新井貴浩＆俊介の速攻で同点に追いつく！3番鳥谷が2者生還のタイムリー！藤浪7回1失点4勝目！

　 4日コボスタ宮城で楽天－阪神 2回戦が行われ、阪神は先発藤浪が 7回 1失点で 4勝目をマークした。楽天は淡泊な攻撃で反撃できず、逆転負けを喫した。
　 2年ぶりのその瞬間に、杜の都がわいた。｢頑張れ、兄ちゃん！！｣。自然とそんな声が飛んだ。｢ 6番・ 3塁｣。待望のスタメンに新井貴浩内野手(37)が全力で応えた。
　俊介外野手(26)がバスターを敢行。らしさを発揮した。 7試合ぶりに｢ 7番・右翼｣でスタメン出場。この日はバスターで存在感をみせた。
　鳥谷敬内野手(32)が 2回、同点に追いついてなおも二死満塁。カウント 3－ 1からの内角直球を引っ張ると、痛烈なゴロで右前に運び 3番の役割を果たした。
　悩める 2番打者が、復活の兆しだ。大和外野手(26)は 4打数 2安打 1打点。 5月13日の広島戦(米子)以来、16試合ぶりにマルチ安打を記録した。
　藤浪晋太郎投手(20)が 7回 6安打 1失点(自責 0)で 4勝目( 3敗)を挙げた。 1回にはシーズン自身最速となる 156キロを記録するなど球威は抜群。記事をまとめてみました。



　＜楽天 1－ 9阪神＞◇４日◇コボスタ宮城◇ 2回戦
　阪神は 1回に先制を許したが、 2回に俊介、鳥谷の適時打で 3点奪い逆転。 3回は梅野、上本、大和の適時打で 4点追加した。
　阪神は 6回１死 2塁から鳥谷の 3号 2ランで追加点を奪う。楽天先発の川井は、 2回持たずに 3失点してＫＯされた。
　阪神は、先発藤浪が 7回 1失点で 4勝目をマークした。楽天は淡泊な攻撃で反撃できず、逆転負けを喫した。


　新井貴浩内野手は 2回先頭で、 2塁打を放ち、チャンスメーク

　 2年ぶりのその瞬間に、杜の都がわいた。｢頑張れ、兄ちゃん！！｣。自然とそんな声が飛んだ。｢ 6番・ 3塁｣。待望のスタメンに新井貴浩内野手が全力で応えた。 1点を追う 2回、先頭で打席に入り、楽天先発川井の直球を強振するとライナーで左中間へ。幸先のいい 2塁打で出塁した。
　阪神が、2012年 7月以来となる 3塁でスタメン出場した新井貴浩の快打をきっかけに同点に追いついた。｢緊張はしたよ。でも、自分ができることをしようと思った｣
　左腕・川井対策に和田監督は鳥谷以外 8人の右打者を並べた。その中に名があった。ＤＨはルール上、ない。 1塁でもない。2012年 7月 8日の巨人戦(東京Ｄ)以来、 696日ぶりの先発でのホットコーナーだった。


　 2回表阪神無死、新井貴浩内野手は左中間に 2塁打を放ち滑り込んだ

　球場に向けて出発する直前、宿舎で通達を受けた。右肩痛を完治させ、春季キャンプで高代内野守備走塁コーチとともに特訓をしてきた場所だ。
　｢何があってもいいように。シーズンは長い｣
　準備だけは怠らなかった。いきなり 1回先頭の藤田の痛烈なゴロをはじいたが、落ち着いて処理し、 1塁に送った。｢エラーをするなら、前に出て、と思っていた。前に前に。自分にできる、ベストを尽くす。消極的にはならないように思った｣。 6回には 1塁悪送球で失策を犯したが、ゴメスが捕れていれば、というものだった。 3度の守備機会で、全力で白球を追いかける姿はチームを鼓舞し、何より虎党の心を焦がした。


　がむしゃらにグラウンドを駆け回った新井貴浩内野手

　打撃も元気いっぱいだった。 2回先頭で左中間に放つと、一気に 2塁を陥れ、俊介の左前適時打で同点のホームを踏んだ。さらに 3回一死でも右前に運び、梅野の 2点 2塁打で生還。 4打席すべてファーストストライクを振った。｢ずっとやっていること。代打でもスタメンでも変わらない｣。勝負手を打った和田監督も｢きのう( 3日)嫌な負け方をしているし、このムードを変えるために新井に一役買って出てもらった。その期待に応える活躍をしてくれた｣とうれしそうにたたえた。
　｢そりゃスタメンで出たら疲れるよ。でもみんな疲れている。疲れていない人なんかいない。その中でどうするかだね｣
　かつて選手会会長として、被災者を励まし続けた地。いまだ仮設住宅を強いられる人も多い。｢前に前に｣。何度もこのフレーズを繰り返した。自分に言い聞かせるように、そして、東北のファンに届くように－。


