常総学院(茨城)、修徳(東東京)、熊本工(熊本)、聖光学院(福島)が 2回戦に進出した。
センバツ 8強の南北海道代表、北照は常総学院に敗れ、悲願の夏初勝利はならなかった。
修徳が大分商を破り 9年ぶりの白星を挙げた。
熊本工の 4番工藤誠也内野手が本塁打を含む 3安打 2打点と大暴れし、熊本工が鳥取城北に競り勝った。
愛工大名電が1988年の勝利を最後に、初戦で 8連敗となった。
第95回全国高校野球選手権で本塁打が量産されていることについて、大会本部は「良いとか悪いとか判断する立場にない」と話すにとどめた。記事をまとめてみました。
常総学院(茨城)、修徳(東東京)、熊本工(熊本)、聖光学院(福島)が 2回戦に進出した。
3季連続出場の常総学院は、 4回に内田の 3点本塁打で先制し、 5、 6回にも加点。右腕飯田が北照(南北海道)を散発 4安打に抑えて完封し、<常総学院 6- 0北照>で快勝した。
修徳は 1- 2の 6回に森田の 2点本塁打で逆転。 7、 8回にも得点を重ね、16年ぶり出場の大分商を<修徳 8- 2大分商>で下した。
熊本工は工藤の本塁打などで奪った序盤のリードを、左腕山下が粘り強く守りきり、<熊本工 3- 2鳥取城北>で鳥取城北を振り切った。
7年連続出場の聖光学院は 6回に酒谷の代打本塁打で 1点差に詰め寄ると、 7回にも再び酒谷が 2点適時打して逆転し、愛工大名電(愛知)に<聖光学院 4- 3愛工大名電>で競り勝った。
6回裏修徳一死 2塁、森田寛之輔内野手は左越えに 2点本塁打を放った
ともに春夏連続出場の北照(南北海道)と常総学院(茨城)が対戦。常総学院がプロ注目の強打者、 4番内田靖人内野手( 3年)の先制 3ランなどで 6点を奪い快勝した。
飯田晴海投手( 3年)は 4安打無四球で完封。完封勝利は今大会初めて。
北照・大串、常総学院・飯田の両先発投手がまずまずの立ち上がりで 1、 2回は無得点。
北照は 3回、一死後失策の走者を出したが併殺で無得点。常総学院も先頭打者が安打で出塁。送りバントで得点圏に進めたが無得点。
常総学院は 4回裏、四球と敵失で無死 1、 3塁とし 4番内田の中越え 3ランで先制した。
常総学院は 5回裏、一死 3塁から捕逸で 4点目を挙げた。
常総学院は 6回裏、一死 2塁から 7番池沢の適時 3塁打とスクイズで 2点を追加、 6- 0とした。
北照は常総学院・飯田を捉えきれず 4安打で完封された。
4回裏、常総学院・ 4番内田靖人内野手は中越え 3ランを放った
センバツ 8強の南北海道代表、北照は<常総学院 6- 0北照>で常総学院(茨城)に敗れ、悲願の夏初勝利はならなかった。 9年ぶり 5度目の出場の修徳(東東京)が、初戦突破を果たした。
北照の左腕エース大串和弥( 3年)は 6失点を喫し、初戦突破はならなかった。
4回、最も磨いたという右打者の内角への直球を主砲の 4番・内田靖人捕手( 3年)にスタンドまで運ばれ先制の中越 3ランを浴び、主導権を渡した。「打てるものなら打ってみろ、と思って投げたけど、内田君が素晴らしかった」と潔く負けを認めた。
1点を追う 6回一死 2塁から、 2番森田寛之輔内野手( 3年)が左翼席に逆転 2ランを放った。
「スライダーです。真っすぐを待っていたけど、うまく体が反応しました。手応えは完璧でした」と喜んだ。
エースとして春夏合わせて 3大会で甲子園のマウンドに立った。「負けて学ぶことも多い。ここで終わるのではなく、今後の野球人生に生かしたい」と気丈に話した。
打撃は吉田雄人中堅手( 3年)が 2安打を放ったが、散発 4安打で完封負け。河上敬也監督(54)は「 1時間半ぐらいですか。非常に短い夏でした。打てるチームを作ってきたと思ったので 4安打は残念」と悔しそうに話した。
6回裏修徳一死 2塁、森田寛之輔内野手は左越えに逆転 2ラン
修徳(東東京)が大分商(大分)を破り 9年ぶりの白星を挙げた。 2点を先行されたが 6回に森田の 2ランで逆転した。
1、 2回と両校無得点。
大分商が 3回表に先制した。二死後、死球と 2塁打で 2、 3塁。 4番福地の中前適時打で 2者生還。 2点を先制した。
修徳は 4回裏、四球、送りバント、盗塁、内野ゴロで1点を返し 1- 2。
修徳は 6回裏、 2番森田の 2ランで 3- 2と逆転した。
修徳は 7回裏、二死 3塁から 8番保科の適時打で 1点を追加、 4- 2とした。
修徳は 8回裏、 4番山下の 2点適時打、 6番酒井の 2点適時 3塁打で 4点を加え 8- 2と突き放し試合を決めた。
甲子園球場をあとにする大分商の笠谷俊介投手
