兄が快音を響かせれば、弟がその背中を追う。兄弟で奏でたハーモニー。アニヤン・新井貴浩内野手(35)&新井良太内野手(29)がともにマルチ安打。
新井良太が無死 1塁で打席に立ち、DeNA三浦から右中間へはじき返し、 1塁からアニヤン・新井が一気に生還。 3点目のホームを踏んだ。
福留孝介外野手(35)が青空に先制の 4号 2ランの美しい虹をかけた。フォローの風に乗ってバックスクリーン右に着弾。初めて藤浪を援護した。
先発した阪神の藤浪晋太郎投手(19=大阪桐蔭)が、ハマの番長ことDeNA三浦とのガチンコ勝負を制し、 3勝目を手にした。高卒ルーキーの「 4月 3勝」は、1962年に 5勝を挙げた「怪童」と呼ばれた東映・尾崎行雄(68)以来51年ぶり。1966年のドラフト制導入後、史上初の快挙となった。
安藤優也投手(35)、福原忍投手(36)、久保康友投手(32)の 3人合計 103歳リレー。「OLD DUSTERS」が 7回以降の 3イニングをゼロ、ゼロ、ゼロで抑えて、勝利の方程式を完結させた。記事をまとめてみました。
阪神は 2回に福留の 4号 2ランなどで 3点を先制。DeNAはその裏に松本の 1号 2ラン、 3回に井手の犠飛で同点に追いついた。
阪神は 6回一死 1、 3塁から藤井彰人の犠飛で 1点勝ち越し。先発藤浪は 4回から 6回までは 1安打に抑え、追加点を許さなかった。
阪神は 9回に大和の中前適時打で 1点を加え、そのまま逃げ切り。藤浪は 6回を 3失点でまとめ、<DeNA 3- 5阪神>で 3勝目を挙げた。
2回表阪神無死 1塁、新井良太内野手は右中間へ適時 2塁打を放った。投手・浜の番長三浦
兄が快音を響かせれば、弟がその背中を追う。兄弟で奏でたハーモニー。アニヤン・新井貴浩&新井良太がともにマルチ安打。 2人の絆が、黄金ルーキーに力をもたらした。新井兄弟が藤浪を援護射撃した。
2回、福留の 2ランで先制した直後にアニヤン・新井が左前打で出塁し無死 1塁で、新井良太内野手が打席に立った。
DeNA三浦から右中間へはじき返し、 1塁からアニヤン・新井が一気に生還。 3点目のホームを踏んだ。貴重な追加点を挙げた新井良太は「早いカウントから積極的に行こうと思っていました。センター返しを意識していた。打ててよかったです」と振り返った場面は、 2点リードの 2回無死 1塁。福留の 4号 2ランで 2点を先制した直後。兄の貴浩が左前打で出塁した。そのイケイケムードの流れに乗った。三浦の初球外角 130キロのスライダーを弾き返し、右中間を破った。打球が外野の人工芝を転々とする間に、一走の兄が本塁まで激走。 3点目を 2人で奪った。同点の 6回にも一死から兄弟で右前へ連打。ともに今季 5度目となる複数安打で 1、 3塁として、藤井彰人の勝ち越し左犠飛をお膳立てした。
2回、新井良太内野手の右中間 2塁打で 1塁から生還したアニヤン・新井。兄弟で藤浪晋太郎投手を援護射撃
アニヤン・新井は 2回の守備ではまたもファンのため息を誘っていた。二死から金城の 1、 2塁間の打球を西岡が捕球し、すばやく 1塁へ送球。だが、ボールは本塁側にそれ、捕球できなかった(記録は 2塁内野安打)。直後に藤浪は松本に2ランを被弾。前日27日にも同様のシーンが失点につながり、先発小嶋が崩れた。「捕らないといけん」と自らを責めていた。守りのミスをバットでカバー。力強い打撃で 2カードぶりの勝ち越しをたぐり寄せた。
この 2人の相乗効果は、猛虎打線に厚みをもたす。 1+ 1が 3にも 4にも増える。威厳を示す兄に率いられるように弟も続く。新井ブラザーズが、チームをけん引する。
2回、中堅に先制 4号 2ランを放った福留孝介外野手。初めて藤浪を援護した
青空に美しい虹をかけた。フォローの風に乗ってバックスクリーン右に着弾。福留が初めて藤浪を援護した。先制の 4号 2ラン。ベテラン・三浦のひざを折った。
「楽に投げさせてあげたかった。進塁打を打つつもりだったけれど、でもいい結果だったし、それはそれでヨシとして」
2回無死 2塁。初球 137キロ直球を一閃した。19日のヤクルト戦(甲子園)でサヨナラ満塁弾を放って以来、 8試合ぶりの一発。打点はチームトップの「18」を稼いでいるが藤浪が先発した試合では初めてだった。
「巡り合わせもあるんだろうけどね。悪ければ悪いなりに抑えているし、普通の高卒ルーキーじゃない。大したもんだと思うよ」
祝福の儀式に藤浪晋太郎投手(右)も初参戦。ぎこちない!?
