相手の先発ネルソン・フィゲロア投手(39)に 4安打 1得点に抑えられ、<楽天 1- 4統一>と楽天が敗れ、日本勢では初めて決勝進出を逃した。チームは21日に帰国する予定。
楽天打線は、統一先発のフィゲロア投手の前に、 0- 3で迎えた 2回一死満塁で聖沢諒外野手(28)が犠飛を放ち 1点を返すのが精いっぱい、 2回までで 3安打 1得点だった。
今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本を準決勝で破って準優勝したプエルトリコ代表の一員、統一のネルソン・フィゲロア投手が完投勝利でチームを初の決勝に導いた。
先発宮川将投手(23)は 2回途中でKOされた。 1回に失策をきっかけに 3点を失うなど 2回途中で降板。片山博視投手(26)が 2回無死 1、 3塁から 2番手でロングリリーフ。 6回を 3安打 1失点にまとめた。
3位決定戦は行われないため、チームにとってはこの試合が今季最終戦。則本昂大投手(22)は出番がなかった。田中将大投手(25)は疲労を考慮され、当初の予定通り登板機会のないまま大会を終えた。
20日の決勝は、統一とキャンベラ(オーストラリア)がともに初優勝を懸けて対戦する。
試合後の会見で、星野仙一監督(66)は「不満なところが多いから負けたわけで、負けたから不満です」と悔しさをにじませた。
球団側はポスティングシステム(入札制度)でメジャー挑戦を視野に入れる田中将大投手の意思確認を22日にも行う。立花陽三球団社長(42)が、日米のポスティングシステム(入札制度)が確立されていない状況でも田中と去就について交渉することが分かった。フリーエージェント(FA)交渉では17日に片岡(西武からFA)と、18日に大竹(広島からFA)と初交渉を行ったが、他球団との熾烈な争奪戦の様相を呈している。記事をまとめてみました。
<楽天 1- 4統一>と楽天が敗れ、日本勢では初めて決勝進出を逃した。チームは21日に帰国する予定。
1回、先発・新人の宮川が味方の失策から 3点を失った。打線は、相手の先発フィゲロアに 4安打 1得点に抑えられ、完投を許した。
日本のチームが決勝に進めなかったのは、アジアシリーズ 7度目で初めて。試合後の会見で、星野仙一監督は「不満なところが多いから負けたわけで、負けたから不満です」と悔しさをにじませた。台湾メディアから、アジアシリーズ発展のための提言を求められると「難しい話だ。日本シリーズが終わって随分、時間がたっている。これから、台湾の野球はどんどん盛んになって、出直して、良いチームもいっぱい出ている。日本と競い合って、お互い力をつければいいと思います」と答えた。
20日の決勝は、統一とキャンベラ(オーストラリア)がともに初優勝を懸けて対戦する。
準決勝で敗退し厳しい表情で会見へ向かう星野仙一監督
楽天打線は、統一先発のネルソン・フィゲロア投手の前に、 2回までで 3安打 1得点だった。
1回表に 33点を失い迎えた 1回裏。先頭岡島が左前打で出塁も、後続 3人が倒れた。 2回は一死から連打と死球で満塁とし、聖沢が中堅へ犠飛を放ち 1点を返した。
ネルソンについて、田代富雄打撃コーチ(59)は「良くまとまっている投手で調子が良いんじゃないかな。それぞれのバッターが狙いを持って臨んでいるから、しっかり役割を果たすことだね。まずは早めに同点にしたい」と話した。
2回裏楽天一死満塁、中犠飛を放った聖沢諒外野手
楽天は、 0- 3で迎えた 2回一死満塁で聖沢諒外野手が犠飛を放ち 1点を返すのが精いっぱいだった。
聖沢は「打ったのはスライダーです。浅いフライでしたが、( 3塁走者の枡田)慎太郎の良い走塁でセーフになってくれたので最低限の仕事になりました」とコメントした。
完投勝利で楽天を下しファンの声援に応える統一ネルソン・フィゲロア投手
統一のネルソン・フィゲロア投手が完投勝利でチームを初の決勝に導いた。
今春のWBCでは、日本を準決勝で破って準優勝したプエルトリコ代表の一員。
米大リーグのメッツなどでプレー経験のある右腕は「台湾に来て立てた目標まであと 1勝。必ずチャンピオンになりたい」と言葉を弾ませた。
降板を告げられ厳しい表情の先発宮川将投手
先発宮川将投手は 2回途中でKOされた。 1回に失策をきっかけに 3点を失うなど 2回途中で降板。
1回、先頭打者を味方の失策で出すと、 2番劉芙豪に先制の中越え 2塁打、 3番潘武雄には右越えに適時三塁打を打たれた。さらに一死 3塁で、陳■基(■は金ヘンに庸)に詰まりながら中前に運ばれ、この回だけで 3点を失った。 2回に先頭から 2連打を打たれたところで降板した。
