真央は意地 6位、ソトニコワが金、ヨナ銀！ハーフパイプ小野塚が銅メダル！渡部暁斗複合団体 5位！

　20日フィギュアスケート女子フリーが行われ、浅田真央(23＝中京大學)がフリーで、トリプルアクセル( 3回転半ジャンプ)を決めるなど全 6種類計 8度の 3回転ジャンプをすべて決めることはできなかったものの、自己新となる142.71点をマークし、合計198.22点で 6位となり、亡き母・匡子(きょうこ)さん(享年48)へラストダンスを届けた。金メダルは地元の
アデリナ・ソトニコワ(17＝ロシア)で224.59点だった。前回金メダルのキム・ヨナ(23＝韓国)は 2位に終わり、五輪 2連覇はならなかった。カロリナ・コストナー(イタリア)が216.73点で続いた。
　ＳＰ 8位の鈴木明子(28＝邦和スポーツランド)は 3回転ジャンプで 1度転倒があったものの、186.32点で 8位。初出場の村上佳菜子(19＝中京大學)は、着氷の乱れなど細かなミスがあり、170.98点で12位だった。
　20日フリースタイルスキー・ハーフパイプ(ＨＰ)決勝が行われ、小野塚彩那(25＝石打丸山ク)が銅メダルを獲得した。優勝は 89.00点を挙げたバウマン(米国)が金メダルを獲得。ママ選手の三星マナミ(30＝野沢温泉ク)は予選で敗退した。
　20日ノルディック複合団体が行われ、複合個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(25＝北野建設)、湊祐介(28＝東京美装)、永井秀昭(30＝岐阜日野自動車)、渡部善斗(22＝早稲田大學)で臨んだ日本は、 5位で、20年ぶりのメダルには届かなかった。ジャンプを得意とするリーダーの離脱が大きく響いた。18日の個人ラージヒルの前半飛躍で、主将の加藤大平(29＝サッポロノルディック)が転倒。左肘などに重傷を負い、団体の欠場を余儀なくされた。河野孝典コーチ(44)も｢どれだけ飛べるか｣と話していたが、 6位と出遅れた時点で“メダル取りのシナリオ”が崩れていた。
　20日カーリング女子決勝カナダ－スウェーデンが行われ、カナダがスウェーデンを下し、長野五輪以来 4大会ぶりに金メダルを獲得した。
　ノルディックスキー・ジャンプ男子の個人ラージヒル(ＬＨ)で銀、団体で銅メダルを獲得した葛西紀明(41＝土屋ホーム)が20日、団体メンバー伊東大貴(28＝雪印メグミルク)、清水礼留飛(20＝雪印メグミルク)、竹内択(26＝北野建設)とともに全日空機で成田空港に帰国した。記事をまとめてみました。


　女子フリー、演技する浅田真央選手

　＜ソチ五輪：フィギュアスケート＞◇20日◇女子フリー
　浅田真央がフリーで、トリプルアクセル( 3回転半ジャンプ)を決めるなど全 6種類計 8度の 3回転ジャンプをすべて決めることはできなかったものの、自己新となる142.71点をマークし、合計198.22点で 6位となり、亡き母・匡子さんへラストダンスを届けた。金メダルは地元のアデリナ・ソトニコワで224.59点だった。前回金メダルのキム・ヨナは 2位に終わり、五輪 2連覇はならなかった。カロリナ・コストナーが216.73点で続いた。


　女子フリー、演技を終えた浅田真央選手

　浅田は冒頭のトリプルアクセル( 3回転半ジャンプ)を成功させると、フィニッシュまでに 6種類、 8度の 3回転ジャンプをすべて着氷。前日のＳＰ16位から立ち直り、ほぼ完璧な演技を五輪のリンクで披露した。
　ＳＰ８位の鈴木明子は 3回転ジャンプで 1度転倒があったものの、125.35点をマークし、186.32点で 8位。初出場の村上佳菜子は、着氷の乱れなど細かなミスがあり、170.98点で12位だった。
　涙で視界がかすんだ。ラフマニノフ作曲の『ピアノ協奏曲第 2番』を演じきり、堂々と胸をそらした。迫真の 247秒、自然と熱いものがこみあげた。目を真っ赤に腫らした銀盤のヒロインに、無数の花束がスタンドから投げ込まれる。最後は天真爛漫な“真央スマイル”が広がった。


