10日スピードスケート男子 500メートルが行われ、日本勢がメダルを逃した。加藤条治(29=日本電産サンキョー)は 1回目 5位、 2回目 4位の合計69秒74で 5位。長島圭一郎(31=日本電産サンキョー)は 1回目で 3位につけたが、 2回目で16位と順位を落として合計70秒04の 6位に終わった。ミヘル・ムルダーが69秒31で金メダルを獲得。 2位ヤン・スメーケンス、 3位ロナルド・ムルダーとオランダ勢が表彰台を独占した。
優勝争いは34秒 6前後をそろえる高いレベルとなったが、今回は15位の及川佑(33=大和ハウス)は 2本とも35秒 2台と上位の背中は遠かった。
初の五輪で上條有司(27=日本電産サンキョー)は合計70秒85の20位に終わり「何もできなかった。夢の舞台で、もっと夢をつかみたかった」と寂しそうにつぶやいた。
10日男子モーグルフリースタイルスキー予選,決勝が行われ、バンクーバー五輪 7位の遠藤尚(23=忍建設)と同 9位の西伸幸(28=白馬ク)が決勝進出を決めたが、 2人とも、決勝 1回目で敗退した。
ノルディックスキーのジャンプ男子ノーマルヒルで、 8位の葛西紀明とメダリストを分けた要因の 1つに「ウインドファクター」と呼ばれる得点要素があった。銅メダルのバルダル(ノルウェー)の方が風の条件が厳しかったとの判定が、そのまま 2人の得点差となった。
ソチ五輪で初めて採用されたノルディックスキーのジャンプ女子は、11日午後 9時30分(日本時間12日午前 2時30分)に始まる。金メダル最有力候補の高梨沙羅(17=クラレ)は10日、ライバルのサラ・ヘンドリクソン(19=米国)らとともに本番前最後の公式練習を行った。初代女王への準備は整った。先月のW杯で 2連勝した30歳のベテラン、ダニエラ・イラシュコ(オーストリア)と一騎打ちの様相だ。記事をまとめてみました。
男子 500メートル 2回目を終えスタンドに手を振る加藤条治選手
<ソチ五輪:スピードスケート>◇10日◇男子 500メートル
スピードスケートの男子 500メートルで日本勢がメダルを逃した。加藤条治は 1回目 5位、 2回目 4位の合計69秒74で 5位。長島圭一郎は 1回目で 3位につけたが、 2回目で16位と順位を落として合計70秒04の 6位に終わった。
ミヘル・ムルダーが69秒31で金メダルを獲得。 2位ヤン・スメーケンス、 3位ロナルド・ムルダーとオランダ勢が表彰台を独占した。
男子 500メートル 2回目の加藤条治選手
バンクーバー五輪銀メダルで 2大会連続メダルを狙った長島は「悔しい。情けない。申し訳ない気持ちです」と肩を落とした。
加藤は「悔しいです。(タイムが)届かなかったんで残念でした。スタートに立ってしまえばいつも通り。(気持ちのコントロールは)分かりません。オランダはすごいタイムを出してきた。今までよりレベルの高いタイムだった」。レース直後の長島は「(オランダは)予想を超えていた。完敗です」と話した。
5位に終わり帰り支度をする加藤条治選手。左は一足早く引き揚げる 6位の長島圭一郎選手
加藤条治が 5位、長島圭一郎が 6位に終わり、今大会日本勢初のメダル獲得はならなかった。 ミヘル・ムルダーがこの種目でオランダ勢初優勝を果たし、同国勢が表彰台を独占した。
橋本聖子・日本選手団団長(49=本名:石崎 聖子=環境委員会理事 行政監視委員会委員)は、「期待が大きかっただけに残念だ。非常に厳しいレースとなった。オランダ勢に力を見せつけられた。加藤は 1回目のスタートで出遅れ、 2回目まで尾を引いた。長島は 2回目で最後の伸びを欠いてしまった」と話した。
男子 500メートル 2回目を終えた及川佑選手
優勝争いは34秒 6前後をそろえる高いレベルとなったが、及川佑は 2本とも35秒 2台と上位の背中は遠かった。
2006年トリノ五輪では日本勢最高の 4位に入ったが、前回バンクーバー大会は13位で今回は15位。不本意な滑りに「これが自分自身のきょうのレース。またコーチとハイタッチをすることができなかった」と肩を落とした。
加藤、長島に続く「第 3の男」として長年、日本の短距離界を支えた及川も、この 1月で33歳となった。今後については「終わったばかりなので、ゆっくり考えさせてください」と明言はしなかった。
男子 500メートル 2回目を終えた上條有司選手