名古屋から横浜への移動日だった今月26日に36歳の誕生日を迎えた。朝、名古屋市内の自宅に寄って長男・颯一(はやと)くん( 5)を幼稚園まで届けた。そのとき英語混じりの手紙を手渡された。「おめでとう」。長女・桜楓(はるか)ちゃん( 2)との連名。BGMは♪ハッピーバースデー。曲が完全に覚えられず、エンドレスで歌う、まな娘がいとおしかった。
派手なパーティーはお預けにした。「また時間ができたときにしよう」。子供たちを説得した。全国のファンに夢を与えるのがパパの仕事。愛する家族のためにグッとこらえて、横浜に向かった。
打率 1割台で心配する声もある。だが、その危機感は誰よりも福留自身が抱いている。次の季節で巻き返すべく、下半身を鍛えている。
「走っておかないと。貯金しておかんと。夏場でヘバらないようにね」
水谷チーフ打撃コーチは「起爆剤にせんとな」と今後の猛爆に期待した。藤浪援護弾を浮上のキッカケにする。
DeNA打線相手に粘投を見せた藤浪晋太郎投手
先発した阪神の藤浪晋太郎投手が、ハマの番長ことDeNA三浦とのガチンコ勝負を制し、 3勝目を手にした。高卒ルーキーの「 4月 3勝」は、1962年に 5勝を挙げた「怪童」と呼ばれた東映・尾崎行雄以来51年ぶり。1966年のドラフト制導入後、松坂大輔(元西武)もできなかったドラフト制以降、史上初の快挙となった。
貯金を「 3」とし、首位巨人と 3.5差接近。もうエースの風格だ!!