大分商の 2年生左腕、笠谷俊介は、強打の修徳打線に「真っすぐに強いというのは知っていたが、自分のボールを試したかった」と直球勝負を挑み、前半は2安打1失点で切り抜けた。
しかし「大分と同じくらいだと思っていたが、それ以上に暑かった」と徐々に体力を消耗。 6回以降につかまり、 8回途中 8失点で悔しい降板となった。
けん制で 3つのアウトを奪うなど、持ち味は見せた。「自分は 2年生なので涙は流さず、また甲子園に来たい」と気丈に話した。
熊本工が鳥取城北に競り勝った。
熊本工は 1回裏、 1番坂井の 2塁打から敵失などで一死 1、 3塁とし 4番工藤の左前適時打で 1点を先制した。
熊本工は2回裏、 1番坂井の適時打で 2点目を挙げた。
熊本工は 3回裏、 4番工藤のソロ本塁打で 3- 0とした。
鳥取城北は 6回まで熊本工先発・山下の前に 4安打無得点。
鳥取城北は 7回表、二死からの 3連打で 1点を返し 1- 3。
鳥取城北は 8回表、一死後田中、平山の連続 3塁打で 2- 3。しかしスクイズ失敗で同点ならず。
鳥取城北は 9回表、一死 2塁と同点のチャンスも後続なく試合終了。
3回裏熊本工無死、工藤誠也内野手は左越え本塁打を放った
熊本工の 4番工藤誠也内野手( 2年)が本塁打を含む 3安打 2打点と大暴れした。
1回、変化球を左前に運んで先制点をたたき出すと、 3回は高めの直球を左翼席へ。 6回にも右中間に 2塁打を放ち、あと 3塁打が出ればサイクル安打だった。
熊本大会では打率 2割と不振に陥り、先発落ちも経験。それでも決勝では勝ち越し打を放ち、 4番の座を奪い返した。
チームは毎回の10安打を放ちながら、序盤の 3点のみ。林監督は試合後、「この勝利を今後の試合に生かしたい。追加点が欲しい場面で取れるようにしたい」と話した。
3回裏熊本工無死、工藤誠也内野手は左越え本塁打を放ち、 1塁を回る
熊本工が鳥取城北に終盤追い上げられながらも 1点差で逃げ切った。 4番工藤誠也内野手の本塁打などで序盤に 3点を奪い、エースの山下滉汰投手( 3年)が10安打を浴びながらも 2失点で完投した。
山下は「甲子園のマウンドで舞い上がって、ペース配分を間違えた。飛ばしすぎました」と苦笑い。 6回まで散発 4安打無失点だったが、 7回からはピンチの連続だった。
1点差の 8回一死 3塁では相手のスクイズを外し(空振り)、 3塁走者をアウトにして難を逃れた。「マウンドで踏み込んだ瞬間、あっと思ったので高めにスライダーを投げました」と瞬時の好判断が光った。
初戦で敗れた愛工大名電ナイン
1988年の勝利を最後に、初戦で 8連敗となった。
倉野光生監督は「(25年ぶりの) 1勝を楽しみにしていたが、向こうの方が甲子園のキャリアが上だった」と無念の表情で逆転負けを振り返った。 5回無死 1、 3塁で聖光学院・広瀬のスクイズバントが投飛となり、東が 3塁へ送球。さらに 1塁へ転送し、トリプルプレーが完成。流れを完全に引き寄せたかに見えたが、エースの東が 6回に代打酒谷に甘く入った変化球を右翼席に運ばれた「悔いの残る一球だった」と悔しさをにじませた。
▼愛工大名電・石浜:(初回に先制 2ラン)無心で打った。(不調で主将を外され)最後に“主将”の仕事ができたかな。
第95回全国高校野球選手権は第 2日 7試合を終えて本塁打がすでに12本。
日程通りの48試合で換算すると82本ペースとなり、2006年の 1大会最多60本を大幅に上回る勢いだ。なお、昨年は歴代 2位の56本塁打が飛び出したが、 7試合終了時では 6本だった。
第95回全国高校野球選手権で本塁打が量産されていることについて、大会本部は「良いとか悪いとか判断する立場にない」と話すにとどめた。
プロ野球と異なり、高校野球では試合球の反発係数の計測はしない。もちろん、甲子園で使われる試合球には規定がある。今年は 7月 5日に大阪市内で、15人の審判員が1980球すべての弾み具合などを調べた。測定法は50センチ四方の大理石の上に 4メートルの高さから試合球を落とし、弾む高さが規定内に収まるかというもの。毎年、大会前にすべての試合球がテストされている。
鈴木一朗投手(現イチロー外野手)の出身校愛工大名電が、 1回戦で敗戦するとは思わなかった。非常に残念でしたね。かつての栄冠はどこに…
第95回全国高校野球選手権 1回戦組み合わせ
第95回全国高校野球選手権 2回戦組み合わせ
第95回全国高校野球選手権出場校
にほんブログ村
↧
常総、修徳、熊本工、聖光学院が 2回戦へ!修徳・森田逆転 2ランで勝利貢献! 9年ぶり白星!
↧