の知れた存在だった。一方、九州出身で方言の抜け切らない左腕は、仲間から、「お前は大学(福岡大學)で何をやってたの?」とからかわれた。実家の家族に「自分はスタートラインが下だから頑張らないと」と誓った。持ち前の反骨心でエースとなり、抑えの美馬とのリレーで、アマ球界に名をはせた。そしてプロでも、しっかり先発の座をつかんでみせた。
殊勲の左腕を、和田監督も「低めに集めて、緩急も使って榎田らしい投球だった」と称えた。そして「相手うんぬんより投手陣がバッテリーを含めて粘り強く投げてくれた。それが 2勝 1分というところにつながった」とうなずいた。
ナインを出迎えた和田監督
正念場だった。借金 2で迎えた甲子園開幕、相手は開幕 7連勝だった巨人-。移動日の 8日に全体練習を行うなど気合を入れて臨んだ 3連戦。そこで、今季初の連勝&初のカード勝ち越しで借金を完済した。しかも歴史的な 3試合 0封だ。
決断も冴えた。 8回のピンチでは、迷わず福原にスイッチ。捕手も日高から藤井彰に代えて後続を断つと、 9回は久保が初セーブ。本来の守り勝つ野球が見えてきた。
「やっと 5割に戻った。気持ちを新たに、もう 1度開幕ぐらいの気持ちでやりたい」と語気を強めた和田監督。16日には東京ドームで巨人と再戦する。先発陣は同じ顔ぶれとなる見込みだ。もちろん記録継続を狙う。そして一気に順位も、ひっくり返してみせる。
中西清起投手コーチ(50)が投手陣の働きを称賛した。破壊力抜群の巨人打線を 3戦連続で完封。完璧に抑え込んだ。
対決前には「逃げに回ると思うつぼになる。怖がらずにいけ!」とゲキを飛ばしていたという。「みんな、怖がらずに投げてくれた」と納得の表情を浮かべた。完封目前だった榎田を 8回途中で福原に代え、最終回は久保が締めた。継投も決まり、ベンチの判断もさえた。
まさしく「果報は寝て待て」だった。今月に入ってから、毎日帰りが遅くなっていて眠気を感じてしまい試合を聞かないで寝てしまったが、朝になって起きたら勝ち試合をしていた事を知ったしだいだ。それも、伝統の一戦と言われるG軍相手の試合で三試合とも完封試合という良い試合をしての上での勝ち試合とは、言う事は何も無いだろう。これで、単独 3位だ!
榎田がよく頑張ってくれた。ドメさんが頑張ってスーパーキャッチを見せてくれた。こんな試合を今後も行ってくれるのだろうか?いや、行って貰わなければいけないのだ。そうして、今年こそ「二文字」を取って貰いたい物ですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2013.04.11 勝敗表
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