　俊介外野手は 2回無死 2塁で、バントの構えからヒッティングに切り替えて鮮やかな同点打を放った

　俊介外野手がらしさを発揮した。 7試合ぶりに｢ 7番・右翼｣でスタメン出場。この日はバスターで存在感をみせた。
　次打者の俊介はバスターを敢行。左前に運ぶ同点タイムリーになった。俊介は｢しっかりたたき込むことだけを考えていた。バスターだったので、コンパクトに振っていこうと思っていました。うまく決まって良かったです｣と振り返った。
　 1点を追う 2回の第 1打席、無死 2塁でバントの構えをとった。確実性の高い手段を選択したとファンは理解したはず。ところが、楽天先発・川井が初球、 134キロ直球を投じる瞬間、打ちに出た。打球は左前へ。 2走・新井が生還する同点打となった。
　藤浪が先制点を取られ、前夜の悪夢を引きずるような展開だっただけに即座に試合を振り出しに戻す貴重な一打となった。｢ああいうところでしっかりやらないと生きていけないので、できて良かったです｣。 3回には一死 1塁で内角球を見極め四球を選び好機拡大。梅野の中押し打を呼び込み、求められる役割をきっちりこなした。


　 2回表阪神２死満塁、右前へ勝ち越し２点適時打を放った鳥谷敬内野手

　鳥谷敬内野手が 3番の役割を果たした。 2回、同点に追いついてなおも二死満塁。カウント 3－ 1からの内角直球を引っ張ると、痛烈なゴロで右前に運んだ。
　 2者が生還するタイムリーになり｢勝ち越すことができて良かったです｣と振り返った。


　 3回、 2盗した大和外野手

　悩める 2番打者が、復活の兆しだ。大和外野手は 4打数 2安打 1打点。 5月13日の広島戦(米子)以来、16試合ぶりにマルチ安打を記録した。 6－ 1とした 3回二死 2塁からは中前へ適時打。同戦以来のタイムリーも放った。｢ 2本ともいい形で打てた。 1打席目で安打が出て楽になりました｣。最近はなかなか快音が響かなかったが、前日 3日の楽天戦で22打席ぶりに｢Ｈ｣ランプを灯し、不振を脱出。ここから調子を上げていく。


　先発した藤浪晋太郎投手

　藤浪晋太郎投手が 7回 6安打 1失点(自責 0)で 4勝目( 3敗)を挙げた。 1回にはシーズン自身最速となる 156キロを記録するなど球威は抜群。
　前回登板のロッテ戦( 5月27日、甲子園)で、ノーワインドアップに変更し勝利したこともあり、この日もノーワインドアップから投球。 1回、二死から岡島に四球を与え、続く
ジョーンズは投ゴロに打ち取るも、自らの悪送球で先制点を献上。 2回以降も 3者凡退は 3回、 5回のみで、苦しい投球だったが、味方の大量援護もあり、 7回 125球を投げきった。 8回から福原、筒井と継投した。


　 7回 1失点の好投を見せた藤浪晋太郎投手

　自己採点を60点としたヒーローは｢ストライク先行で、余計なランナーを出さなかったことがよかった。得点圏にランナーをおいてもしっかり粘って投げられた｣と振り返った。 3日はサヨナラ負けを喫し「流れが悪い中で、しっかり自分が流れを作ろうと思ってマウンドに上がりました」と話すと、杜の都のファンからは歓声が上がった。
　自らの失策で先制点を献上し、笑顔はなかったが｢ベストではなかったけれど、それなりに。普通ですかね。ストレートがゾーンで押し込めている。その辺が簡単に打たれなくなった要因かなと思います｣と自己分析した。


　 7回、岡島外野手の打球を捕る藤浪晋太郎投手。粘投で 4勝目を挙げた

　 1回には自己最速タイの 156キロをマーク。その剛速球で空振り三振に仕留めたが、岡島に四球。続く 4番ジョーンズの投ゴロを捕球したが、ボールを握り直し、慌てて 1塁へ送球したため、白球は右翼側に逸れた。 1走・岡島が生還し、今季 3度目の失策。無駄な失点を与え、｢(打球が)思ったよりはねたのでギリギリで、焦って握った。もったいなかった。スピードが出たのは素直にうれしいですけど、あまり気にしていないです｣と淡々と答えた。和田監督も｢投げること以外がちょっとな…｣と苦言を呈した。昨年は田中(ヤンキース)に投げ負けた藤浪。｢去年は打たれていい思い出がなかったので、野手の方に点を取ってもらって楽な展開で勝ててよかったと思います。今まで情けないピッチングが多かったので、それを取り返せるように後半もがんばりたいと思います｣と意気込んだ。


　今季 4勝目を挙げウイニングボールを手にアニヤン新井貴浩内野手(右)らを出迎える藤浪晋太郎投手

　藤浪が頑張り、走れる選手達が走り、走れない選手までの盗塁するなど楽しい試合でした。
　これで良いのだと思う。これからも、この様な試合をして欲しいですね。
　ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！


　2014年 交流戦勝敗表


　日程と結果 6月



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