鳴りやまない「藤浪コール」を背にいつも通り、グラウンドに一礼した。藤浪がビジター初勝利でハーラートップタイの 3勝目。チームの 3、 4月勝ち越しも決めた。
本調子ではなかった。直球は 150キロを一度計測しただけ。 3点リードの 2回、二死から西岡が処理した金城の 2ゴロ送球を 1塁手のアニヤン・新井が捕球できなかった(記録は内野安打)。続く松本に 145キロ直球を右中間スタンドに運ばれ 2ランを浴び、 1点差。 3回には一死 1、 3塁から井手の犠飛で同点に追いつかれ、リードがなくなった。
5回、ベンチで気合を入れる藤浪晋太郎投手
ここからが勝てる投手の真骨頂だ。「中盤以降、カットボールがよかった」。これ以上失点できない 4回、先頭打者を出すと宝刀カットボールを多投し投球を組み立て、投球を切り替え修正し、 4者連続三振を奪うなど立ち直った。将は「ゴマかせるんだからスゴイよね」と脱帽だ。
6回に藤井彰人の犠飛で 1点リード。勝ち投手の権利を得た 6回無死 1塁では、13発でキング争い独走のブランコに真っ向勝負を選んだ。「変化球で逃げると厳しいコースでも持って行かれてしまう」。思い切り腕を振った 149キロにブランコもフルスイングで応じたが、弾丸ライナーの左直。 3度の対決で全て直球を投げ無安打。力比べでも負けなかった。
6回には右中間へプロ初安打となる 2塁打も放った。 6回 5安打 3失点の粘投で勝ち投手の権利を得、マウンドを降りた藤浪は「序盤は甘く入るボールが多かったですが、カットボールを中心に、徐々に修正することができ、粘って投げることができました」とコメントした。
藤浪晋太郎投手は、和田監督(右)とのハイタッチも手慣れたものだ
和田監督も「もう日曜日は勝つと思って送り出しているもんね」とエース級の信頼感だ。規定投球回数にも到達し、防御率 1.67はリーグ 4位。 3、 4月の月間MVPの有力候補に躍り出た。
1966年のドラフト制以後では初の高卒ルーキー「 4月 3勝」。1999年の松坂大輔(当時西武)もできなかった偉業だ。大阪桐蔭高の恩師、西谷浩一監督が対戦し「唯一どうすることもできなかった」と藤浪に明かしたのが横浜高時代の松坂だった。選抜後、寮でチームメートが見ていたDVDに見入り、勝てる投手のスタイルを研究した。怪物を超え、プロの打者もどうすることもできない投手になった19歳を表現する単語が見つからない。
「年間通して勝っていきたい。これからも必死のパッチで頑張るので応援よろしくお願いします」。 3戦連続のヒーローインタビューも手慣れたもの。定番の決めゼリフは高校の先輩西岡が使ったあとに「お前も続けよ」と命じられたものだったが、自分のものにしつつある。背番号「19」の肩書は「黄金ルーキー」から「虎のエース」へと変わった。
6回、浜の番長三浦から右中間を破る 2塁打を放った藤浪晋太郎投手。打ってもすごい!
ゴールデンウイークの「フジナミランド」も顧客満足度トップクラスだ。 3勝目をあげた藤浪が、プロ初安打も記録。投げてヨシ、打ってヨシでは二刀流の大谷(北海道日本ハム)も真っ青だ。バットでも 6回には右中間へプロ初安打となる 2塁打も放った。
「初球に甘いコースにきたんで。振ったらタマタマいいところに飛んでくれたんで、抜けてくれてよかった」
投打で沸かせた19歳が謙遜しながら振り返ったのは、 1点を勝ち越した直後の 6回。二死 1塁から番長三浦の真っすぐを強振した。阪神戦通算45勝を誇る虎キラーを粉砕。打球は中軸打者のようにどんどん伸びて、右中間を真っ二つに割った。得点には結びつかなかったが、大型新人が灯したプロ 9打席目での初「H」マークに、球場全体が揺れた。
4回には投手前にきっちりと犠打を決めた藤浪晋太郎投手