球団広報を通じ「あっという間の出来事で、打たれたのはすべて高めにいったスライダーでした。調子自体は悪くなかったので悔しいです」とコメントした。
力投する楽天・片山博視投手
片山博視投手が 2回無死 1、 3塁から 2番手でロングリリーフした。この回を無失点でしのぐなど、 6回を 3安打 1失点にまとめた。ただ、 1- 3の 7回に痛い追加点を許しただけに「最後に点を取られたのが課題」と反省を忘れなかった。
今大会初登板は貴重な経験となったようだ。 191センチの左腕は「投げさせてもらえて感謝している」と話した。
準決勝で敗退し球場を引き揚げる田中将大投手
則本昂大投手は出番がなかった。 3位決定戦は行われないため、チームにとってはこの試合が今季最終戦。
先発、救援とフル回転し、球団初の日本一に貢献したルーキーの則本は「来年に向けて体のケアに努めたい」と話し、バスに乗り込んだ。
田中将大投手は疲労を考慮され、当初の予定通り登板機会のないまま大会を終えた。
試合中は、田中の登板を求める地元ファンの声が多かった。田中は「スタンドの『タナカ』という声は届いていました」と感謝していた。
決勝進出を喜ぶ統一の選手たちとあいさつを終えて引き揚げる田中将大投手
台湾球界関係者らの熱いオファーもあり、当初は国内でオーバーホールする予定を変更して今大会に参加。現地に到着した13日には、台北の空港で現地メディアにもみくちゃにされた。チームの投手交代時にはスタンドから「タナカ!」の声が上がるなど登板を期待するファンは多かったが、シーズンの激闘による疲労もあり登板することなく大会を終えた。
レギュラーシーズンを含め158試合を戦い抜いたチームの2013年は終わった。仮に今オフに海渡れば、エースにとってこの試合がチームのユニホームを着ての最終戦となる。田中にとって一つの区切りはついた。
レギュラーシーズンで24勝無敗の田中は、日本一も達成した今季に「長い 1年だったと思います」。立花陽三球団社長は「アジアシリーズが終わってから田中投手と一回話す」としており、21日に帰国後、立花球団社長と来季の去就について話し合う予定だ。
田中将大投手(中央)は帽子を取ってスタンドに一礼。出番はなく、不完全燃焼に終わった
チームは21日に帰国する予定だが、球団側はポスティングシステム(入札制度)でメジャー挑戦を視野に入れる田中将大投手の意思確認を22日にも行う。また、同シリーズで日本のチームが決勝に進めなかったのは初めて。星野仙一監督は連続日本一を目指す来季に向けて若手の奮起を促した。
マー君の真意を探れ。立花陽三球団社長が、日米のポスティングシステム(入札制度)が確立されていない状況でも田中と去就について交渉することが分かった。
これまで、同社長は同制度の新ルールが成立するまで田中と話し合わない姿勢を貫いてきたが、新制度締結が暗礁に乗り上げている中で「話し合います」と急転。チームがアジアシリーズ(台湾)から帰国後の22日にも田中との話し合いをスタートさせる。
アップをする田中将大投手=台湾・台中インターコンチネンタル球場
来季のチーム編成を見越した決断だ。仮に田中のメジャー挑戦が正式に決まった場合、60-70億円とされる移籍金が手にでき、田中が抜けた穴の補強費にあてられる。だが、メジャー挑戦がなくなれば、連続日本一に向けた補強面の方向転換を余儀なくされる。
FA交渉では17日に片岡(西武からFA)と、18日に大竹(広島からFA)と初交渉を行ったが、他球団との熾烈な争奪戦の様相を呈している。来季の補強が手遅れにならないよう、まずは田中の意思確認を最優先させる。
ここまで来て敗退するとは…
相手が、今春のWBCで準優勝したプエルトリコ代表の一員のフィゲロア投手では、しかた無いと言えばそれまでだが、本当に残念な結果に終わってしまった。
田中将大投手の去就問題もあるが、これからは国内に戻って来季に向けての出発だ!来季も頑張って行って欲しいですね。
おつかれさま!楽天!東北の星ゴールデンイーグルス!
アジアシリーズ日程と結果
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アジアS・楽天貧打…聖沢の犠飛で 1点返す、宮川 2回途中でKO…星野監督「負けたから不満」
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