　フリーではすべてのジャンプを着氷。浅田真央選手の瞳からは涙があふれた

　｢きのう悔しい思いをして、心配してくれた人がたくさんいた。最高の演技をして、恩返しすることができた｣
　冒頭のトリプルアクセルはきれいに着氷。投入回数を 1回に減らした戦略が当たった。続く 2連続 3回転ジャンプは、後半のループが回転不足。ダブルアクセル－ 3回転トーループのコンビネーションはトーループが回り切らず。五輪で女子初の全 6種類の 3回転ジャンプ成功－の目標にはあと一歩届かなかったが、142.71点はフリーでの自己ベスト。アデリナ・ソトニコワと金妍児には及ばなかったが、ＳＰ16位からごぼう抜きした。
　19日のＳＰでは 3つのジャンプをことごとく失敗した。 55.51点は2005年11月にシニアの国際大会に初出場して以降、 4番目に低い得点。ＳＰの順位が 1桁になったのも初めてだったが、一夜で“劇的”な復活を遂げた。


　浅田真央選手のスパイラル

　バンクーバー五輪後の2010年 9月から佐藤信夫コーチ(72)に師事。その仲を取り持ってくれたのが、2011年12月 9日に肝硬変で亡くなった最愛の母・匡子さんだった。名古屋から佐藤コーチの活動拠点がある新横浜まで足を運び、娘の指導を懇願。当初は受け入れに難色を示した本命を口説き落とした。
　名伯楽も必死だった。午前中の公式練習では前夜のショックを引きずったように、真央は精彩を欠いた。ここで“逸話”を持ち出した。かつての教え子が試合直前で高熱を出しながら、最高の演技をしたことを。半世紀以上、スケートを生業にしてきた恩師の言葉が胸に響いた。｢何かあったら『先生が助けにいくから』と言ってくれた｣。リンクを降りた瞬間、その胸に飛び込んだ。


　女子フリーの演技を終え、涙を流しながら声援に応える浅田真央選手

　母の死去後、2012年春の世界選手権(ニース)で 6位に沈み、 2週間ほど氷上から離れた。約 1カ月後、姉・舞さん(25)とカナダ・トロントへ向かい、振付師のローリー・ニコル氏の元でプログラム作りに励んだ。山と湖に囲まれた大自然に癒やされ、再起することを誓った。
　｢いまは悔しさとやりきった気持ちがある。これから『よかった』と気持ちが、強くなっていくと思う｣
　天国で見守る母にも胸を張って報告できる。この 4年間、ジャンプのスランプやつらい別れを乗り越え、真摯(しんし)にフィギュアスケートに向き合った日々は、金メダルにも負けない、すがすがしい“輝き”を放った。


　女子フリーの演技を終え、声援に応える村上佳菜子選手

　五輪初出場の村上佳菜子が、落ち着いた演技で滑りきった。冒頭の 3回転－ 3回転を見事に決めたが、続く 3回転ルッツジャンプで着氷を乱した。
　さらに後半、得点アップに盛り込んだ 3連続ジャンプでタイミングが合わなかったのか、 2連続ジャンプとなってしまった。
　この日はフリーで115.38点、ＳＰと合わせ170.98点。前夜のＳＰでは、演技後、頭を抱える一幕もあったが、この日は笑顔で締めくくった。


　フィギュア女子シングル 最終順位(15位まで)


　女子ハーフパイプ予選 1回目　小野塚彩那選手のエア

　＜ソチ五輪：フリースタイルスキー＞◇決勝◇20日◇ハーフパイプ(ＨＰ)
　小野塚彩那が銅メダルを獲得した。
　日本のメダルは 8個目で、海外開催の冬季五輪で最多だった1992年アルベールビル五輪の 7個を上回った。
　世界トップレベルの高さを発揮し、 1本目に 3メートルのエアを披露。回転系のエアも成功させて 79.00点で 3位につけると、 2本目には再び安定感あるエアを見せつけ、 83.20点を得た。
　優勝は 89.00点を挙げたバウマンが金メダルを獲得。ママ選手の三星マナミは予選で敗退した。