「たいしたもの」と投手としての“本業”にはうなった和田監督だが、記念の 1本に関しては「(藤浪が)振ったところに三浦が投げてしまったな」と偶然を強調した。高校通算 3本塁打の藤浪本人は「打撃センスはない」と話すが、うち 2発は連覇を達成した春と夏の甲子園で、それぞれ放ったもの。高校時代は打順は 9番がお決まりだったが、大舞台ほどパワーがみなぎる。スターの証だ。
3- 3の 4回一死から、事も無げに初球で投手前に転がし、送りバントに成功した。プロ初勝利をあげた14日のDeNA戦(甲子園)では、スクイズを鮮やかに決めるなど、すでに 3度の犠打に成功している。大きな体を「く」の字に曲げてコツンと当てる技術には、「意外にうまい」と首脳陣も口をそろえる。
福留の先制 2ランの後にはベンチ前で指をスタンドに突き出す祝福ポーズに初参戦。「西岡さんがやれと言ったので…」。オールラウンドのエンターテイナーの前では、ミッキーマウスも出る幕がない。次戦は 5月 5日のヤクルト戦(甲子園)に先発予定。中 6日のローテーションを守って、こどもの日に出陣する。白星まで渋滞とは無縁で一直線。
安藤、福原、久保の 3人合計 103歳リレー。「OLD DUSTERS」が 7回以降の 3イニングをゼロ、ゼロ、ゼロで抑えて、勝利の方程式を完結させた。
「 9回の 1点が大きかった。球場が狭いし、一発あるからね」
最後を締めて 4セーブ目をマークした久保が笑顔で味方の援護を感謝すれば、 7回一死 1、 2塁のピンチを招いた安藤も笑顔、また笑顔。大ピンチで迎えた代打・ラミレスも「調子は良くないというデータがあったんで」と余裕を見せた。
ちなみに、 3人そろって安打を許したが、そこからが粘り強い。安藤、福原はともに、ここまで失点ゼロの快投が続いている。そして、 3人の本音を福原が代表して口にした。「藤浪に勝たせてやれてよかったよ」。 3本の矢が、ゴールデンルーキーをしっかり支えている。
阪神タイガース公式サイトで試合観戦をしていたが、なかなか藤浪が良い投球をしていた。こんな投手を今まで見たことない!と思ってしまった。
G軍が燕軍団に負けたために、ゲーム差「 3.5」と縮まったのは良いことだ。
今日29日からは、阪神甲子園球場で広島との 3連戦が始まる。この試合へのバネとなって欲しい試合展開だった。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2013.04.28 勝敗表
※ニッポン放送「ショウアップナイター」はここだ!
メールアドレス:89@1242.com
番組ホームページはこちら、http://www.1242.com/baseball/
twitterハッシュタグは「#showup1242」
twitterアカウントは「@showup1242」
facebookページは「http://www.facebook.com/#!/am1242」
ニッポン放送では、夕方 5時30分からの「ショウアップスポーツ」の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
18時少し前と19時,20時の時報の後にクイズが有ります。
『プレゼントもクライマックス!毎試合 現金5万円が当たる クイズ・トリプルチャンス スペシャル!』 1問目は現金 1万円、 2問目も現金 1万円、 3問目は現金 3万円、合計 5万円 をプレゼントいたします!ぜひ、ご参加ください!
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新井良太が無死 1塁で打席に立ち、DeNA三浦から右中間へはじき返し、 1塁からアニヤン・新井が一気に生還。 3点目のホームを踏んだ。
福留孝介外野手(35)が青空に先制の 4号 2ランの美しい虹をかけた。フォローの風に乗ってバックスクリーン右に着弾。初めて藤浪を援護した。