初の五輪で上條有司は合計70秒85の20位に終わり「何もできなかった。世界の壁の高さを感じた」と打ちひしがれた。「夢の舞台で、もっと夢をつかみたかった」と寂しそうにつぶやいた。
中学 2年の時に父を病気で亡くし、母親の支えで競技生活を送ってきた。
今季を競技生活の集大成と位置づける。「ここに来られたのは母のおかげ」と感謝し「これで現役は区切りだと思う」と一線を退く意向を示した。
スピードスケート男子 500メートル 最終成績( 2回合計)
男子モーグル予選 1回目で第 2エアを決める遠藤尚選手
<ソチ五輪:フリースタイルスキー>◇予選◇10日◇男子モーグル
バンクーバー五輪 7位の遠藤尚と同 9位の西伸幸が決勝進出を決めた。
遠藤は高いエア点を出し 23.38点で、予選 1回目 4位で通過。 1回目に13位で 2回目に回った西は 20.41点の 8位で決勝に進んだ。西は、「確実に(決勝に)残ろうと、細かいミスをなくそうと思って滑った。決勝では、どういったところで点数が出ていないのか見極めて、僕の滑りをしないといけない」と話していた。2006年トリノ五輪王者で、前回 2位のデール・ベッグスミス(オーストラリア)は予選落ちした。
決勝は予選 1、 2回目でそれぞれ10位以内に入った計20選手で争われる。
男子モーグル予選 2回目 第 2エアを決める西伸幸選手
<ソチ五輪:フリースタイルスキー>◇決勝◇10日◇男子モーグル
バンクーバー五輪 7位の遠藤尚と同 9位の西伸幸は 2人とも、決勝 1回目で敗退した。
エースとして、メダルを目標にしていた遠藤は、予選 1回目で決勝進出を決めた。決勝 1回目では、第 2エアの手前でスキー板の操作がうまくいかず、 21.73点で15位に終わった。「バンクーバーは楽しく終わった。今回は嫌な思いだけではないけど、悔しいし情けない」と話した。
西は、予選 2回目で通過。決勝 1回目は、予選のときよりも速く安定したターンを見せたが、第 2エアで体のバランスを崩し、バックフリップのクロスが入らなかったためエア得点が伸びずに 21.73点で14位。決勝 2回目に進める12位以内に届かなかった。日本選手 2人は同点だったが、ターン点がより高かった西が、14位に入った。試合前日からコースの雪が水分を多く含む雪に変わり、対応に時間がかかった。「雪の変化に対応はできたけど、気持ち的にびびっていた」と話した。
男子モーグル決勝 2回目に進めず、肩を落とす遠藤尚選手
男子モーグル最終成績
ノルディックスキーのジャンプ男子ノーマルヒルで、 8位の葛西紀明とメダリストを分けた要因の 1つに「ウインドファクター」と呼ばれる得点要素があった。銅メダルのバルダル(ノルウェー)の方が風の条件が厳しかったとの判定が、そのまま 2人の得点差となった。
これは風の条件による不公平を少なくするため、有利な向かい風なら減点、不利な追い風なら加点する方式で、五輪では今大会で採用された。
バルダルと葛西を比較すると、飛距離は 1回目がともに 101.5メートル、 2回目は 100メートルの葛西が 1.5メートル上回った。飛距離点と、バルダルが 2回の合計で 3点高かった飛型点だけを合算する従来の方式なら 251.0点で並ぶ計算だ。
だが、風の条件などを加味した合計得点はバルダルが 264.1点、葛西は 255.2点と 8.9点差がついた。葛西は 1回目に秒速0.12メートルの追い風で 1.0点の加点を受け、 2回目は無風で加減がなかった。バルダルは 2回とも飛距離が出にくい追い風で 1回目は0.37メートルで 3.1点、 2回目は 0.80メートルの 6.8点で計 9.9点が加点された。
ジャンプ男子のノーマルヒル決勝 2回目を終えた葛西紀明選手
ソチ五輪で初めて採用されたノルディックスキーのジャンプ女子は、11日午後 9時30分(日本時間12日午前 2時30分)に始まる。金メダル最有力候補の高梨沙羅は10日、ライバルの
サラ・ヘンドリクソンらとともに本番前最後の公式練習を行った。これまでに何度も「先輩たちのおかげで今がある。感謝の気持ちを込めて飛びたい」と話してきた沙羅は、恩返しの思いで大ジャンプにつなげる。
初代女王への準備は整った。五輪初実施の女子ジャンプ。道を切り開いてくれた人たちのために沙羅は、ありったけの「ありがとう」の気持ちをこめて勝負に挑む。