　フリースタイルスキー女子ハーフパイプで銅メダルを獲得し、笑顔で日の丸を掲げる小野塚彩那選手

　小野塚は 1回目、大きなエアでバランスを崩しかけたがうまく着地すると、ファイブフォーティーを連続で決めた。さらにセブントゥウェンティーとスイッチからのファイブフォーティーを決め 79.00点だった。 2回目は大きなエアから高さのあるアリウープを決めると、ファイブフォーティーを連続で成功。さらにセブントゥウェンティーとスイッチからのファイブフォーティーを決めガッツポーズ、 83.20点を出し満面の笑顔を見せた。


　フリースタイル女子ハーフパイプ・女子スキーハーフパイプ決勝 1回目結果( 5位まで)


　女子ハーフパイプ決勝 2回目を終えた小野塚彩那選手

　｢やっぱり金にこだわりたい｣。小野塚が繰り返してきた言葉だ。武器とする、高さのあるジャンプを次々と繰り出した。メダルの色は銅。願いはかなわなかったが、冬季五輪の新種目で大きな成果を手にした。
　新潟県南魚沼市出身。 3歳の誕生日を迎えるころには 1人で滑っていた。速さを争うアルペンや滑りの美しさを競う基礎スキーに取り組んだが、2011年 4月にＨＰがソチ五輪の新種目に決まったことで、本格的に挑戦を決めた。
　母方の祖父勝利さんからは｢一番じゃなきゃビリと一緒だ｣と温かくも厳しい言葉をかけられながら育った。孫娘の挑戦を心から応援してくれたが2012年 3月に他界した。｢絶対に、じいちゃんに見せる｣と誓った五輪のメダルを墓前に持って帰る。


　フリースタイル女子ハーフパイプ・女子スキーハーフパイプ決勝 2回目結果( 5位まで)


　フリースタイル女子ハーフパイプ 最終順位( 5位まで)


　複合団体後半距離　 5位でゴールする渡部暁斗選手

　＜ソチ五輪：ノルディック複合＞◇20日◇団体
　複合個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗、湊祐介、永井秀昭、渡部善斗で臨んだ日本は、 5位で、20年ぶりのメダルには届かなかった。
　前半のジャンプを 6位で折り返した日本は、距離で順位を 1つあげて 5位でフィニッシュした。飛躍 3位のノルウェーが逆転し、1998年長野五輪以来の金メダルを獲得した。
　エースの渡部暁斗はレース後｢最初に(複合個人ノーマルヒルで)メダルを取れて気分よくスタートを切れたかなと思ったけど、そんなことを忘れるぐらい敗北感というか、正直悔しい気持ち。個人的には金メダルを目標に掲げたが達成できなかった。果敢に挑んだことは今後のプラス。銀メダルをなかったことにしてもいいぐらい、悔しさと敗北感がこみ上げてきている｣と話していた。


　 5位でゴールする最終走者の渡部暁斗選手

　前半飛躍の 1番手を務めた渡部暁の声も沈んでいた。12日の個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得した日本のエースは｢いいジャンプではなかった｣と 128メートルにとどまり、チームを勢いに乗せられなかった。
　ジャンプを得意とするリーダーの離脱が大きく響いた。18日の個人ラージヒルの前半飛躍で、主将の加藤大平が転倒。左肘などに重傷を負い、団体の欠場を余儀なくされた。
　加藤に代わって今大会初出場となった 2番手の湊はＫ点に14.5メートルも届かなかった。永井、渡部善斗で差はさらに開き、トップのドイツと 1分 5秒差の 6位で後半距離のスタートを迎えた。