先発した阪神の藤浪晋太郎投手(19=大阪桐蔭)が、ハマの番長ことDeNA三浦とのガチンコ勝負を制し、 3勝目を手にした。高卒ルーキーの「 4月 3勝」は、1962年に 5勝を挙げた「怪童」と呼ばれた東映・尾崎行雄(68)以来51年ぶり。1966年のドラフト制導入後、史上初の快挙となった。
安藤優也投手(35)、福原忍投手(36)、久保康友投手(32)の 3人合計 103歳リレー。「OLD DUSTERS」が 7回以降の 3イニングをゼロ、ゼロ、ゼロで抑えて、勝利の方程式を完結させた。記事をまとめてみました。
阪神は 2回に福留の 4号 2ランなどで 3点を先制。DeNAはその裏に松本の 1号 2ラン、 3回に井手の犠飛で同点に追いついた。
阪神は 6回一死 1、 3塁から藤井彰人の犠飛で 1点勝ち越し。先発藤浪は 4回から 6回までは 1安打に抑え、追加点を許さなかった。
阪神は 9回に大和の中前適時打で 1点を加え、そのまま逃げ切り。藤浪は 6回を 3失点でまとめ、<DeNA 3- 5阪神>で 3勝目を挙げた。
2回表阪神無死 1塁、新井良太内野手は右中間へ適時 2塁打を放った。投手・浜の番長三浦
兄が快音を響かせれば、弟がその背中を追う。兄弟で奏でたハーモニー。アニヤン・新井貴浩&新井良太がともにマルチ安打。 2人の絆が、黄金ルーキーに力をもたらした。新井兄弟が藤浪を援護射撃した。
2回、福留の 2ランで先制した直後にアニヤン・新井が左前打で出塁し無死 1塁で、新井良太内野手が打席に立った。
DeNA三浦から右中間へはじき返し、 1塁からアニヤン・新井が一気に生還。 3点目のホームを踏んだ。貴重な追加点を挙げた新井良太は「早いカウントから積極的に行こうと思っていました。センター返しを意識していた。打ててよかったです」と振り返った場面は、 2点リードの 2回無死 1塁。福留の 4号 2ランで 2点を先制した直後。兄の貴浩が左前打で出塁した。そのイケイケムードの流れに乗った。三浦の初球外角 130キロのスライダーを弾き返し、右中間を破った。打球が外野の人工芝を転々とする間に、一走の兄が本塁まで激走。 3点目を 2人で奪った。同点の 6回にも一死から兄弟で右前へ連打。ともに今季 5度目となる複数安打で 1、 3塁として、藤井彰人の勝ち越し左犠飛をお膳立てした。
2回、新井良太内野手の右中間 2塁打で 1塁から生還したアニヤン・新井。兄弟で藤浪晋太郎投手を援護射撃
アニヤン・新井は 2回の守備ではまたもファンのため息を誘っていた。二死から金城の 1、 2塁間の打球を西岡が捕球し、すばやく 1塁へ送球。だが、ボールは本塁側にそれ、捕球できなかった(記録は 2塁内野安打)。直後に藤浪は松本に2ランを被弾。前日27日にも同様のシーンが失点につながり、先発小嶋が崩れた。「捕らないといけん」と自らを責めていた。守りのミスをバットでカバー。力強い打撃で 2カードぶりの勝ち越しをたぐり寄せた。
この 2人の相乗効果は、猛虎打線に厚みをもたす。 1+ 1が 3にも 4にも増える。威厳を示す兄に率いられるように弟も続く。新井ブラザーズが、チームをけん引する。
2回、中堅に先制 4号 2ランを放った福留孝介外野手。初めて藤浪を援護した
青空に美しい虹をかけた。フォローの風に乗ってバックスクリーン右に着弾。福留が初めて藤浪を援護した。先制の 4号 2ラン。ベテラン・三浦のひざを折った。
「楽に投げさせてあげたかった。進塁打を打つつもりだったけれど、でもいい結果だったし、それはそれでヨシとして」
2回無死 2塁。初球 137キロ直球を一閃した。19日のヤクルト戦(甲子園)でサヨナラ満塁弾を放って以来、 8試合ぶりの一発。打点はチームトップの「18」を稼いでいるが藤浪が先発した試合では初めてだった。
「巡り合わせもあるんだろうけどね。悪ければ悪いなりに抑えているし、普通の高卒ルーキーじゃない。大したもんだと思うよ」
祝福の儀式に藤浪晋太郎投手(右)も初参戦。ぎこちない!?