「今の私があるのは、女子ジャンプの先輩たちが頑張ってきてくれたから。そのことに感謝して、楽しく飛びたい」
この日は本番会場で、最後の公式練習。 9日の練習ではK点(95メートル)を越えるビッグジャンプを 3本そろえ、 8日と合わせるとK点越え 6連発と臨戦態勢に入っている。
昨年の世界選手権を制した“もう一人のサラ”は右膝の大けがを負い、ソチ五輪が復帰戦と調子はいまひとつ。先月のW杯で 2連勝した30歳のベテラン、ダニエラ・イラシュコと一騎打ちの様相だ。
練習でスタートのポーズをとる高梨沙羅選手。ゴーグルの奥の瞳は、金メダルを見据えているかのようだ
女子ジャンプといえば、日本代表のコーチを現在務める山田いずみ氏(35)や吉泉賀子氏(33=日本空調サービス)らが先駆者だった。男子だけの競技のように思われていたものが女子でも戦える。高梨も幼少期から、その姿を見て憧れた。
山田コーチとは小学 3年生で出会った。お気に入りのヘルメットを「欲しい」とねだり、度々手紙を送った。 5年前の同コーチの引退セレモニーでは泣きながら花を渡した。「全日本に入ってね」と言われ、日本の女子ジャンプの未来を直接託された。
「勇気は尊敬するけど女性がするスポーツではない」という周囲の声もあった。そんな中、五輪の正式種目に採用になるまで飛び続けた先輩の苦労は知っている。だからこそ、沙羅は「先輩たちに感謝したい」と、五輪への思いを聞かれると必ず答えてきた。
同じく代表の伊藤有希(19=土屋ホーム)、山田優梨菜(17=長野・白馬高校)も沙羅と同じ10代の若手。五輪出場に導いてくれた先輩たちのためにも、日の丸をメーンポールに掲げたい。
「女子ジャンプのレベルは上がってきている。私もその流れに乗っていきたい」
今季のW杯では13戦でシーズン最多勝利を更新する10勝を挙げ、 3日にソチに乗り込んだ。競技開始30分前の11日午後 9時の予報は曇り、気温 2度とまずまずだ。終了予定は午後11時 5分(日本時間12日午前 4時 5分)。一番輝くメダルで先輩たちの恩に報い、歴史の 1ページ目に名前を刻む。
★スタート順
五輪前までのW杯個人総合成績で決まるため、試合の 1回目は五輪が今季の復帰戦となるヘンドリクソンが出場30人の最初に飛び、総合 1位の高梨が最後に飛ぶ。山田がヘンドリクソンの次の 2番目で、伊藤は26番目。ほかの海外の有力選手では 1月のW杯で 2連勝したイラシュコが28番目、今季 1勝のアバクモワ(ロシア)が27番目となる。
【日本勢の新種目での金メダル獲得】
★バレーボール:1964年の東京五輪で採用。大松博文監督率いる女子は決勝で、ソ連を 3- 0で下した。圧倒的な強さから“東洋の魔女”と呼ばれ、諸外国から恐れられた
★柔道:同じく東京五輪で採用。日本勢は 4階級のうち、軽量級の中谷雄英、中量級の岡野功、重量級の猪熊功が金メダルに輝き、 3階級を制覇。無差別級の神永昭夫は銀で、全階級でメダルを獲得
★女子レスリング:2004年アテネ五輪で採用。55キロ級の吉田沙保里、63キロ級の伊調馨が金メダルを獲得し、 4階級のうち 2階級を制した。2012年ロンドン五輪でも 3つの金など、日本のお家芸となっている
メダルが掛かっていたスピードスケート男子 500メートルがオランダ勢があまりにも強すぎて負けてしまった。おまけに、スケート場の氷を担当しているのがオランダだと言う。慣れ親しんだ状態の所で滑ったオランダに、軍配が挙がったのは当然だったのでしょうね。
男子モーグルでも期待が掛かった遠藤選手と西選手が敗退したのには驚きました。
驚いたと言えば、もう一つ有りました。葛西紀明選手がかなり良い成績で行けたと思っていたら、ドンドン下がっていったのには驚きましたが、その原因が今大会から導入された「ウインドファクター」という制度の為に負けたという事実だ。この制度が無ければメダルは取れていただろう。
ここまで来たら、残りの試合と高梨沙羅選手に掛かっている事になる。
ガンバレ!日本!勝利を掴め!
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加藤、長島がオランダに脱帽…橋本団長期待が大きかった…葛西紀明のメダルは風に流された!?
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