　後半距離でゴール直後に倒れ込んだアンカーの渡部暁斗選手。懸命に追い上げたがメダルには届かなかった

　団体は個人よりも距離の比重が高い。距離が苦手の日本がメダルを争うには飛躍が鍵。河野孝典コーチも｢どれだけ飛べるか｣と話していたが、 6位と出遅れた時点で“メダル取りのシナリオ”が崩れていた。
　出発前の宿舎ではチームミーティング。｢最後の最後まで諦めない強い気持ちを持ってやろう｣と誓い合った。永井は加藤のゴーグルをつけて飛び、全員が左頬に日の丸のシールを貼った。
　欠場の加藤からはメールでメッセージが届いた。｢チーム一丸となって頑張ろう。俺の分も頑張ってくれ。力を発揮できれば強いチームだから｣。無念の思いを背負い、後半距離では順位を 1つ上げた。
　｢最初に(銀)メダルが取れて気分良くスタートしたが、今は悔しい思いでいっぱい。次はしっかり 3つ(メダルを)取れるように頑張りたい｣と渡部暁斗。団体では表彰台に立てなかった｢複合ニッポン｣だが、 4年後の平昌(ピョンチャン、韓国)五輪に向けて復活の兆しが確かに見えた。


　複合(ノルディック)男子団体 最終結果( 5位まで)


　スウェーデンを破って優勝を決め喜ぶカナダチーム

　＜ソチ五輪：カーリング：カナダ 6－ 3スウェーデン＞◇女子決勝◇20日
　カナダがスウェーデンを下し、長野五輪以来 4大会ぶりに金メダルを獲得した。
　カナダは 3－ 3の第 8エンドで 1点を取ると、第 9エンドで相手のミスから 2点を追加した。最終第10エンドの 7投目に、逆転のなくなったスウェーデンがギブアップし、試合終了となった。


　成田空港で大勢のファンに出迎えられる葛西紀明選手(中央)。公約通り、メダルを差し出して触らせた

　ノルディックスキー・ジャンプ男子の個人ラージヒル(ＬＨ)で銀、団体で銅メダルを獲得した葛西紀明が20日、団体メンバーとともに全日空機で成田空港に帰国した。｢帰りはビジネス(クラス)で｣と熱望していた葛西は、夢を実現。出迎えたファンに対し、｢メダルを触ってもらいたい｣という“公約”も果たした。
　レジェンドが到着ロビーに姿を現すと、出迎えた約 300人のファンから大きな拍手と歓声が上がった。葛西が伊東大貴、清水礼留飛、竹内択とともに帰国。手渡された花束を振って応えると、さらに驚きの行動に出た。首から提げた 2つのメダルをファンに触らせたのだ。


　帰国し、出迎えたファンらにメダルを見せるジャンプ男子団体日本代表の葛西紀明選手(中央)

　｢全国民が応援してくれたことにうれしい気持ちだったし、みなさんに触ってもらいたいという気持ちがあった｣
ＬＨで銀メダルを獲得後に口にした“公約”を実現。もう一つの目標も達成した。先月29日に日本を出発した際、｢メダルを取ってビジネスクラスで帰りたい｣とアピールしていたが、この夢もかなえた。｢だめなら自腹ででもと思っていましたが、全日空さんの好意で 4人全員、快適に帰国できました。食事も最高でした｣。
　1998年長野五輪で金メダルを取った団体メンバーから外れるなど、五輪の悔しさをモチベーションとしてきた。｢今回は大満足。自分も感動できたし、国民のみなさんに感動してもらえる試合ができた｣と充実した表情を浮かべた。


　北海道に凱旋したスキージャンプのメダリスト葛西紀明選手＝20日、千歳市・新千歳空港

　一方で｢(ＬＨで)テレマークが決まっていれば金を取れたかと思うと、ちょっと悔しい。夢である金メダルという目標が、またできた。 4年後へ向けて完璧にしていきたい｣と2018年平昌五輪への意欲をあらためて口にした。
　スウェーデンで開かれるＷ杯に向け、24日には再び日本をたつ。｢今夜は焼き肉で、あしたは昼と夜にすし。成績が悪かったら食べ過ぎたと思って｣と軽口も。レジェンドは休む間もなく、世界との戦いに戻る。

　浅田真央選手がよく頑張った！16位からスタートして 6位迄順位を上げた。頑張ったと言えば、フリースタイルスキーＨＰの小野塚彩那選手が他の選手が転けるのに対して、正確なジャンプを繰り出して銅メダルをゲットした。
　ノルディック複合男子団体は、今一歩だったのに本当に残念でしたね。
　まだまだ23日迄試合を残っている。それに出場する選手達にはもっと頑張って貰いたいですね。
　ガンバレ！日本！勝利を掴め！












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