名古屋から横浜への移動日だった今月26日に36歳の誕生日を迎えた。朝、名古屋市内の自宅に寄って長男・颯一(はやと)くん( 5)を幼稚園まで届けた。そのとき英語混じりの手紙を手渡された。「おめでとう」。長女・桜楓(はるか)ちゃん( 2)との連名。BGMは♪ハッピーバースデー。曲が完全に覚えられず、エンドレスで歌う、まな娘がいとおしかった。
派手なパーティーはお預けにした。「また時間ができたときにしよう」。子供たちを説得した。全国のファンに夢を与えるのがパパの仕事。愛する家族のためにグッとこらえて、横浜に向かった。
打率 1割台で心配する声もある。だが、その危機感は誰よりも福留自身が抱いている。次の季節で巻き返すべく、下半身を鍛えている。
「走っておかないと。貯金しておかんと。夏場でヘバらないようにね」
水谷チーフ打撃コーチは「起爆剤にせんとな」と今後の猛爆に期待した。藤浪援護弾を浮上のキッカケにする。
DeNA打線相手に粘投を見せた藤浪晋太郎投手
先発した阪神の藤浪晋太郎投手が、ハマの番長ことDeNA三浦とのガチンコ勝負を制し、 3勝目を手にした。高卒ルーキーの「 4月 3勝」は、1962年に 5勝を挙げた「怪童」と呼ばれた東映・尾崎行雄以来51年ぶり。1966年のドラフト制導入後、松坂大輔(元西武)もできなかったドラフト制以降、史上初の快挙となった。
貯金を「 3」とし、首位巨人と 3.5差接近。もうエースの風格だ!!
鳴りやまない「藤浪コール」を背にいつも通り、グラウンドに一礼した。藤浪がビジター初勝利でハーラートップタイの 3勝目。チームの 3、 4月勝ち越しも決めた。
本調子ではなかった。直球は 150キロを一度計測しただけ。 3点リードの 2回、二死から西岡が処理した金城の 2ゴロ送球を 1塁手のアニヤン・新井が捕球できなかった(記録は内野安打)。続く松本に 145キロ直球を右中間スタンドに運ばれ 2ランを浴び、 1点差。 3回には一死 1、 3塁から井手の犠飛で同点に追いつかれ、リードがなくなった。
5回、ベンチで気合を入れる藤浪晋太郎投手
ここからが勝てる投手の真骨頂だ。「中盤以降、カットボールがよかった」。これ以上失点できない 4回、先頭打者を出すと宝刀カットボールを多投し投球を組み立て、投球を切り替え修正し、 4者連続三振を奪うなど立ち直った。将は「ゴマかせるんだからスゴイよね」と脱帽だ。
6回に藤井彰人の犠飛で 1点リード。勝ち投手の権利を得た 6回無死 1塁では、13発でキング争い独走のブランコに真っ向勝負を選んだ。「変化球で逃げると厳しいコースでも持って行かれてしまう」。思い切り腕を振った 149キロにブランコもフルスイングで応じたが、弾丸ライナーの左直。 3度の対決で全て直球を投げ無安打。力比べでも負けなかった。
6回には右中間へプロ初安打となる 2塁打も放った。 6回 5安打 3失点の粘投で勝ち投手の権利を得、マウンドを降りた藤浪は「序盤は甘く入るボールが多かったですが、カットボールを中心に、徐々に修正することができ、粘って投げることができました」とコメントした。
藤浪晋太郎投手は、和田監督(右)とのハイタッチも手慣れたものだ
和田監督も「もう日曜日は勝つと思って送り出しているもんね」とエース級の信頼感だ。規定投球回数にも到達し、防御率 1.67はリーグ 4位。 3、 4月の月間MVPの有力候補に躍り出た。
1966年のドラフト制以後では初の高卒ルーキー「 4月 3勝」。1999年の松坂大輔(当時西武)もできなかった偉業だ。大阪桐蔭高の恩師、西谷浩一監督が対戦し「唯一どうすることもできなかった」と藤浪に明かしたのが横浜高時代の松坂だった。選抜後、寮でチームメートが見ていたDVDに見入り、勝てる投手のスタイルを研究した。怪物を超え、プロの打者もどうすることもできない投手になった19歳を表現する単語が見つからない。
「年間通して勝っていきたい。これからも必死のパッチで頑張るので応援よろしくお願いします」。 3戦連続のヒーローインタビューも手慣れたもの。定番の決めゼリフは高校の先輩西岡が使ったあとに「お前も続けよ」と命じられたものだったが、自分のものにしつつある。背番号「19」の肩書は「黄金ルーキー」から「虎のエース」へと変わった。
6回、浜の番長三浦から右中間を破る 2塁打を放った藤浪晋太郎投手。打ってもすごい!
ゴールデンウイークの「フジナミランド」も顧客満足度トップクラスだ。 3勝目をあげた藤浪が、プロ初安打も記録。投げてヨシ、打ってヨシでは二刀流の大谷(北海道日本ハム)も真っ青だ。バットでも 6回には右中間へプロ初安打となる 2塁打も放った。
「初球に甘いコースにきたんで。振ったらタマタマいいところに飛んでくれたんで、抜けてくれてよかった」
投打で沸かせた19歳が謙遜しながら振り返ったのは、 1点を勝ち越した直後の 6回。二死 1塁から番長三浦の真っすぐを強振した。阪神戦通算45勝を誇る虎キラーを粉砕。打球は中軸打者のようにどんどん伸びて、右中間を真っ二つに割った。得点には結びつかなかったが、大型新人が灯したプロ 9打席目での初「H」マークに、球場全体が揺れた。
4回には投手前にきっちりと犠打を決めた藤浪晋太郎投手
「たいしたもの」と投手としての“本業”にはうなった和田監督だが、記念の 1本に関しては「(藤浪が)振ったところに三浦が投げてしまったな」と偶然を強調した。高校通算 3本塁打の藤浪本人は「打撃センスはない」と話すが、うち 2発は連覇を達成した春と夏の甲子園で、それぞれ放ったもの。高校時代は打順は 9番がお決まりだったが、大舞台ほどパワーがみなぎる。スターの証だ。
3- 3の 4回一死から、事も無げに初球で投手前に転がし、送りバントに成功した。プロ初勝利をあげた14日のDeNA戦(甲子園)では、スクイズを鮮やかに決めるなど、すでに 3度の犠打に成功している。大きな体を「く」の字に曲げてコツンと当てる技術には、「意外にうまい」と首脳陣も口をそろえる。
福留の先制 2ランの後にはベンチ前で指をスタンドに突き出す祝福ポーズに初参戦。「西岡さんがやれと言ったので…」。オールラウンドのエンターテイナーの前では、ミッキーマウスも出る幕がない。次戦は 5月 5日のヤクルト戦(甲子園)に先発予定。中 6日のローテーションを守って、こどもの日に出陣する。白星まで渋滞とは無縁で一直線。
安藤、福原、久保の 3人合計 103歳リレー。「OLD DUSTERS」が 7回以降の 3イニングをゼロ、ゼロ、ゼロで抑えて、勝利の方程式を完結させた。
「 9回の 1点が大きかった。球場が狭いし、一発あるからね」
最後を締めて 4セーブ目をマークした久保が笑顔で味方の援護を感謝すれば、 7回一死 1、 2塁のピンチを招いた安藤も笑顔、また笑顔。大ピンチで迎えた代打・ラミレスも「調子は良くないというデータがあったんで」と余裕を見せた。
ちなみに、 3人そろって安打を許したが、そこからが粘り強い。安藤、福原はともに、ここまで失点ゼロの快投が続いている。そして、 3人の本音を福原が代表して口にした。「藤浪に勝たせてやれてよかったよ」。 3本の矢が、ゴールデンルーキーをしっかり支えている。
阪神タイガース公式サイトで試合観戦をしていたが、なかなか藤浪が良い投球をしていた。こんな投手を今まで見たことない!と思ってしまった。
G軍が燕軍団に負けたために、ゲーム差「 3.5」と縮まったのは良いことだ。
今日29日からは、阪神甲子園球場で広島との 3連戦が始まる。この試合へのバネとなって欲しい試合展開だった。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2013.04.28 勝敗表
※ニッポン放送「ショウアップナイター」はここだ!
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ニッポン放送では、夕方 5時30分からの「ショウアップスポーツ」の中で、野球の最新情報をたっぷりお伝えしてまいります。
18時少し前と19時,20時の時報の後にクイズが有ります。
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